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夢講義「魅力について」

夢の中で「魅力について」の講義を聞いたので、それを記録しておこうと思いました。

かろうじてキーワードだけメモできたので、そのキーワードをもとに再構成し、不足部分はメモを参照に後日補うことにしました。


魅力はどのような場所から生まれてくるのか。それはすなわち「引力」である。
引力とは、それぞれの物が持つチカラであり、物と物がその引力で引き合わせられていく。それはおのずからそのチカラを放ち、磁石のように引っ張りあったり、反発したりする。だから、魅力を生む構造というのは反発するときは生まれない。
ヤスパースは「愛しながらの争い」と言った。それは2つの実存相互の争いではなく、自己自身と他者とに対する共通の争いであるが、これは真理のための争いという意味である。ということは魅力とはその引き合わされた物と物が愛しながら争い、物自身が真理を追究するということでもある。
つまり、物は人が引き合わせなくても物が自身の引力によって別の何かを引き寄せるということでもある。
李禹煥はそれを「関係項」と言った。あらゆるものは世界との関係性によって成立し、それのみで存在しているものはない。「関係項」という言葉が魅力の創出について関わっているかどうかについては言及されていないが、引力の存在は彼の作品をみれば一目瞭然だろう。
魅力はそういった意味で「組み合わせ」や「素材の共鳴」で成り立っているともいえる。

例えば、料理を目の前に差し出されたとき、差し出されることを待って食べるのか、それとも差し出される途中に手を伸ばして食べるのか、という点でも大きな違いがある。ごはんの入った飯碗がテーブルに置かれてから「どうぞお召し上がりください」と言われてから食べる。または、ごはんの入った飯碗がおかれようとするときに手を伸ばしてごはんを掴み口にほうばるのでは前者と大きく違う。
一般的に後者は「下品」と呼ばれる。品格を表す言葉である。抽象的な言葉ではあるが、品格という言葉を少しほどいてみると、それは「その人や物の周囲の状況を表す言葉」と考えることもできる。
つまり「上品」「下品」というのは、その人を評価しているのではなく、その人が作った周囲の状況を評価しているのである。
ということは、「どうぞお召し上がりください」と言われて食べるのは、その食べる人がそのような空間を創出している、ということになる。人と物の関係性においても引力が創出する魅力というものは発揮しうる。

ここで一呼吸すると魅力が創出されない状況というのは逆説的に考えると「自ら他人の物に手を出すとき」ということになる。確かに、どのような状況だろうと考えるとそれは横領、窃盗、略奪などと物騒な言葉が羅列される。
魅力かと聞かれればそうも思えない。まぁ使い方次第ではあるが。


だいたいこんな感じの講義だった気がします。
ヤスパースについては名前は聞いたことがあるのですが、どのようなことを書いている人かわからなかったので、今回の講義に該当しそうな部分を探して補填しました。

読んでみるとわからなくもないのですが、つまりこれ
「物が物を呼ぶ」ということ?


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堀太一
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