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希望について

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希望とは、読みたい本があることだ。鑑賞したい映画があることだ。話したい相手がいることだ。それは、自分の絶望が「自分の絶望」でないことを感じさせるものだからだ。

僕は以前、希望について、こう書いたけれど。

つまり、希望とは「広がり」と「繋がり」なのだ。

「今日から明日へ」という時間の広がり、繋がり。あるいは、「この本からあの本へ」という広がり、繋がり。「この作品からあの作品へ」。「この人からあの人へ」。そして、この絶望からあの絶望へ。


どんなことに「広がり」と「繋がり」を見いだせるのか。その回路だけが「ひとの個性」になり得る。

個性とは、常に欠損だ。なにかがあるのではなく、なにかがない。なにかの才能があるのではなく、なにかの能力がない。目が見えないから、残った耳が発達する。ひとの気持ちが分からないから、心理学に精通する。人と話せないから本が読める。見れないから見せられる見せられないから見れる。個性は、常に欠損。つまり、絶望からしか生まれない。なにかの「広がり」と「繋がり」に絶望したからこそ、そこに新しい回路を持つことができる。

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希望を持つには、絶望を持たなければならない。すべてに絶望していないことは、すべてに絶望していることに最も近いからだ。

「すべてを諦めない」ということは、「すべてを諦める」ということだ。すべてに希望を持とうとすることも、すべてに希望を持てないということだ。すべてを得ることはできないし、逆に、すべてを得ようとさえしなければ、なにかを得ることはできる。


絶望とは、納得するものである。あらゆる偶然性、あらゆる必然性に納得し、それを絶望として保留しておく。この一連の動きを「諦める」とも言う。

希望とは、絶望に納得した時に生じる断末魔なのだ。

そして、なにかに納得する、なにかを諦めるには、とにかく待たなくてはならない。

なにを待つのか?「感動」を待っている。ひとは感動すると、身体と精神の間に橋をかけることができる。ひとの苦悩というのは、この橋が通行止めになっていて、車が渋滞している状態のことを言うのかもしれない。苦悩するのは、身体と精神の間に溝があるからだ。

ここから先の今日のマガジン記事では、もう少し詳しく書く。ここまで希望と納得について書いたが、実はもう1つの概念がある。残された1つの概念が、そこにある希望と納得を、より強固なものにしてくれるのだ。


今日のTips

・希望は絶望から生まれる
・希望とは回路のことである
・希望と納得、それともう1つ。

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