Episode 3* 俺に歌いやすいバラードを監督させろ
どもども。過去2回はちょっと映像の固い話だったんで、今回は少しユルイ話でもしようかな。
自分はこう見えてめっちゃ人見知りな所がある。大男でギャーギャーうるさいってイメージがあるかもしれないが、知らない人ばかりの所にいると、急にチワワみたいに萎縮してしまう所がある。そんなシャイな私ですが、日本に帰った時に、偶に仲の良い友達と行くカラオケが大好き。ワイワイする事は嫌いじゃない。
で、これはMV監督のあるあるなのかもしれないのだが、自分が監督した曲を歌わされる時が多い。しかし、この前気付いた事がある。
「木村太一の監督した曲って歌うの難しい曲ばかり説」
歴史を振り返ると若い頃、小さな夢で「自分の監督した曲がカラオケにあったら歌いたいなー」とか思っていた。そんな矢先、遂に俺にJ POPからオファーが!!やったぜ!
その第一弾がNULBARICHのIt's Who We Are。早速MV出来上がって初めてのカラオケに行った時に、「歌うチャンスだ!」と思いワクワクしながら、歌ってみると。。。
「キーが高すぎて歌えねえ。。。。」
無念。JQの声が高すぎて歌えなかった。あのちょび髭男がめちゃ高いキーを出すとは。。。JQよ油断できぬ。。。
そんなこんなで、その後、色々日本の曲をいっぱいMV監督して行く。カラオケチャンス!しかし、自分にオファーが来る曲は良い曲ばかりなのだが、癖がありすぎて歌えないのばかり。。。。しかもラップが多い!息が疲れる!
一回、トモカズ(山田智和)が
「今度映像監督集めてさ、自分のMV曲を歌ってくやつやろうよ!」
「いいね!ダッチ(山田健人)とかもよんでやったらおもろいじゃん!」
って盛り上がった事があるが、「待てよ。。」
トモカズとかはヒット曲多し。藤井風!あいみょん!サカナクション!ずるい!!!米津の「レモン」なんてめっちゃずるいじゃん!
ダッチだってずるい!Suchmos! Radwimps!こいつもまた米津!ずるい!なんか自分でもバンドやってる所が更に憎たらしい。
そして神木村!。。。。。。。舐達麻。。。
実際に事務所の仲間と打ち上げでカラオケに行った時に、勝手に事務所の先輩に入れられた事がある。しかも、MVの自分が監督したMVを見ながらの地獄!歌ってみると、途中まで行けるのだが、G plantsさんの所に来るともう酸欠で死ぬ。ラップの中でも文字数の多いbuds montageは俺にはキツすぎる。楽園ベイベーみたいな爽快なキツさではない。本当に息ができなくなり猿のケツくらい顔が真っ赤になる。あのラップスキル高い3人を三十路の映像監督一人で再現は無理じゃ。。。。
そうなのだ。仲の良いMV監督同士で行っても私の可愛いチルドレンは皆クセが強え。Crossfaithなんて歌ってみろ。歌いながら本当に死ぬぞ木村。俺だけ泣きを見る。
そんな時に、遂に俺にもチャンスが。。。KING GNU様からオファー!!ありがとう神よ!サンキュージーザス!これで歌える!「あ、これ?俺が監督やったんだよね」こんなクソダサいセリフが友達が連れてきた初めて会った可愛い女の子に言える!曲は!!なんだと!?。。。。呪術廻戦の曲!!?俺のカラオケ時代が到来だ!!そんな気持ちの中、曲を聞くと。。。
「コーラスの井口くんのキーが高すぎる。。。」
やってくれたなお前ら。。。。
今回私が言いたいことは
「俺に歌いやすいバラードを監督させろ」
でした。アーティスト・レーベルの皆様よろしくお願いします。
ちなみに、私が唯一歌える自分のMV曲は「Keiju - Let me know」
ありがとうKeiju。今度お菓子あげるね。
太一