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今週読んだ本をランキングにしてみたんだけど、どうかな。【10/14-10/20】


一週間を振り返ろうか。

卒論が忙しくなってきた。

 僕は大学四年生なので、卒論がある。何をしたら終わりという明確なゴールがないので、時間管理が難しい。きっと働き始めてもそうなんだろうな。仕事のことを考えようと思ったら、いつまででも考えられる。
 僕は仕事にも研究にも人生を捧げる気はないので、卒論は平日の午前中だけに制限してみた。辞める勇気も大事。

相変わらず本を読む。

 そんなわけで、本を読む時間を確保できた僕は、いつものように読書を楽しんでいる。最近は書く楽しみが大きくなってきて、読むのが疎かになってきている気がする。でも、読まないことには書きたいことも見つからないと思うので、読むのだって大事だと言い聞かせた。
 読んで書く。それが今の僕の生活。そういえば最近、映画を観れていない。どうしよう。そうやって時間がなくなってゆく。それでも早送りで映画は観たくない僕は、卒論の方で手を抜こうかと企んでいる。

ランキングはここから。

第8位 : みうらじゅん『「ない仕事」の作り方』

 思っていたのとは、ちょっと違った。今まで筆者がやってきた仕事について語っている感じ。難しくもないので、さらっと読めた。


第7位 : 中野京子『怖い絵』

 知っている絵を解説してくれると、ものすごく面白い。しかし、僕が知っているものが少なかったので、もう少し勉強してから再チャレンジしようと思う。


第6位 : ポール・ジョンソン『インテレクチュアルズ』

 もっと抽象度の高い話かと思ったら、個別の人物について章立てされていた。知っている人のところは、それなりの面白く読めた気がする。


第5位 : 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

 話題になりすぎていたから、ちょっと間を開けて読んでみた。読書史の部分はあまり惹かれなかった。また、本が読めないのはノイズのせいだっていう最終的な終着点も、あまり好きじゃない。仕事に全力にならないという提案には同感。


第4位 : ピーター・T・リーソン『海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密』

 この手の話はどこかで読んだことがある。もしかしたら、この本が元ネタなのかもしれない。今の政治と照らし合わせてみると、この国は民主主義の意味を知っているのかと言いたくなる。


第3位 : 内田樹『先生はえらい』

 中高生に向けて書かれているようで、内田樹さんの本で読んだことがあるようなことが書いてあった。先生という観点は初めてだったので、そこは面白い。


第2位 : ジル・クレマン『動いている庭』

 自分が本当に理解できたのか分からないが、再開発とか言われる中で、自然に対するアプローチを考え直すきっかけとなった。ゼネコンとかの人に読んでもらったらいいんじゃないか。


第1位 : 和田誠、村上春樹『ポートレイト・イン・ジャズ』

 和田誠さんの絵に出会ったのは小学生の頃だった。『星新一のショートショート』みたいな本の表紙と挿絵。どこかかわいくて、すこしふしぎ。そんな絵だ。僕はジャズが好きなので、絵を見るだけで面白かった。


順位をつけてみたものの。

ランキングってむずかしい。

 ランキングという形式には難点がある。その一つが、順位が低いと面白くなかったと思われることだ。また反対に、順位が高いというだけで面白かったのだと受け取られる。
 今週に読んだ本たちは、正直に言うとあまり面白くなかった。そもそも僕は、10~20冊読んで1冊が面白ければ満足なのである。そう考えれば、8冊くらい読んだところで面白かった本がなくても不思議ではない。

面白いとは興味のことで。

 というわけで、今週のランキングはレベルが低かった。そのことには留意してもらいたい。ただし、当然のように、僕が面白くないと思ったからといって、その本の価値が低いというわけではない。
 何かを面白いと感じたり好きだと思うことは、その対象に対して興味があることを意味する。反対に、つまらなかったり嫌いだと思うとき、僕らは興味を持っていない。興味を持っていないのだから、良し悪しなんて分かるわけがない。
 本をたくさん読んでいると、徐々に自分の興味が見えてくる。そうなってくると、面白い本に出会う確率が上がるわけだ。僕はまだ、興味の輪郭がはっきりと見えていない。その過程に、読んだ本を紹介している。
 そんなところで、今回の記事はおわりにしよう。来週は何を読もうか。本棚の前で悩んでいる瞬間が、僕のしあわせ。


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