セカンドハーフ通信 第51話 人事を尽くして天命を待つ
人事を尽くして天命を待つ
ときにリスクをとることは必要だ、とよくいわれる。リスクを常に避けていると魅力的な人生をすごすことができないともいわれる。
どんなに慎重な人でもいつも物事がうまくいくわけではない。好むと好まざるとにかかわらず、生きていれば難しい決断の場面に遭遇する。前向きに生きようと思えば、リスクを取らざるを得ない場面もある。
そのような状況になった時、リスクをとるとらないよりも、リスクコントロールが大切だ。自分が望むようにことが進まなかった場合どういうバックアップをするか?あるいはリスクを最小化するためどう対応するか?ということを考えておくということだ。
例えば、会社を辞めると決めた場合、次の仕事のあてがあること、転職の場合にはそのメリットがあること、新しい採用条件が自分なりに納得できていること、ある程度の蓄えが確保できていること、などがリスクコントロールといえるだろう。これらについて自分なりの備えがあったうえでなら、嫌になった会社を辞めるのも良いだろう。
もちろん考えられるリスクすべてについて準備できるわけではない。ただし、リスクコントロールとは、できうるだけのケースを想像し、それに対応する努力をするということだ。
リスクを取りにいく時がきたらチャレンジする。仮に失敗してもリスクコントロールした上でのことなら諦めもつくだろう。なにかを決断したとき、その結果はコントロールできない。しかしながら、プロセスはコントロールすることができるのだ。これが人事を尽くして天命を待ついうことだと思う。