セカンドハーフ通信 第41話 自然治癒力をあげる

自然治癒力をあげる

私は肌が弱く、乾燥肌で冬になるといつもカサカサになってしまう。そのままにしておくとかゆみがでるほか、ひどくなると赤い発疹ができる。皮膚科でみてもらったが、原因は特定できなかった。ステロイドの軟膏をぬって炎症を抑えるといった処方がせいぜいだった。

皮膚のトラブルというのは原因がわからないものも多く、処方も難しい場合が多い。私の場合もいくつもの病院で見てもらってもなかなかなおらなかった。

ある時、妻に勧められ、乾燥した肌のために保湿剤のワセリンを塗ってみた。あれだけ手を焼いていた炎症はいつのまにか消えてしまった。ワセリン自体は強い薬効があるものではなく、肌を保湿するだけのものだ。何か狐につままれたような気持ちになった。

想像するに、単なる保湿剤が皮膚の乾燥を抑えることで、自然治癒力がアップし、その結果、肌のトラブルが解消されたようだ。私の皮膚の症状改善には、薬ではなく、体が元の健康に戻ろうとする力をサポートすることのほうが効果的だった。こんなアプローチもあるのかと驚いた出来事だった。

このことがあってから、病気や体の不調に対しては自然治癒力を上げることが最大の薬だと思うようになった。具合が悪くなると、食べ物や睡眠、加湿、保温など、自然治癒力をあげる方策を調べ、実行するようにしている。

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