
大切なことを学んだ一コマ「拳児」03
コミーは漫画が大好きです。学びがあってもなくても、楽しいです。影響を受けた一コマを皆さまにお伝えしていきます。
実戦で大切な2つのこと
拳児はおじいちゃんを探しに中国を旅するミステリーですが、根っこが拳法漫画なので、喧嘩してばっかりです。トレーニングして戦って、移動。この繰り返しで、新しい技を身に着けていきます。ライバルも影でこっそり特訓してて強くなっていきます。最後は達人みたいになって悟りを開いちゃいます。
前回に引き続き「トニーにやられた拳児を諭す張老師」のエピソードから。
「拳児はどうしてトニーの一撃をくってしまったか考えたかね?」
「相手の腕が鉄のように堅かったから……」
「それで?」
「思わずつられて力で押し返そうと……」
「そう。それがやられた原因だ」
しばし「攻防」および「内/外功」の解説が続き、

実戦の目的は「いかにはやく敵を倒すか」ということだ。
そのためには
一に「敵を倒す力」を得ること。
二に「必ず命中させる」こと。
この2つを考えて練習することだ。
「なぜやられたのか考えたか?」という問いから始まるこのやりとり。強くなる上で、敗因を振り返るのはとても大事。
そして未来に思考を向けます。勝利するためには、「十分な威力の攻撃を、必ず命中させること」であると。
攻撃は当てる必要があるし、当たっても弱かったら意味がない。このふたつを両立させることを「考えて」練習する。素人と経験者を分ける大きなポイントのひとつがここです。
必勝の一撃を当てる引き出しを持っているか。
そのための練習を続けているか。
それは、格闘に限ったことではなく、あらゆるシーンで問われること。
「あれがうまくいきさえすれば〜」
「この計画が実行できていれば〜」
当てる準備をしてないなら、成功はしない。
効果のある方法でなければ、勝利できない。
勝利のための、練習をしよう。
というお話。
おしまい。