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ウェブ上でいかにして足を運んでもらうか?D2CブランドのEC集客についての実践(前編)
こんにちは。名古屋市でスクリーン印刷、そしてスクリーン印刷を応用した困りごと解決商品を展開している「人を助ける印刷屋さん®」太美工芸です。
このnoteアカウントでは、D2Cマーケティングチームのウェブマーケティング担当・大林がマーケティング活動の様子を紹介しております。もしよろしければお気軽にフォローしてくださいm(_ _)m
さて、今回のテーマは「どうやって自社ECサイトに足を運んでもらうかシリーズ」前編です。
太美工芸WEBメディア活用の概要
現在、太美工芸株式会社ではウェブサイトやSNSなどのウェブメディアを積極的に活用しています。
ウェブサイト
・BtoB向けのコーポレートサイト(https://taibi.co.jp)
・ブログおよび「人を助ける印刷屋さん®」通販事業に関連するサイト(https://taibi.nagoya)
・ESG経営(持続可能な取り組み等)に関連するサイト(https://taibi.biz)
SNSアカウント
・X(旧ツイッター) @tabbytaibi
・公式インスタグラム @tabbytaibi
・人を助ける印刷屋さん® インスタグラム @taibikougei_webshop
その他のメディア
・YouTube 人を助ける印刷屋さん®たびーちゃんねる
・note(これ)
図にするとこんな感じです↓
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これらの全てが理想通りに動いているというわけではなく、毎日のように目覚ましいアクセスが発生しているわけではありませんが、少しずつメンテナンスしたり、運営方法を調整したり、色々とやれることをと動いています。
今回はそのいきさつとEC内での施策、SNSに関連したテーマでお話します。
リチューンの始まりはGoogle Analyticsによるアクセス解析とGoogle広告配信の見直し
それ以前にもコーポレートサイト、Twitterなどを活用しておりましたが、5年ほど前からコーポレートサイトのアクセス解析の見直しとそれに連動してGoogle広告の配信による新規顧客開拓を開始しました。
これはBtoBでの接点拡大のための試みだったため、ROASの視点からみても十分手応えは感じられる結果になりました。しかし、ある程度パターンが定着してきつつあるタイミングで事は起こりました。
いわゆるパンデミックです。
こんなに強烈な外部要因でひっくり返されることがあるとは、と思わざるを得ない出来事でした。しかし、太美工芸はその状況をただじっと耐えるだけではありませんでした。
それが自社商品開発と通販事業の立ち上げ。このnoteに書いているような、D2C通販事業やマーケティングの試行錯誤はこの頃にスタートしたのです。そのため、2020年頃から私の担当はECにおける支援業務に重心を置くことになります。
ただ、それまでのアクセス解析や集客の業務経験により、市場や会社、スクリーン印刷製品の知識やウェブ上での肌感が磨かれたことで良い土台作りができたかと思っています。
アクセス解析のスキルはそのままECサイトの分析に活用
ECサイトを運営する場合、いわゆるアクセス解析だけではなく商品ごとの売れ行きやそれに付随するデータから次の方向性や仮説を導き出す事が必要です。
とはいえ、サイトのアクセス解析的な視点だけでは限界があります。ECサイトの運用の中心となる部分でECで実績のあるコンサルタントが運用アドバイザーとして店長をサポートしております。そしてその活動に際し必要になるデータの整理、提案などを行うのがマーケティングチームである筆者の役割です。
それらの詳細の多くは「来訪した方へのアクション」なので今回は省きますが、外部からの集客手段である広告について少し掘り下げてみましょう。
適切な予算と期待値のバランスをつくりつつ露出機会と収益性向上を目指す
EC内広告にもそれぞれの店舗でいろんな方式がありますが、Amazonでは「スポンサープロダクト広告」、楽天では「RPP広告」などがあります。
これである程度長い期間と言えるほどのデータ収集を兼ねた広告配信を行いましたが、それらの結果は自然にリーチしなかった層への訴求を行いある程度の収益性を維持しつつも、今後の商品開発や店舗運営に役立つ示唆が得られていると言えます。
また、新製品の露出機会アップと市場の反応を得るという目的で集中的に広告配信を行うようにしています。これは非常に単純明快な理由で、「知られていないものは売れようがない」うえに、「知られたうえで評価されないと売れない」からです。インプレッションが集まるのを待っていてはPDCAが回る速度も落ちてしまいます。
PDCAサイクルが時を待つために遅くなるということは、アジャイル開発的に新製品を次々と送り出していく我々の強みを失うことに繋がります。やはり、沢山の方に評価していただくためにもまずはインプレッションをしっかり出しに行くことを重視しています。
SNSでの活動強化によるインプレッション増加を狙う
2023年11月から、新たに若手メンバーの”つっちー”がチームに加わりました。つっちーはSNSの運営を担当し、試行錯誤しつつもどんどん投稿をしています。企業としてのリリースが中心となるアカウントと、「人を助ける印刷屋さん®」としての通販事業アカウントに分離し、それぞれの目的や趣旨に合わせて使い分けています。
Instagramではリール動画が非常に幅広いアカウントにリーチするものです。そこで、リール動画を中心コンテンツとし、ショート動画で新製品の紹介や嬉しいレビューの紹介、工場の紹介、メディア掲載のお知らせなどを展開しています。
SNSはなんといってもバズったときの影響が大きいものですが、決してバズを狙いに行くのではなく、共感してもらえたり、発見、驚きのようなポジティブな影響をつなぐような、等身大で親しみを持っていただけるような投稿を心がけております。我々が製品に込めた思い、どんな理念でモノを生み出し、お届けしているかを知っていただけるよう、今後も続けていきます。
例1:(コーポレートアカウント)
例2:(通販事業アカウント)
性質上伸ばしにくいアカウントを伸ばしていくには「物語」が有効だが…?
ブログやサイトと同様に、SNSも地道な積み重ねと勘所を掴んだアウトプットを常に試行錯誤していくことが大切だと考えています。製造業のウェブサイトやSNSアカウントへのトラフィックを出すのは、BtoC型のサービス業に比べて非常に渋い傾向にあるものです。
そこで最近よく使われる手法が「ストーリーテリング」というものです。一連の取り組みを物語化して表現するというものですが、たしかにそれは有効であると思われます。しかし、私はこの場でストーリーテリングという言葉を使ったこともなければ、それを意識した投稿を促したこともありません。
チーム全体としてのアウトプットの量と質の両方が積み重なっていくことは、それがそのままストーリーを紡いでいくのではないかと、それが最も自然で本来あるべきものだろうとも思うのです。
私達のものづくりをより身近に感じていただき、共感、応援していただけるよう、今後も取り組みを続けてまいります。
その他各種リンク
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(文・編集 |太美工芸ウェブマーケティングチーム 大林)