よくあるショート動画プロモーションでも会社固有の個性は伝わる、という気づき
こんにちは。名古屋市でスクリーン印刷、そしてスクリーン印刷を応用した困りごと解決商品を展開している「人を助ける印刷屋さん®」太美工芸です。
このnoteアカウントでは、D2Cマーケティングチームのウェブマーケティング担当・大林がマーケティング活動の様子を紹介しております。もしよろしければお気軽にフォローしてくださいm(_ _)m
さて、今回のテーマは「ショート動画への取り組みから見えてきたマーケティングチームの個性が新たなファンを獲得する可能性」についてです。
チームの自走能力を求めて
通販事業がスタートしてから、徐々にチームの経験値やECサイト上の有用なデータやノウハウも蓄積しており、ミーティングの内容も「どうしたらいいんだろう?」の中に「やってみたらこうだった」「こうしたらいいんじゃないか」「それは本当に正しいのだろうか」の割合が増えてきました。
そして、先日も書いたように、とりわけ只野てんちょー、マネージャーのつっちーの「面白いことをやりたい」という意欲がどんどん増していっています。若いって素敵やん。
その空気を伝えるにはやはり、動画コンテンツが一番です。まずは野田しゃちょーが名演技でファーストペンギンとなりました。その様子がこちらです。
(ショート動画なので直接埋め込みができませんでした。リンクはこちら)
いったいどんな人が作っているんだろう?
通販で見つけたお役立ちグッズはどんな会社のどんな人が考えて、だれが作っているんだろう?と思ったことはありませんか?
工業製品、それも通信販売で売っているものとなると、メーカーが直接販売しているとしても「中の人」を知る機会は案外少ないものです。あっても、多くはウェブサイトに掲載された社長の顔写真か、製造現場の風景写真などでしょう。
今や大手通販モールには、どこのどんな会社によるものかよくわからない製品も多数流通しています。顔が見えない誰ともつかない相手から何かを購入するということに対して不安を持ったことがあるのは私だけではないでしょう。それで、レビューを熟読したり、SNSでの書き込みをサーチしたりして検討することもあります。
フードトレーサビリティ的なあれって工業製品、通販でも結構大事なのでは
「この野菜は私が作りました」的なあれです。
工業製品や通販商品は流通経路がシンプルであっても相手が見えづらいものです。まだ見ぬ商品への一定の信頼感はどこから生まれるのか、を考えた時、「どんな人たちが作っているんだろう」「どんな人たちが売っているんだろう」に対する回答がなされているか、という点にもあるのではないかと思います。
マーケティングチームの動画としては、まずは商品そのものの機能やデザインに注目していただき、購入を検討した際に「選んでいただく」一つのきっかけになれば、と思います。
企業のショート動画ってあれでしょ?あーゆー感じの…というパターンにいい意味ではまらなかった!
さて、そんな取り組みとしていつの間にか始まっていたショート動画展開。おもにInstagramで実施していますが、店長にお願いしてYouTubeにも置いてもらいました。
中小企業のショート動画というのは、よく広告で流れてきたりするアレとかソレのように、プロットにはどうやら一定の「カタ(型)」があるようで、どれも似たり寄ったり。
「社長、○○について教えてください」
「んー、○○とはね…」
というパターンか、
従業員が社長をいじるという下剋上パターン。
おそらくこれで「当てた」会社があって、多くの会社がそれをマネしているのだろう、と思います。もちろん、うまくいったやり方を分析し、取り入れることはマーケティング上の定石であり、それが悪いことではありません。
それで、もしかしたらうちもそうなるかも知れないな、と思ったのですが、それとは裏腹に抱えていた内心の期待通り、そうはなりませんでした。割と個性的だと思います。
「梨をむくしゃちょー」とかいいと思います。これが売り上げにどう関係するんだ、という正論もありますが、なんかよくないですか、こういうの。絶対いい会社やん!楽しそう!って思ってもらえないかな、と思うのです。これをかたい言葉によれば、職場の心理的安全性といいます。
マーケティングを最短距離でという視点になると遠回りに見えますが、こういう余力に分化が芽生えるんだと真面目に思っています。もし仮に、「人を助ける印刷屋さん」がギスギスしていたらなんだかがっかりすると思います。そうじゃないよ、という安心をもって見ていただけるのではないかと思います。
というわけで、ピザ屋のチラシ以外お断りマグネットの開発、発売を強行したチームのやることだからこそできる表現、発信という視点で、今後どうなっていくかが楽しみです!
「みんなやっている施策」だからといって、同質化するとは限らない
手法、メディアは似通ってきます。だってグローバル社会だもの。
しかし、この文章もそうであるように、いや、それ以上に、動画から出てくる雰囲気や表情は唯一無二のもの。そして、日ごろから自分事として仕事や課題に向き合っていれば、それに関連する発信にも「自分のことば」や価値観、会社としてのキャラクターや理念がいい感じのフレーバーとしてのってくるものではないでしょうか。
結果として、普段から取り組んでいることや考えていることを表現していけばオリジナリティあるコンテンツが生み出されていくことを体現することになります。私はこの試みをすごくいいと思っています。
みんなやっているようなことでも、なんか違う。意識してないけど、違う。これがすごくいい!
この手探り感、手作り感がそのままモノづくりや企画にイメージが重なるわけで、通販を通しても「あの人たちの会社で作ったものなんだ」と思って手に取ってくださるきっかけになると思います。
それはまさに、企画、生産、販売を自社で取り組む太美工芸のありのままの姿を伝えていくことでもあります。
ショート動画は作り手と使い手をつなぐ架け橋になるか
ものづくりにどんな人がかかわっているのか、を知っていただくことは、安心と共感をつなぐ力があると思います。
おかげさまで、通販事業をスタートしてから時間も経過し徐々にリピーターのお客様が出てきました。数年以上の高耐久性をうたっているスクリーン印刷によるマグネットシートやステッカーを販売しているため、リピート購入の多くは「以前に購入したものが気に入ったので追加で別のアイテムを購入」してくださったお客様です。
通販だからこそのお客様との信頼関係の構築はリアクションがすぐに見えるわけでもなく、地道な取り組みの繰り返しになります。お客様から見て私たちがどんな人たちなのかが通販サイトではわかりにくいように、私たちから見てもお客様が私たちの商品や発信に対してどうお感じになるかというのも簡単にはわからないものです。
動画での取り組みやショップサイトでの顔出しなどの新たな試みがその橋渡しになるのではないか、と今後の展開が楽しみです。