
グランドスラムはすべてトリプルノックアウト?〜24-25「ナショナル」プレビュー
今日の夜からグランドスラム・オブ・カーリングの第3戦「ナショナル」が始まります。開催地はカナダの(というか北米の)最東端に近いニューファンドランド・アンド・ラブラドール州のセントジョンズです。タイムゾーンはUTC-3.5時間なので、太平洋側のバンクーバー(UTC-8時間)よりも、イギリスのロンドンの方が時差は近いことからも、カナダの中でも東寄りなのがわかるかと思います。
Noteに取り組む時間を最近あまり取れていないのですが、手短にチャチャっと気になるところだけ書いてみたいと思います。
トリプルノックアウトじゃないけど、トリプルノックアウト?
前のグランドスラムの時に「2勝して、シュートアウト(DSC)を頑張れば、予選を通過できるのでは?」という趣旨のことを書いたのですが、前回は2勝してタイブレークなしで予選通過したチームはありませんでした。男子はシュートアウトが一番悪かった🇨🇭フースリがタイブレークに残れず敗退したので、シュートアウトが大切なのは同じです。ただ、女子でシュートアウトが一番良かった🇨🇦スターメイは、男子のタイブレークが1試合だけになった(3勝以上が7チームあったため)ことで、🇨🇦エイナーソンとのタイブレークを戦うことになり、結果的に予選敗退となってしまいました。こうなると、「2勝で予選通過できることの方が例外的で幸運」だと思うべきだったのかと、1人で反省していました。
じゃあ、どう考えるのが良いのかと、改めて考えると、今回のように組分けして対戦が決まる場合でも、実質的には「トリプルノックアウト」なのかと思い始めました。予選の4試合で3つ負けると、予選通過はかなり困難(可能性ゼロではありません)になります。そして、2勝2敗でタイブレークで3敗目を喫しても、予選は通過できません。反対に、予選で3勝1敗以上、または、タイブレークを含め3勝2敗でも、予選通過になることがほとんどです。
4連勝は「Aイベントから予選通過」、3勝1敗が「Bイベントから予選通過」。タイブレークが「Cイベント決勝」で、勝てば3勝2敗で予選通過。そう考えると、「組み合わせが事前に決まっているトリプルノックアウト」みたいなものなのかもと思えてきました。(3連敗しても4試合目があることなど、違うところはもちろんあります)
ちなみに、ダルマ3つに黒目が入れば、予選通過ということで、こんなトップ画像になっております。
予選通過チームを考えてみる
女子

🇨🇦ホーマン、🇨🇭ティリンツォーニ、🇨🇦エイナーソン、🇰🇷キム・ウンジョン、🇸🇪ハッセルボリ、🇯🇵ロコ・ソラーレ、🇮🇹コンスタンティーニ、🇸🇪ヴラノー
日本の2チーム、🇯🇵北海道銀行と🇯🇵フォルティウスにも、前回よりチャンスはあると思いますが、片方を選ぶのも難しいので、両方とも外してみました(ファンの方、すいません)。どちらも🇰🇷キム・ウンジ戦がカギになりそうです。
男子

🏴マウアット、🇨🇦グジュー、🇮🇹レトルナス、🏴ホワイト、
🇨🇦マキューウェン、🇸🇪エディン、🇳🇴ラムスフィエル、🇩🇪ムスカテヴィッツ
欧州選手権の勢いが続くと読んでみました。🇨🇦ジェイコブス、🇨🇦ダンストン、🇨🇭フースリ、🇨🇭ブルナーなども気になるのですが、ちょっと対戦相手がキツイかなと思って、外すことにしましたが、タイブレークには残ってくる可能性はありそうです。
気になるチームや選手
最後に、個別のチームについて、気になるところを書いておきたいと思います。
女子
🇨🇭ティリンツォーニ:欧州選手権を2連覇したばかりのチームは、日本の3チームすべてと対戦する組み合わせになりました。好調を維持しているのか、かたや連戦や移動の疲れがあるのか。
🇰🇷キム・ウンジ:同様に、日本の2チームと対戦があるのが🇰🇷キム・ウンジ。一時帰国中に出場した会長杯でも優勝を逃しており、復調したのかが気になります。簡単な相手ではないですが、万全でない上位シードと当たる🇯🇵北海道銀行や🇯🇵フォルティウスは、今大会がチャンスなのかもしれません。
🇸🇪ハッセルボリ/🇸🇪ヴラノー:🇸🇪ハッセルボリは準優勝ながらも欧州選手権で良いパフォーマンスを見せました。一方、ヴラノーは前回カナディアン・オープンでは予選敗退。スウェーデンの世界選手権代表争いを考えると、🇸🇪ヴラノーは🇸🇪ハッセルボリよりも上の順位で終えたいところですが、調子は良いのかどうか。
🇨🇦ローズ:第2子を出産されたスキップのK.ローズ選手がチームに合流。どのぐらい出場されるかはわかりませんが、心強いでしょう。
男子
🇸🇪エディン・🇮🇹レトルナス:欧州選手権ではまさかの予選落ちとなりましたが、パフォーマンス自体が悪かった印象はありません。グランドスラムでも目立った成績を残せている訳ではありませんが、ここから調子をあげていきたいところでしょうか。
🇨🇭Y.シュヴァラー:🇨🇭Y.シュヴァラー選手がひざの手術を受けたため、弟の🇨🇭キム・シュヴァラー選手がセカンドに入るそうです。不在の影響はさすがに大きいと思いますが、そこで同じスイスの🇨🇭フースリや🇨🇭ブルナーが良いところを見せてくれるのか、それともスイスのチームの予選通過はないのか。
🇨🇦カラザース、🏴クレイク、🇺🇸シュスター:今大会で予選落ちになると、次戦「マスターズ」の出場が危ぶまれます。ここで踏みとどまれるかという土壇場ですが、選手の入れ替えがあったばかりの🇨🇦カラザースにとっては辛い状況かもしれません。