Twitter DMでのA氏のフォーム変遷と学び
今回はTwitterのDMやりとりにて投球フォーム等へのアドバイスをさせて頂いたA氏(仮称)の変遷とやりとりから学んだことなどを記事にしてみました。
約半年ほどの実際のやりとりをまとめたものです。
※もちろんA氏本人様には記事にすることの了承を得ております。
実際には動画を送ってもらうことが多かったのですが、本記事では送って頂いた動画をすべて連続写真に編集して記載しているため、画質はご了承ください。
コチラから送った動画は仕様の関係上、割愛しております。
実際のやりとりを読みやすく編集したものですが、ほとんどそのままのやり取りとなっております。
<2019年10月上旬>
A氏:
はじめまして!フォームチェックしてもらえたりしますか?
深町:
はじめまして。
フォームのみ(身体の機能、構造はチェックできないので)で勝手に気になる点、思う事だけを伝えるだけなら可能です。
A氏:
ありがとうございます。
1個目の動画が中学3年生の軟式で136キロ投げてた時です。
そこから色々あり、3年のブランクがありました。
リリース時に肘が下がり伸びきらないのが気になっています。
どうしたらいいでしょうか?
2個目の動画の肘の使い方を見てもらいたいです。
球を離す瞬間の位置が低く、伸びきってないというか、、、
深町:
中3で軟式136凄いですね。
中3の時の方が踏み出し脚に乗れてる感じはしますが、リリースでの肘の位置は2個目の動画と同じ傾向を感じます。
この動画だけで考えられるのはザッと3つで
1つ目は下部体幹、股関節の安定生の問題
2つ目はグラブ側の腕の使い方の問題
3つ目は肩甲骨の安定生の問題
ですかね。
2個目の動画に関してはそもそも踏み出し脚に乗れてないように見えます。
エクササイズや動作の提案はしてもいいのですが、上手く合うかは分かりません(身体の状態を分かりきれないのと、直接体感させれないので)。
A氏:
なるほど。
最後の肘の位置は変わってはないけど、下半身の使い方などでそう見えてるかんじですかね?
前のフォームに戻していく効果的なトレーニングなどありますか?
深町:
個人的な意見ですが、股関節や腰椎(腰)が地面からの反力に対し、屈曲して緩衝してる(身体がくの字に曲がってクッションしてしまう感じ。)ように見えるのでボールに力を伝達するにはロスだと考えてます。
末端を振るには中枢が止まっておく(地面反力に対する腰椎、股関節の剛性)必要があると思います。
A氏:この肘が90度曲がった状態から腕が伸び切るのが凄いです、、
今の自分には考えられないです。
この肘の高さまで上がっててもリリース時に最後下がってくるんですよね。今の自分の場合、、、
深町:
まさにこの違いだとは思います。
肩や肘を痛めて病院に来る子で多いんですよ。
この動画では踏み出した脚の影響をメインにしてますが、腕の軌道、肩甲骨の安定生の問題でも起こると考えてます。
分かります。上がってても下がるんですよ。
直接 見てアレコレ提案したいけど難しいなー。
ちょっと待ってくださいね。
A氏:
せっかく上げた腕が下がっててますよね?
この投げ方だと、、
深町:
めちゃくちゃ雑になってしまってますが、説明の動画撮りました。
なんらか回答はしたいので送りますが
非常に雑な回答になってしまってるよーな気もします。
とりあえず送りますね!
分かりにくいと思いますが、少しでも話が進めば幸いです。
※動画割愛
A氏:
とても分かりやすいです。
自分のためにわざわざ動画まで撮っていただきありがとうございます。
ぜひ直接お会いして教えて頂きたいのですが熊本とても遠く、いけそうになくて、、、
深町:
うまく伝えられない。
申し訳ない。
スローイングプレーンドリル、リリース姿勢でのトレーニングを推奨しました。(動画割愛のため、参考に下記noteをご参照ください)
https://note.com/taichiro_katalab/n/nd8a442e270b8
クラブの使い方はチャップマン選手をお手本にしてみてください。
最後のトレーニングは、リリースポジションでやる肩甲骨周囲も体幹も下半身もいっぺんにやるトレーニングですが、親指が上を向くようにしてください。
A氏:
とても分かりやすいですほんとに!!!
ほんとにお会いして直接指導受けたいくらいです、、、
スリークォーターとオーバースローの事なんですけど、
スリークォーター気味じゃない方がいいですか?
深町:
こんな粗末な動画で そんなに言ってもらえてありがたいです。
熊本方面に来られることがあれば ぜひ気軽に遊びに来てください。
リリースポジションに関しては、1番しっくりくるところで良いと思います。
無理に上げようとする意識が首周囲の筋肉の緊張を高め、軌道を狂わせることもあります。
デリバリーアングル(オーバー、スリークォーター、サイド、アンダーなど)は腕の操作というより、スローイングプレーンの傾きによって変わると思ってます。
A氏:
頭の後ろから手をムチを打つように出すのはコツがあるんですかね?
どうしても遠心力をつかってリリースポイントまで持って行けなくて、、
深町:
正直、そもそも胸椎、肩甲骨の可動性が確保できてるかってとこからスタートにはなります。
動く前提でメカニクスの話になるので。
ただ、先程送ったドリルは感覚を掴みやすいかなとは思います。
ホントは軽い棒かなんか持たせて私が抵抗かけながら振ってもらったりするんですけど、それはできないので、、
胸椎の伸展と、肩甲骨の内転・後傾という動きはマストです。
専門用語すみません。
A氏:
なるほど!
今少し意識して遠心力使ってシャドーしてみたので見てもらってもいいですか??
深町:
意識、回旋の切り返し良いと思います。重さがよりあると(1キロくらいとか)トルクを感じやすいのと、胸椎、肩甲骨のストレッチにもなるかもです。
肩を傷めないように気をつけてください。
パワーを出すのは左脚(ハムストリング、臀筋)と左の下っ腹(腹斜筋)というイメージで腕はそれらに振られる感じでやってみても良いかもです。
最終的には御自身の感覚なので、これまでの意見やドリルもあくまで提案です。
やってみて、考えてみて、私以外の方の意見や考え方にも触れてみて、良いとこどりしちゃってください!
A氏:
深町さん、ほんとに詳しくありがとうございます。
また何か分からないことがあったらお聞きするかもですが、よろしくお願いします。
深町:
とんでもないです。
よろしくお願いします。
<2019年10月中旬>
1度動画チェックし、アドバイスしました。
<2019年11月中旬>
A氏:
お久しぶりです。だいぶ肘が伸びてくるようになってきたのですが、これはアーム式ですよね?
あと、投げると肩が痛いのですが、どの場面で一番負担がかかっていると思いますか?
深町:
倒れこみも減って、リリースポジションは改善したように見えます。
肩はどこが痛みますか?
投球時のどのタイミングで1番痛いですか?
あと、横から(3塁側)の動画があれば見たいです。
A氏:
どちらかと言えば肩の後ろのほうが痛い気がします。
前も痛い気もします、、笑
リリースした瞬間が1番痛みます。
深町:
改善はされてきてますが、リリースで肘が前下方に落ちてきてしまってるのが問題かもしれません。
リリースの時に腕と肩甲骨が揃うくらいのポイントで投げたいですが、肘が落ち、肩も少し前に突っ込んでるように見えます。
黄色のゾーンが良いですが、今はやや赤よりですかね。
リリースの時に右上のような関節の状態になってるかもしれません。
A氏:
テイクバックはあまり関係ありませんかね??
肩が壊れてるってことはなさそうですか?
だいぶ投げすぎてたので、それで痛いのもあるかもしんないですかね?
深町:
関節唇(関節にゴムパッキンみたいなの)や腱板(インナーマッスル)は傷んでる可能性はあります。
トップを作った状態から投げても痛いですか?
手をあげた状態からって意味です。
A氏:
痛くないです!
深町:
お! そーですか!
なら、テイクバックの影響あるかもですね。
テイクバックは正直少し気になってて、手を背中側に引きすぎてるような気がします。
肩甲骨ごと動いてれば良いんですが、肩で動いてる感じに見えます。
腕を引く動きは入るものなので、その動きの作り方(肩甲骨で動かす)と、腕と下半身のタイミングの問題かなとは思います。
テイクバックの切り替えし、上げ方をつかむドリルです。
めちゃ簡単なやつですけど、もし合えば。
A氏:
毎回丁寧にありがとうございます。
ほんとに通いたいです。笑
なんか、いざ強く球を投げようとすると、走る助走みたいに勢いつけてる気がするんですよね。
勝手にそれがなおればいいんですけど、、
深町:
強く投げようとする「力み」がテイクバックの余分な動きにつながり、タイミングが狂ってる可能性はありますね。
トップ作って投げると痛くないのなら、いかにそのトップまでをスムーズにし、タイミングを揃えるかですね。
A氏:
そうですね、、難しいですね。中学の頃は無意識にできてたんですね。
深町:
中学の頃も同じ傾向はあるので、肩の痛みに関しては、負担の積み重ねの結果として、今の症状として出てる可能もあります。
A氏:
わかりました。ありがとうございます!
最後に1つ質問いいですか??
「まるかいてぽん」の投げ方か「レジースミスの投げ方」どっちの方が自分に合ってると思いますか?
※(おそらく他の方のyoutubeを見られての質問だと解釈しました。)
深町:
2つともインバーテッドWを矯正するものだと思います。
全然違うものだとは思いませんが、「まるかいてポン」の方が肘をたたむ感じが強いので、レジースミスさんのアウトサイド90をキープするというのとは少し違いがでてくるかなーといった印象です。
Aさんの場合、わりと肘が伸びきった状態で回旋の切り替えが起こってくるため、「まるかいてポン」を意識することで回旋の切り替えがスムーズになるかもしれません。
ただ、あくまで大事なのは、肩甲骨の動きで、内転、後傾という動きです。
コレは「レジースミスさん」も「まる書いてポン」も共通して大事にされてる部分だと思いますし、個人的にもめちゃくちゃ大事だと思います。
A氏:
わかりました。ありがとうございます!
<2019年11月下旬>
A氏:
色々プロの方のフォームとかのいいとこを意識してやっていたんですけどあまりピンとこず、色々フォームの勉強した知識をもとに中学生の頃のフォームに戻してやってみたのですがどうでしょうか?
まだ肘が少し低いですが、、、
深町:
返信遅れてすみません。
左足の割れ、つぶれでのロスがもったいない気がします
A氏:
なるほど、、
ワインドアップから足を上げる体勢に行く時に上手く骨盤に乗る方法とかってありますかね?
深町:
シンプルに真っ直ぐ立つ目安はこんな感じですかね。(詳細は割愛します。インスタ動画で似たようなものをあげてます。)
https://www.instagram.com/p/B_CHHtHjF-w/?igshid=uodtxp417pte
A氏:
今日足の割れを意識してシャドーしてみたんですが、だいぶ違いました。
深町:
脚が割れないような意識ですか。
良い感覚が見つかれば良いと思います。
A氏:
割れないことによって体重が乗る感覚?があります。
深町:
なるほど。体重が乗る感覚は良い傾向だと思います。
割れないようにという意識が早い開きを抑えてタイミングの帳尻を合わせてるのかもしれませんね。
良い感覚は大事にして良いと思いますよ!
<2019年12月初旬>
A氏:
どうですかね?
深町:
変わってきましたね!
ワインドアップも良い傾向かと思います。
noteでもいろいろまとめて書いてるので、気が向いたら読んでみて下さい。
ブログの内容をドリルなども含めて簡単にまとめた内容です(無料です)。
ちょっと長いですけど、、、笑
A氏:
ほんとですか!よかった!
読んでみます!!
参考にめちゃめちゃなります!!
A氏:
今日投げてみたんですがだいぶ変わりました!
球の勢いも上がり、スピードガンでも128まで上がってきました!
右の写真投げたあとですが!
深町:
それは良かったです。
おぉー
けっこう変わりましたね。
最終的には自分自身の「しっくりくる感覚」と「球速や球の質といった結果」なので
いろんな人の意見やメソッドを見て、試しながら良いとこどりして、さらに高めていってください。
応援しています。
A氏:
ありがとうございます!
がんばってみます!
<2019年12月中旬>
A氏:
ノートなど読ませていただきました!
とても参考になりました。
載っていなかったことで1つ質問があります。
中学生の頃から今にかけてコッキングしてトップを作るタイミングが早いような気がするんですけど、それで肘から投げる投げ方に影響しますか?
両方足が着くか着かないかくらいの写真なのですが、自分の方が早いんですよね。
けど、これが変わってリリースの位置も変わるのかな?とは疑問に思います。
どうなのでしょうか?
深町:
コレは私自身まだ整理できてないことですが、タイプによって少し変わってくる部分だと思います。
ただ、この画像を見て早すぎるとまでは感じません。
A氏:
そうなんですね!
わかりました。
あとジャベリン買ってみてやってみました!!
とても腕の使い方がわかりました!
深町:
良い感じですね!
これだけ投げれるのは良いことですね。
A氏:
ほんとですか!
まだジャベリックスロー初めて2日ですが、だいぶ腕の振りが勝手に変わってきました!
あとはうまく下半身と連動していけるかです!
腕を一切意識しないでも肘が下がらずのびきるようになりました!
どっちもリリースの瞬間です!
深町:
比べると全然違いますね。
ジャベスロー実際に使ったこと無いんですが、SNSでもよく見かけてたので実際の使用感聞けて良かったです。
ありがとうございます。
A氏:
こちらこそです!
あと余談ですが勝手にインステップも修正されてきました。謎ですが!笑
深町:
なるほど。面白いですね。
ボールに比べるとかなり大きくて重たいものですから、自然と全身を使って投げるようになるのかもですね。
ジャベスローでインステップすると身体を回せないので投げれないでしょうから。
また、発見あれば教えてください!
A氏:
分かりました。
<2020年1月下旬>
A氏:
お久しぶりです!
だいぶ腕の使い方が分かってきて、少しずつ感覚を掴めてきました!
今になって余計感じるのは、深町さんが最初の方に教えてくれた腕が振られるように、遠心力を使って力まないで投げるのがいかに良いか分かった気がします!
右の写真が最近です。
左の写真より肘が先行しないで伸びきってリリースが出来るようになってきました!
深町:
かなり変化が見えてきましたね!
腕(肘)で引っ張ってしまうリリースは大きく変わったように見えます。
良い感覚のキッカケになったのなら幸いです。
欲を言えばあとボール1個〜2個分前でリリースできるともっと良くなるような気もしますが、最もしなったポジションなど素晴らしいと思います。
努力の賜物ですね。
A氏:
ありがとうございます!
さらにいい感覚で投げれるように練習していきます!
<2020年2月上旬>
A氏:
少し腕の意識を自分で変えながら最近練習してるのですが、上半身はだいぶ感覚を掴むことが出来ました!!
以前は後ろから動画を撮ると腕が伸びてるのですが、前から撮ると肘が下がってることがありました。
ですが、今はもうどの角度から撮っても腕が綺麗に伸びるようになりました!!
あとは下半身と連動させていくのに練習していきます!!
深町:
良い方向に向かってるみたいですね。
良かった感覚、練習方法あったらまた教えてください。
<2020年2月下旬>
A氏:
お久しぶりです!
横からのフォームどうでしょうか?
5ヶ月前と比べるとだいぶ変わってますね。
深町:
5カ月前の写真改めて見ると驚愕ですねww
地道な努力の結果だと思います。
素晴らしいです!!
A氏:
ありがとうございます。
あと一つ質問なんですが、肘下がりもなくなり、腕も伸びて投げているのに肩が痛くなる理由って他に何がありますかね?
テイクバックなとですかね?
痛みの感じ的にはリリース直後に来る感覚が強いです。
深町:
インターナルインピンジメントなどが考えられます。
外から見たかんじのポジションと肩の内部の噛み合わせの状態というのは少し異なることがあります。
腕の骨(上腕骨)と肩甲骨の噛み合わせが ”バシッ” と適合してはいないのかもしれません。
若干ですがリリース時に肩甲骨、上体が突っ込む感じは見受けられるので、リリースポイントを前に持ってきて、上体の突っ込みが減ると、もしかしたら痛みも変わるかもしれません。
実際に色々検査したり、触ったりしてないので、想像でしかないんですが、、、、
A氏:
そんなのがあるんですね。
検査などはどこがいいんですかね?スポーツの整形外科とかですか?
それとも野球専門の接骨院とかですかね?
深町:
スポーツ診てる整形外科がいいですかね。
接骨院も良いとこはあると思いますが、機材の関係や医師と理学療法士2つの専門家に診てもらえるのは良いかと。
A氏:
わかりました。一度行ってみます。
今の状態だとあまり投げない方がいいですかね?
3月の中旬くらいから練習なども始まるのですが、、
深町:
痛みがある状態で投げるのはオススメしません。
痛みが無い選手にしてもシーズンの中で、できたら週単位でも月単位でもいいのでノースローの期間を設ける方が良いと思います。
A氏:
なるほどですね、インナーなどをした方がいいですかね?
深町:
じっとしてて痛んだり、夜中痛んだりしないレベルならアリだと思います。
<2020年3月上旬>
A氏:
今はインナーもしつつ可動域をあげるストレッチなどを多く行っています!
あと、今日久しぶりに投げたのですが、深町さんが言う通りリリースポイントを前の位置で離すと全然痛みが出ませんでした。
やはり肩の痛みは投げすぎもあるのと、あとは全体的なアップ不足もあったのかも知れません。
キャッチボールの時間が短かったり体が温まってない時に投げたりしたからかもです。
大谷さんも最近はスタンダードWで投げていてその感じをイメージというか、なんか自分も同じ感じで当てはまってるような気がします!
リリースポイントが前になりました。
深町:
今回の動画がタイミング、バランス今までで1番良いように見えます。
リリース確かにかなり変わりましたね。
A氏:
ほんとですか!
自分でも投げていて、1番力が伝わった感覚がありました。
肩も休めながらフォーム固めて行きたいと思います!
けど、なんかすごい不思議な感覚です。
3、4ヶ月前はどんなにリリースポイントを前にしたり、肘を上げようとしたりしても下がってしまっていたのに、今はここまで伸びて投げることが出来るのが不思議です。
最近はインナーとダンベルなどで肩の筋トレもしています。
この今のフォームを見て、深町さん的にもっとこうした方がいいとかありますかね?
深町:フォームのバランスは個人的に好きですし、かなり良くなったと思います。
大臀筋、ハムスト、体幹などから筋量自体を増やしていって良いんじゃないでしょうか?
エネルギーの伝え方はかなり良くなってると思うので、エネルギーの最大出力自体を上げにいくという方面からのアプローチです。
A氏:
返事ありがとうございます。
筋肉量増やしていきます!!
<2020年3月中旬>
A氏:
お久しぶりです。
フォームだいぶ完成されて来ました。
投げてて肩の痛みも無く、思いっきり投げてて楽しくなる所まで戻って来れました!
あと少し深町さんに教えて貰ってばっかりで自分の情報が少しでも役に経てばと思いまして、最近ガッチリ自分に合うフォームをみつけられたポイントが2つあって、着地とトップのタイミングを合わせないことと、グラブ側の高さを変えたことがとても大きい変化に繋がりました!
前までは着地とトップを意識的に合わせようとしていて、それが肩を痛める原因になってたのかもしれません。
足が完全着地する時に手首が空に向いちゃっていて、それがやはり肩の前側の痛みにかわってしまってました。
左側が現在です。
トップが出来るのが遅いと肘を痛めやすいとか腕が遅れてボールが高めに浮きやすいとか結構言われていると思うのですが、トップの角度などによって肘も一切痛くないですし、コントロールも前より10倍くらいつきやすくなりました。
また、この肘の角度の違いが肘に与える負担が変わる要因なんだなとはっきり分かりました。
ここでやっとレジースミス理論の人の意見が少し理解できてきました。
すいません色々送ってしまい。
すこし自分の情報を共有といいますかお伝え出来ればなと思いまして!
リリース時も最近は同じとこで投げれていて安定しています。
いつか会ってお話してみたいです。治療されながら。
深町:
素晴らしいですね。
探求と努力の賜物です。尊敬します。
足を着いた時点での手の位置は仰る通りだと思います。
遅れると肘を壊しやすく、肩の外旋を作るのが早すぎる人は肩を壊しやすいのかなと思ってます。
早すぎる人は柔らかい人(肩の緩い人)が多い印象です。
トップの位置、タイミングには人によって幅があると思いますが、遅すぎても早すぎても良くないとは思います。
4スタンスのタイプ別などでも変わるのかもしれません。
レジースミスさんのインサイド90、アウトサイド90は自分も明確に論理だてて整理できてませんが、肘の靭帯の一部や、尺骨神経(ファニーボーンぶつけるとジーンとなる神経)へのストレスは間違いなくインサイド90の方が大きいと思います。
貴重な変化の過程、プレーヤー本人さんからのご意見
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
現在、熊本にてカタラボという店舗を構えています。
コロナで大変な時期ですが、いつでも気軽に遊びにきてください。
A氏:
ありがとうございます。
なんと言いますか、軽くキャッチボールする時とか肩をあっためるくらいのキャッチボールの時にトップを作る位置をほんとに極端に遅らせてるくらいにしとくと、いざ本気でボールを投げるとき自然にトップのタイミングが作られてることも知りました。
極端に遅くならず完全着地で丁度トップができる感覚といいますか!
あとはやっぱりこの肘の角度が痛みにつながらない原因のひとつかもしれません!
最大外旋位から肘が前に出る時です!
まぁフォーム云々ではあるかと思いますが、この角度の違いでだいぶ負担が減ってるのかなと思います。
このフォームで高校入りたての頃は肘が痛くなった印象があります。
深町:
リリースで肘が前に出るのは痛みの原因として大きいと思います。
投球障害の多くの選手でこの問題は見かけます。
だいぶ前からdart typeとして投球障害の危険の高いフォームとしても本などに記載があります。
アウトサイド90はハッキリこうだから良い!と自分の中でもう少し言い切れないですが、良いだろうというのは自分で試しても感じてます。
投球フォームに完全な正解は無いのかもしれませんが、ある程度合理的なものを追っていくと、正解のようなものはあるのるかなぁという印象はあります。
A氏:
確かに。結局自分にしか合わないフォームってありますもんね。
自分もプロの選手真似してる時は、なんもいい感覚を掴めなかったです。
けど今は何人もの選手のフォームを少しずつ回収して自分のフォームに盗んでいます!
テイクバックの仕方など色々ありますが、いずれみんなメジャーのようなというか、やり投げのように変わっていくのか楽しみですね。
それでいうと、さっきの動画は今日撮ったフォームなんですけど、クラブからボールを離す位置タイミングを少し変えたら余計いいフォームになりました。
少しイメージしたのは金子千尋さんです。
前までは足が1番高く上がるところまでグラブを顔の前に置いていたんですが、それだと軸足に真っ直ぐ立ちにくく、次の動作に入りにくかったのが悩みでした。
けど、今日手を割るタイミングを少し早くして足を両手で挟むと言いますか、金子千尋さんのような手の割り方をしてから、真っ直ぐ経つこともでき、リリースまでスムーズな動きを見つけられました。
深町:
なるほど。
タイミングって微妙ですし、ボールの出所を見えにくくなどととて言ってると調整し難いですしね。
素晴らしいですね。
感覚的な部分はやはりその選手によって違うだろうなーと思います。
A氏:
間違いないですね。
結局いいなって思ってやってみて、1番自分に合うフォームを見つけられたら勝ちですよね!
最近は少しずつそれを見つけられてきて余計活力になってます!
コロナで試合とかむりですが、、、
やっと中学の頃の最速136に追いついてきて、130キロまできました。
これ以降もやり取りは続いていますが、ここまでを記事にさせていただきました。
前回、投稿した記事では腕を振り遅れている人が多いことから、「リードレッグ着地時点で腕が遅れないこと」を強調して書きましたが、本記事のAさんに関しては遅らせる意識のほうが良い結果につながったようです。
自分が理学療法士として臨床に出て2年目の時に投球動作についての研究発表・論文投稿を小規模な研究会ながら行いました。
実はその時の内容ではリードレッグを着いた時点で肩の外旋を大きく作っている選手は肩を傷めるのではないかといったニュアンスを含んだものでした。
方法も未熟でサンプル数も少なく、有益な研究とは決して言えませんでしたが、外旋が早い選手は肩を傷めやすく、遅すぎると肘を傷めやすいのではといった勝手な印象を持っていました(飛躍した妄想・バイアスの塊でしかなく、研究をする者としては失格でしたww)
今回のA氏とのやりとりを経験して、勉強になったことも多かったです。
そして、自分が想像していたよりもオンラインでのやりとりでできることの可能性があるのかもしれないと気づかせて頂きました。
もちろん、今回A氏の状態が上向いた大きな要因は私のアドバイスではなく、A氏本人がいろんな情報に触れ、学び、試行錯誤されて得られたものだと思います。
しかし、コロナウイルスの影響によりオフラインでの活動が難しくなった現状で、発達した現代のオンラインを使っての活動には可能性があると思います。
もちろん、できないこともたくさんありますが、テレビ電話やZOOMなど優良なデバイスもたくさんあり、努力や工夫で埋められることも多いです。
相談する側、アドバイスする側、双方の熱意・努力が必要なことは間違いありませんが、なにか少しでもヒント・キッカケを作るお手伝いができるのなら挑戦する価値はあるなと思いました。
今回、記事として公開することを許可してくださったA氏には心より感謝申し上げます。
やりとりに関しては時は病院勤務の合間や夜などに簡単に返す程度で、返信の動画等の質も低く、なかなかコミットできませんでしたが、御本人の素晴らしい探究心と努力による変遷を間近で見せて頂くことができました。
自分の経過から誰かヒントになればというA氏の想いにも感激しました。
少しでも誰かの何かのヒント・気づきになれば幸いです。