(前編)「人を助ける印刷屋さん®」に詰まった思いはみんなの人生を豊かにする!2025年初頭の社長インタビューから
組織が自走を始めるうえで再確認したかった企業理念と経営指針
2024年末、おかげさまで「人を助ける印刷屋さん®太美工芸株式会社」は通販事業に関連したマーケティング活動のなかで、このnoteの展開、定期的な動画コンテンツの展開、冒険的な商品開発など、新たな取り組みを形にしてきました。
社としての大きな変化としては、46期に入った今期のタイミングで事業部制を導入したことがまず挙げられます。1977年創業以来の印刷BtoB事業※1、コロナ禍をきっかけに注力を始めた通販事業の2つの事業部に再編し、それぞれ責任者を設定しました。
(※1我々はこれを「街工場事業」と呼んでいます。その理由はこちら)
それに関連して、通販事業では兼業人材・フリーランスチームを含めてその取り組みの全容が把握できるマトリクス図が只野てんちょーによって作成されました。これで全容が可視化されわかりやすくなりました。メンバーの守備範囲も関与度も様々な中で、誰がどのように関わっているのか(領域の幅と関与度の高さ)がつかみやすいこともコミュニケーション上重要です。
そこで再認識を深めていくと、筆者も含めてメンバー側が企業理念をどれだけよくインストールできているかを今一度確認した方がよいのではないか、と考えました。極端に言えばこのnoteの言葉選びのような一つ一つの小さな決断判断も企業理念がベースになっているかどうか、という視点をそれぞれが持つ意識づけを顕在化する必要を感じたのです。
具体的には、マーケティングチームに参加しているメンバーでのワークショップを考えています。しかし思っただけの段階ではどのようなワークショップにすればよいかというのもなかなか固まらないものです。
そういうわけでそれに先立ち、今回はそうした意識発揚の根幹となる企業理念の再確認としてのだしゃちょーにインタビューを実施しました。本記事では、そのインタビューをもとに、文章を再構成しています。
「人を助ける印刷屋さん®」に対する思いや目指すものを知っていただければ幸いです。
事業継承からその先へ向かって取り組んでいくこと、取り組んできたこと
野田哲也社長は同業他社での修業時代を経て、太美工芸に戻ってから約20年。先代の創業者から会社を継承して10年が経とうとしています。
「創業者はゼロから夢、ビジョンを描くが、後継者は創業者の思いや創ってきたものを引き継いで次へつなぐ役割がある。社会的活動(→https://taibi.biz)に注力しているのも、その役割を果たす一つの要素。後継者は今あるものを維持することである意味で成立してしまうところがあるが、会社をよりよく、より成長させるためには将来的なビジョンが必要になる」
「創業者は会社を発展させていく中で強みを伸ばそうとするとどうしてもとがった部分を作る必要があり、それを武器に成長していくもの」(創業~成長フェーズ)
「次に後継者として、引き継いだ際にまずは社内の”できていないところ”の改善から取り組みを進めてきた。その積み重ねで凸凹がならされ、丸く整った形になってきた(安定してきた)」(事業継承フェーズ)
「しかしさらなる成長を考えた時により強みとして活かせる部分を突出させる必要があるという認識はある」(再成長フェーズ)
と語ります。そして、
「太美工芸とは、太く、美しくという会社の姿と、仕事一筋な職人が、腕を磨き作り出す、素晴らしい工芸品と言われるような 生産品を作り出したいという想いを”工芸”に込めた創業の願いが込められている」
と考えていると言います。
そして社訓として
「一刷入魂」
を大切にしています。
また経営理念として、
「まずはお客様の立場で」
「喜びを力にさらなる前進」
を掲げています。
クラフトマンシップとしての在り方と、お客様や社会に貢献する立場としての在り方です。
これらの言語化、整理のため、通販事業を立ち上げる前に、社長としての自分の棚卸を一年かけて行ってきたと言います。
近未来に目指す姿はメンバー全員に浸透しているか
会社組織として5年後、10年後に目指す姿について、メンバーがよく理解しているかどうかの相互確認もまた必要です。個人が組織に対してどうかかわるか、今後どうしていきたいか、をメタ的に捉えるためには未来展望の共有と理解がベースになるからです。また組織の求める役割を果たしていくべきこととのシンクロ度を高めることが組織と個人双方の成長発展、充実度に大きくかかわるでしょう。
自走組織を目指すうえで起こる懸念をどう捉えるか
通販事業に兼業人材が多数参加し、活動領域が広がってきました。一つの目標として、それぞれのチーム、プレーヤーが自律的にPDCAを動かしていくような自走化を目指しているわけですが、ただ好きなように走っていい、というわけでもありません。
自由に発案したり、主体的に行動するうえで、企業理念、行動指針、社訓から知らず知らずのうちに逸脱してしまう可能性についても考慮が必要です。マラソンのように走り続けている中で、方方で無自覚にそうしたズレが進んでいくと協力体制によるシナジーが発揮できません。
時には立ち止まって、今やっていること、やろうとしていること、発しようとしている言葉は企業理念、行動指針、社訓と矛盾しないか、という視点をそれぞれが持つことも必要なのではないでしょうか。
(後編に続きます)
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(文・編集 |太美工芸ウェブマーケティングチーム 大林)