猿
オフ会を終えた後のチャットでは、オフ会楽しかったね、思ってたより背が高かったね、といった感想戦に似た話題が続いた。
それ以来、オフ会は度々行われるようになり、交通費を工面して、出来る限り参加した。
何もいやらしいイベントは発生しなかったが、チャットである程度絡んで仲良くなった女の子とサシで会うことも増えた。
中でも、リカちゃんという女の子は個人的にビジュアルがタイプだった。
当時の私といえば、益若つばさみたいな感じの子がタイプで、リカちゃんはそういう系統だった。
大人しい子だったが、とても面白い子だった。
彼女は地方に住んでいたので、バスないしは新幹線でオフ会に参加していた。
ある時、私と最も仲の良かった男の子とリカちゃんの3人のオフ会が開かれた。
私は当時付き合っていた彼女と別れたばかりだったので、それについて散々いじられた。
真っ赤な下着と避妊具を2人から頂いた。こっそりド〇キで買ったらしい。
いつものように楽しい時間を過ごして、夜になり解散する流れになったのだが、リカちゃんは宿をとっていなかった。
「私の予約したホテルは予約した段階ではガラガラだったから、飛び込みで泊まれるかもよ」と言うと、『じゃあ行ってみる』と返ってきたので、2人でホテルに向かった。
無事、空き部屋はあったので、各々自分の部屋に移動するのだが、私は自分の部屋で怒り新党を視聴しながら悶々としていた。
「🐒いやこれワンチャンあるんじゃね?🐒」と、男性器丸出しな思考に至り、葛藤しつつも買ってもらった避妊具を1枚忍ばせて、リカちゃんの泊まってる部屋の扉をノックした。
「隣の部屋の人がめっちゃうるさくて、眠れないからリカちゃんの部屋で寝てもいい?(大嘘) 俺は床で寝るから」
『いいよ』
「🐒🍌🍌🍌🍌🐒🍌🐒🐒🐒🍌」
私は床に横になった。
そのまま朝になり、2人別々ホテルを後にした。
おしまい
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