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完璧なENDING、あるいは葬祭 でんぱ組.inc THE ENDINGの覚え書き

今日アイドル「でんぱ組.inc」の最終回、エンディングライブが開催された。3時間近くの公演を経て、16年の歴史に幕を下ろした。かくいう私もかれこれ12年は愛聴し、応援してきた。私の大好きなものの一つである。そんな彼女たちの最後の勇姿は絶対目に焼き付けなくては…!と思い、ファンクラブに今更入り、今日のチケットを取ったのだった。

感想はといえば、もうすごかった、最高にクールで熱くて、でんぱ組.incらしい3時間だったというしかない。自分用の覚書としてセットリストを残しておくが、これだけでいかに豪華ですごいライブだったかわかるような気がする。





この30曲超えを自己紹介を除いてほぼMC無しで完遂…!!!メンバー一人ひとり色んな思いはあったと思うけれども、全てのメッセージはいままでの楽曲とパフォーマンスで受け取ってという、これ以上ない演出に途中何度も涙した。特にキラキラチューンは今まで見たライブの中でも、1番良かった。定番曲だからこそ、ステージを観ながら今はいないメンバーがふと脳裏に浮かぶ。大切に、試行錯誤しながら歌い継いできた層の厚みみたいなものを感じて、とても感動してしまった。アイドルはストーリーである。それを強く感じさせてくれる瞬間だった。

帰り道、今日の豪華なセットリストを思い出しながら「なんだか走馬灯みたいだなぁ」と思った。そして同時にあぁそうか、エンディング=死だったのかと気付いた(深読みすぎるかもしれないけども)。オープニングの映像で、宇宙船に乗ったでんぱ組.incが自爆ボタンを押して、宇宙にビッグバンを巻き起こすのだ。だから今日のライブは走馬灯であり、弔いであり、祭りだったのかもしれない。だから、「ひゅーどろどろどかーん!花火で終わ」るのだ。なんだかもふくちゃんなら、そんなコンセプトを考えていてもおかしくなさそうである。最後まで長く長く鳴り響く、サクラあっぱれーしょんのアウトロは、みんなで踊りながらこれが永遠に続きますようにと願うような、名残惜しい時間だった。しかしそれは同時に、でんぱ組.incを盛大に送り出す時間でもあったのかもしれない。

いままででんぱ組.incにたくさん励まされ、助けられてきた。私にとって唯一無二の存在だ。そんなグループに、こんな形で「さよなら」が言えるなんて、これ以上ない幸せじゃないか。これぞ本当のハッピーエンディング…!もう会えないのは悲しいけれど、音楽は残るからね。これからもずっと大好きです。


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