「そこに書いていないことを読む人たち」のメンタルについて。だれもが陥るかもしれない「不健康サイクル」を避けるには。

2021年2月4日 13:55

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不健康サイクルについて

ひとは健康的でないとき、よけいに健康的でないことを繰り返してしまうものだ。

ぼくたちはこれを「不健康サイクル」と呼んでいる。

そもそも「健康」とは、あらゆる不健康を避けることができる状態のことだ。それは「飲み過ぎ」「食べ過ぎ」などはもちろん、「夜更かししすぎ」とか「パチンコしすぎ」とか、あとは「働き過ぎ」とか、人によっては「風俗に金をつぎ込みすぎ」とかもある。

とにかく、不健康なひとは「あらゆる不快感」から生まれるものであり、かつ「あらゆる不快感を避けられない」からこそ、不健康でいつづけるものなのだ。

すごくわかりやすい例をあげると、なにかに不快感を覚えたことで、いま興奮している人というのは、会話ができない。あいてが言っていることに耳を傾けられない。それでいて、「こっちはちゃんと話を聞いている！」と思っている。そんな彼らは「不健康なひと」になっているので、さらなる不健康を避けられない。さらに不健康になってしまう。なにかを誤読してブチれているひとは、さらに誤読する。真実に到達することはけっしてない。

殺人の連鎖

不健康な状態というのは、非常に強敵である。ここにはサイクルがあって、「悪の殺人鬼」に身内を殺害されたひとがその「悪の殺人鬼」を殺害し、その殺害された殺人鬼の身内がまた、その「正義の殺人鬼」を殺害し、また「悪の正義の殺人鬼」を殺害する「正義の悪の正義の殺人鬼」が・・・と言った無限のループに陥ってしまう。サイクルとはそういうものだ。だれかが、どこかで、おおきな意志を持って因果を絶たないことには、だれも救われないのである。

「不健康をやらないためには、健康でいなくてはならない。」これは非常に単純で自明のことではあるけれど、これがほんとうに難しい。どんなひとだって、怒りに狂っていたら「そんな簡単なこと」でミスを重ねてしまう。わかるものもわからなくなるし、読めるものも読めなくなるのだ。だれでも、そうなりうる。だれだって、クソリプおばさんになりうるのだ。

健康の「貧富の差」

健康は根深い。ランニングする習慣があるひとにとっての「ランニング」と、それがないひとにとっての「ランニング」の負荷がどれだけ違うことか。健康なひとほど健康なことに取り組むことができ、健康でないひとほど健康なことに取り組むことができない。そこには資本主義社会の富の集中を思わせるような構造がある。お金持ちほどビジネスチャンスに恵まれることのように、健康持ちほど健康的な活動のチャンスに恵まれるのだ。

思うに、貧困を脱却する方法は「１００年待って、社会がよくなることを待つ(つまり、来世に期待)」か、あるいは「リスクをとり、コストを払って、どうにかして貧困サイクルを抜け出す」しかない。それと同じように、不健康を脱するには、不健康サイクルを抜け出すしかないのだ。

とにかく抜け出すしかない

そりゃあ元も子もないはなしにもなる。これが解決できたら人類のほとんどの問題は解決する。そんな大きな問題を「こうしよう！」と解決できる方法など、ぼくは知らない。ただ、完全に解決することは難しくとも。じぶんだけは。「その構造への理解」を獲得し、「あっ、いまじぶんは不健康サイクルに陥っているんだな」と自覚すること。これは大きな前進である。「こっちはちゃんと話を聞いている！」をやめること。これが前進でなくて、なにが前進なのか。

不健康を自覚すること。そうすることで、もしかしたら思いとどまることができるかもしれない。

そのツイート、ほんとうにそんなことを言っていますか？いま投稿しようとしている、その引用ＲＴ。あなたの「不健康サイクル」を加速させるものではないですか？不健康なひとになってはいませんか？認知が、ゆがんではいないですか？「ちゃんと読めて」いますか？

参考資料：以下ツイートのツリーと「1000件の引用RT」。

そりゃあ女性の生理も大変そうだけど、男性の「人格を『おちんちんに乗っ取られる時間』が、予告なしで高頻度で訪れる」という仕様も、中々に大変なことだと思うな。ぼくは比較的軽いほうだから良かったけど。意志の大きさとかではなく、生理と同じように『おちんちん乗っ取りパワー』にも重さがある。
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 2, 2021

性欲と生理の比較はもうやめましょう。性欲には楽しい面があっても生理にはありません。ただ不快なので、２つを比べるのがまず変なことです。
あと性欲に理性が乗っ取られる時間が長すぎたり、自分のコントロール外になってしまったときはお医者さん行きましょう。 https://t.co/g3RZJycPt2
— 藤井美穂🦄俳優/ﾌﾟﾗｽｻｲｽﾞﾓﾃﾞﾙ Miho Fuji (@mihoimiofficial) February 4, 2021

ぼくが比較してるもの

・男性の性欲と男性の性欲
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 4, 2021

「生理と同じ」と主張しているもの

・それに「重さ」があり、その重さが同性の間でも違っていて、かつデバフであること
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 4, 2021

ぼくが思うこと

・男性の性欲レベルは「男性の間でも違う」ので、「性欲が弱い、強い男性」は、ついつい「性欲の強い、弱い男性」への不理解に走るけれど、それは個人差があるものだから男性一般では語れない

・この文章の「性欲」を「生理」に、「男性」を「女性」に入れ替えると、すごく納得できる
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 4, 2021

これはライフハックなんだけど、「そこに書いてないことを読む」ようになったら「メンタルが危険信号」なので気をつけたほうがいいですよ。そこに書いてあることを読まずに、読みたい文章を勝手に脳内で生成して読むのは、レンズが濁っている。レンズが濁るのは、瀕死のメンタルを守るための自衛本能。
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 3, 2021

【お詫び】このたびは、わたくしの軽率なツイートにより、誤読界の皆様にご迷惑おかけしたこと申し訳なく思っております。ツイッターには多くの誤読民が存在することを理解しながら、誤読界へ配慮に欠けた発言、大変申し訳ございません。今後そのようなことが起こらないよう、お前がツイッターをやめろ
— プロ奢ラレヤー🍣ぷろおご (@taichinakaj) February 7, 2021

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