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頸部ジストニア(痙性斜頸)になっちゃった。その4

こりゃまたどういうわけだ!
前回の続き。
自分の症状が「頸部ジストニア(痙性斜頸)」ではと疑い、町の中規模な総合病院内の神経内科を受診した。
口だけの説明だけでは伝わらない、もしくは言い忘れたところがでるかもしれないので、症状を紙面にまとめて医師に渡した。
その時にボトックス注射を受けたいことも明記した。

ボトックス注射とはボツリヌス菌の毒素成分を精製したものです。これは、神経と筋のつながり(神経接合部)を断ち切る作用があります。
適当量使用することによって、軽い麻痺が生じるので筋緊張が緩和されて治療効果が発揮されます。

痙性斜頸では、第一選択される治療法です。
医師は比較的若い方で僕が説明した後、目視するだけでランドセン0.5mg(脳の神経の過剰な興奮を抑える薬・痙性斜頸にはよく処方されるものです)を処方し、3週間後にまた受診するということになりました。薬の効果は比較的あり、洗面時の顔も正面を向けることができました。ただ、首が右に傾くようになっていき、右肩の筋肉(僧帽筋)は盛り上がり、意識せずにピクピク動いたりと症状は進行の方が多くなりました。
3週間経って、受診し現状を説明すると医師は不思議そうな顔をして、「首はそんなにまがっていないし、そんなにひどくないんじゃない?」というようなことを言ってきて薬の増量で様子をみようと言ってきました。
僕は「ボトックス注射はどうですか?」と聞くと
「それ必要?」というような反応をし、「うちの病院では、できないので紹介状をもって別の病院に行ってもらうことになります。」ときたもんだ。
え、最初に渡した紙面にボトックスも視野に入れていると書いておいたのになんでその時言ってくれなかったの?しかも紹介状を持っていっても受診できるのは1ヶ月以上先になるとのこと。
「わかりました。他の病院に心当たりがあるので、そちらを受診します。」
と告げ、この病院は2度と利用しないことを決めたのでした。
実は、初診の対応から不信感を持っていた僕はボトックス注射ができる病院を見つけており、すぐに受診予約をとったのでした。

このように、神経内科の医者でも痙性斜頸に対応できない人はかなり多いようです。できる人の方が希少で都心ではまだその医師はいらっしゃいますが、地方の患者となるとわざわざ上京して受診するという方もいらっしゃると聞きます。
今回の僕はネットでいろいろ調べて、病名もわかり、対応できる病院も見つけることができました。
んが、自分の病名が特定できず、整形外科、心が疲れているんじゃないかと言われ心療内科、精神科と病院、診療科をグルグルして症状が悪化して治療が遅れる方も少なくないようです。

こうして今もお付き合いしている医院に行きついたのは10月の初めでした。

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