ガキと謙虚とそれからプライド
就活では何かと自己分析。自己分析。大学のキャリアセンターも自己分析。もう聞き飽きた。でも振り返ってみて小学生の時のこと思い出したからちょっと書いてみる。
ガキの観てる世界
きっかけはなんだろう、恐らく1年生の自己紹介かな。当時の担任の先生が僕の自己紹介で笑ったことかな。そっからよく人の表情を見るようになった。
「ツマタイチです!好きな食べ物はオムライスです!将来の夢は消防士を倒す警察官になることです!」
何を言ってるんだろう。当時は真面目に言ってたんだ。先生は笑った。その時の僕にはなんで笑われたのかさっぱり分からなかった。
これがガキの観てる世界
おかしなことを言ってることに気付けない。同じ歳で達観してるヤツなんていないから僕がおかしいこと言ってるなんてわかってるやつはいなかった。でもそれがいい。
無意識でもおかしなことを飄々と言える。大人とガキという括りが明確に存在するこの時期だけだろう。今なら「?」なんて思われることも何も考えずに言えるのは。
ただ、僕は自分の言ったことが笑われたことによって意識的に言葉を発するようになっていた。
今、自分が言おうとしてることは笑われることなのか?正しいことなのか?
それを判断するために人の表情を見る。特に大人。
表情はシグナル
自分の発する言葉でどのように表情が変わるのか。この上ない目印。
ここで僕の人間性は形成され始めたのだろう。
僕の思考回路はこうだ。
友人Aが発言をする→周囲の人の表情を見る→シグナルで友人Aの発言の質を判断
友人Bも、、、これの繰り返しだ。
これが何になるのか。
僕はこの時点で人と被らない、所謂マイノリティな発言をしようと意識していることになる。
「人と被らないように」「あいつとは違う表情にさせてやる」そんなことを考えていたのだろう。
もちろん、その思考で発言することによって善し悪しはそれぞれある。
謙虚さ
友人Aらが自慢話のようなものしてシグナルをキャッチすればすかさず僕は下手に出て「謙虚さ」な印象を与える有効な発言に。
プライド
その逆はどうだ。他が悲しい話をすれば、すかさず僕は自慢話のようなものをする。時としてこれは「空気の読めないやつ」「プライドの高いヤツ」という印象を与える発言となる。
良くも悪くも埋もれない。
ここまでで、僕が小学生にして如何に達観していたのかわかっていただけただろうか。
と、言いたいところだが本質はこうだ。
ガキの観ている世界は狭い。しかし、その狭い世界を観ているガキを観ている僕の世界も狭い。
意味がわかるだろうか?
普通のガキは自分の思ったことを素直に発言する。相手の受け取り方は考えないだろう。狭い世界。
僕はそれを利用し、「シグナル」をキャッチして発言をする。「シグナル」に固執することで上記の思考回路のように次の発言はパターン化される。
結局、僕もガキの観ている狭い世界ということだ。
現在の私たちと比較してみよう。同調する時は同調する。埋もれてはならない時は自分を出す。
よほど柔軟な思考で、広い世界を観ていると言えよう。
しかし、同調することが悪いことだと捉えている人も少なくない。周囲と逆のことを言うことが正解にならない時もある。
誰もがネガティブな発言をした時、それに同調しつつそのネガティブをポジティブに変換させる。
単に逆のことを言わずに「同調する」ことが威力を発揮することもある。
リーダーの資質
である。
散文的に書いたため読みづらくなったことをお詫び申し上げます。
これを最後まで読んでくださり「リーダーの資質?」「全体的にどういうこと?」となってくれていればこのガキの話を書いたかいがあります。
それでは今回はここら辺で。