L is B(Life is Blog) #2 「独立起業へ」
昨日始めたこのブログ、自己紹介の途中で終わってしまったので早速更新します。
前職で順調にキャリアを重ねていたのになぜ独立したのか?
理由は2つあります。
起業の理由
一つは大病し、命に限りがあることを悟ったことでした。
それまで健康には自信を持っていたのですが、会社の健康診断で胃のX線検査をしたところ、紹介状を渡され不安に苛まれつつ大病院での精密検査へ・・・呼気、造影剤CT、PET、内視鏡等々あらゆる検査を受け心身共に疲弊しました。。。で、診断結果は「胃の悪性リンパ腫(MALTリンパ腫)」・・。胃の全摘、抗がん剤治療、放射線治療からの選択を迫られ、比較的予後の良い放射線治療をすることになりました。治療により事なきを得ましたが、この時初めて残りの人生を意識することとなり、何を成してこの世に爪痕を残したいか?をじっくり考えた結果、起業して会社を作りたい!という想いが強くなりました。
もう一つは、2010年1月27日のスティーブジョブズによるiPadの発表でした。
2000年代、ITといえばPCでした。PCの世帯普及率は当時40%を超える事は無く、一般家庭ではせいぜい年賀状や整理ラベル等を作るくらいしか使われていませんでした。WindowsXP対応のソフトを買ってきてCD-ROMからインストールするなんていうメンドくさい作業を強いられていたユーザーは次第にPCを使わなくなっていました。
iPadの登場は、それまで机に向かってインターネットをしていた人々を机の前から解放し、いつでも・どこでも・どんな姿勢でもインターネットにアクセス出来るようになりました!しかもソフト(アプリ)のインストールもかんたん!
これは世の中が大きく変わる!とこの日は興奮して朝まで眠れなかったのを覚えています。このハードウェアの上で動くソフト(アプリ)を創りたい!起業するならこれだと!ワクワクしながら事業計画を練り準備を始めていきました。
天才現る!
iPadの登場直後、当社のCTOである城戸猛に出会いました。彼はジャストシステムの技術戦略部門で新しい技術研究をしていたエンジニアでしたが、商品企画能力やイラストデザイン力など、多くの才能にあふれた人物でした。iPhoneやiPadのアプリで起業したいと彼に相談したところ、面白そうなアプリのアイデアが100本出来たら起業しようという話になり、それから毎日毎日終業後の19時から23時近くまで【企画100本ノック】が始まります。iPhoneやiPadのハードウェアの特徴を研究しながら一日1個アプリのアイデアを出すということを繰り返していきました。四六時中アプリのアイデアを考え、企画書にまとめていく作業はめちゃくちゃ楽しくて、あっという間に1日が終わりました。この時のアイデアの一つが当社の創業事業である感情解析エンジン「SEE」と気持ちが伝わるTwitterアプリ「Feel on!」です。
L is Bの設立
事業の方向性と創業のメンバーも決まり、前職の退職金や預貯金などからある程度資金も確保したので10年前の2010年9月29日に会社を設立します。この時にお世話になったのが、前職のビジネスパートナーであった静岡県の株式会社サンロフトさんでした。サンロフト社の松田社長は僕をとてもかわいがってくれており、「横井君はビジネスセンスはあるけど事務作業は苦手だと思うから設立時にかかる経理・総務等々相談に乗ってあげる」と仰っていただき、サンロフトさんの受付横の机を借り、経理の大橋さんにも創業時の総務経理全てお任せ・・。思いっきり甘えてしまいました(笑)。よって当社は静岡県焼津市が創業の地となりました。
(当社の顧問会計士、社労士は未だに静岡の先生方です。)
社名の由来
L is Bの由来は?と聞かれて「Life is Beautiful!です。」と答えると多くの方があの有名な映画を連想され、まず映画の話で盛り上がります。少し経ってから否定しようと思うのですが、良い映画だし、面倒くさいのでそのままにしていることが多いです。(笑)
当社の社名の由来はあの映画ではありません。
前述したように起業前に大病を患い、このまま病院のベットで天井のシワを数えて死んでいくのかと思った時にふと浮かんだ言葉が
「Life is Beautiful!」でした。
人は生まれてから死ぬまでの時間で何を成すか?どういう影響を世の中に残すか?など考えた時、「関わりを持つことが出来た人々の人生の彩りとか潤いを与える仕事をしたい」と思い、この名前を付けました。
2回に渡って自己紹介をさせていただきました。ここまで読んでいただき感謝致します。
次回はTwitterアプリ「Feel on!」リリースについて書こうと思います!
※このブログはLisBの社長である僕が日々考えていること、思っていること等々を不定期で徒然なるままに書いていこうと思っています。