侮れない。「端の科学」
この商品が何と・・・「9980円」!
今ならタイムセールで「998円」!
このような光景を最近某TVショッピング番組
や、スーパーマーケット等でよく
見かけるようになりました。
普段の価格より安くなるのは
嬉しいですが、「9980円」や「998円」って、
考えてみれば何かと妙な数字ですよね。
10000円でも、1000円でもいいのに...
と、思わず感じてしまいます。
このような最近よく見かける、
「ビミョーな端数をつける文化」はいつ頃に
生まれ、どのようなメリットがあるので
しょうか?
驚くことに、この興味本位で調べた疑問には、
意外と「深い」歴史がありました。
それでは、「ビミョーな端数の歴史」
を巡る旅に出発しましょう!
1.ヒントは「19世紀のヨーロッパ」に
最初は「日本独自の文化かなぁ...」
と思ってしまうかもしれませんが、
その予想を平然と裏切るのが歴史。
起源は日本から8,000km以上離れた、
19世紀のアメリカだという説が
最有力候補です。
当時、イギリスからアメリカに輸入
された製品の価格はポンド(£)からドル($)に
換算された為、末尾に「端数」が
生じていました。(1£→1.3531$の様な感覚)
それに加え、当時のアメリカでは
「イギリス製品は高品質(?)」という
という考えが流行っていたので、
端数が付く=イギリス製=高品質!
という等式が成り立ちます。
つまり、
ビミョーな端数を付ければ
「高品質の印」だからきっと売上が上がる!
と当時の人々は考え、どんどん
「ビミョーな端数」を商品につけていった...
という嘘みたいなホントの話らしいです。
(最有力候補の説ですが諸説あるので...)
当時の人たちも案外単純だったんですね...
疲れたのでこの辺で!
次回は「ビミョーな端数」にメリットは
あるのかについて解説して参ります!
じゃまたね~