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キャリアカウンセリングは希望である

世界的に有名な建築家の安藤忠雄は、次のような問題意識を持っていた。1970年代の日本は世界最高に立派な国だったが、今はどうかと。元気がない、前を向いていない、公共心がない国になってしまったというのだ。だから安藤氏は自分にできることをしようと思い、子供たちのための図書館をつくった。

これと同じような問題意識は私も共有している。そのため自分も、なんとかして人々の人生に希望をともしたいと思っている。そのために、人生の初期段階で選んだひとつの手段が「キャリアカウンセリング」だったのだ。

だってそうだろう。キャリアカウンセリングでは、人々の理想を引き出し、その理想を実現できる方法を探索し、実行できるように支援する。これが希望でなかったら、なんなのだろうか。

人々の理想を引き出し、それを実現するというキャリアカウンセリングの本質的な部分は、個人の人生設計だけではなく、さまざまな分野に応用可能だと私は考えている。例えば、政治、会社経営、まちづくりなどだ。ありとあらゆる分野における対話と創作活動が「理想を引き出し、実現する」という哲学と理念のもとに行われたとき、世界はこれ以上ないほど素晴らしい場所にならないだろうか。

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