物語と文字が嫌いな6年生息子がこの1年間で読んだ本
昨日は、6年生息子にこの1年間に読み聞かせた本についてまとめました。
小さい頃から文字にも物語にも興味がない息子。
図書館に連れて行っても「何も借りたいものはない」と手ぶらで帰ろうとするようなヤツです。
私の趣味の一つとして赤ちゃんの頃から、読み聞かせを12年間続けていました。…が、息子にとっては私の半分押しつけのようなものだったのかも。
ところが、私が一方的に図書館で選んできた本を渡したところ、高学年になって読むようになったのです。
たぶん好きじゃないかな〜なんて予想しながら、選んだ本を読んでくれたときの喜び!
この1年間は、読書量がそこそこ多かったので、リストアップして記録に残したいと思います。
ミネルヴァ 日本歴史人物伝
6年生は、社会で日本史を学びます。
息子は、漫画も読まないので、絵本を大量に借りてきました。卑弥呼から始まり、人物ごとに1冊。私が適当に渡したら、他にも10冊くらい読みました。
前半は、絵本として人物の物語があり、後半には歴史資料が豊富に掲載されています。
平家物語
絵本で「絵巻平家物語 全9巻」と「絵本 源平絵巻物語 全10巻」を読み聞かせをしました。すると、平家物語が好きになったみたいです。
挿絵もなく、分厚い本でしたが、興味深く読んでいました。
当時の人物は、家族・親戚の名前が一字違いで似ているものが多く、誰が誰だか分からなくなる問題があります。この本は、家系図が資料として掲載されており、人物の人間関係を確認しながら読めるところが親切です。
明智光秀
大河ドラマを1年間見ました。
物語よりも伝記好きになった模様。「伝記なら読む」との発言がありました。
江戸末期の伝記物語を一気読み!
地図好きなので、伊能忠敬の「星の旅人」は、私が読み聞かせしました。こちらは、もっと資料的な本です。
伊能忠敬が測量したルートや使った道具などが分かります。
鳴海風さんの著書「円周率の謎を追う」は、去年読み聞かせして、おもしろかったので、「読んでみ!」って、迷わず渡しました。
鳴海風さんは、和算の研究をしていて、江戸時代の数学の発展についての物語を多く描いています。
1冊目は、『解体新書』をつくった杉田玄白について。
2冊目は、幕末に太平洋を横断した江戸幕府の軍艦・咸臨丸に乗って航海長として航海を支えた小野友五郎という数学者について。
同じ咸臨丸にジョン万次郎も乗っていました。同じ歴史出来事も違う視点から眺めることができます。
気象・天気について
もともと気象も好きだったので、この2冊も楽しく読んだようです。
急に世界に興味が広がる
同じクラスに変態レベルの地図好き同級生がいたことが分かり、急激に世界地図に興味を持ち始めました。
図書館にて、唯一自分で借りたいと持ってきた本がこちらです。
いかに珍しい国旗・複雑なデザインの国旗を模写しようか…という情熱を持ち、楽しそうに眺めていました。
異常にソ連に執着する
ソ連とソ連崩壊によって独立した国々をマニアックに覚えることが楽しく、毎日ソ連と東欧の話題。
謎の執着をソ連に持ち、毎日ソ連の国歌を聞くと言う異常な様子の息子。周辺知識が増えると楽しいかな…と、池上彰さんの著書を渡したら、次々に読みました。
しかも紛争にも興味があるらしく、世界情勢なんかどうかな〜って渡したら、これも読んでました。
池上彰さんが好きになったのか、ついでにどうかな〜と思って渡したら、これも読んでました。
おまけ
物語じゃなければOKっぽいので、これはどうかな?と思ったけど、本人の興味があった共産主義者…ヒットラーとかムッソリーニとか拾い読みしたくらいでした。
残りは私が、適当に拾って、毎日2〜3名読み聞かせました。歴史上の有名人物について理解が深まります。
まとめ
私は、読書=物語・小説だと思っていました。その常識をくつがえしたのが我が息子です。
「これだけ読めるんだから『ゲド戦記』なんてどう?」と提案しても、拒否!「読んであげるよ」と提案しても、拒否!
「これなら好きそう」と言う基準で選んだ本たちは、無事息子に受け入れられた訳ですが、おかげでこんな偏ったリストとなりました。
ちなみに現在読んでいる本は、こちら。
ソ連と言う国が気になるようだったので、リクエストして手に入れました。分厚くて漢字も多く、読み仮名もないので、読み切れたらすごいなと思います。
結局、息子にとって、読書とは感情や感動を排したものであり、知的好奇心を満たすものなんだ…ということが12年かけて分かったのでした。
「へー!」と言う発見を沢山くれた息子に…感謝です。(^o^)
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