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早稲田佐賀 初の選抜大会出場へ

早稲田佐賀は、2月15日〜18日に実施された「第47回全九州高等学校新人大会」のAパートにて3位に入り、見事に「第26回全国高等学校選抜大会」の出場権を得た。

【全九州新人大会 Aパート戦績】
1回戦 ○38-14 熊本西
準決勝 ●40-45 筑紫
3位決定戦 ○59-14 鹿児島実業

1回戦の熊本西戦に快勝し、全九州での通算2勝目を挙げると、準決勝の筑紫戦では最大31点差をつけられながらも、試合終盤の15分で5トライをマークする猛攻をみせて、5点差までせまったが惜しくも敗れた。
それでも、3位決定戦の鹿児島実業戦では前半は競り合ったものの、後半に6トライを挙げて一気に突き放し、見事な大勝を実現した。
昨季はセブンズにて全国を経験し、今回、15人制で初の全国大会出場権を獲得した。

チームは全九州大会の3試合で計137点を挙げるなど高い攻撃力を誇る。タレント性も豊富で、特にBKのアタックセンスには目を見張るものがある。実力者が揃う陣容は全九州で高い出来を披露した。
現2年生はワセダクラブ出身のNo8山﨑圭介(2)CTB/SO吉廻温真(2)SH栗原樹(2)WTB佐藤光希(2)、江東RS出身のPR/LO/FL田原定征(2)、東京都スクール代表として全国ジュニア大会にて第2グループB優勝を経験したメンバーが中心となる。吉廻佐藤は全国ジュニアの大会優秀選手にも選出されている。
主将を担う山﨑は強靭な体躯からなすコンタクトが魅力で倒れないキャリーで決定力もある。昨季はU17九州にも選出された。BKキャプテンの吉廻は別投稿の『全九州新人大会 注目選手15選』にも挙げた超注目選手で、強さ、スピード、巧みさを備える。的確なパスと推進力のあるランでアタックにモメンタムを生み、左足からのキックはエリア取りを救い、タックルもいい。田原は献身的な攻守での働きが魅力で、万能性が高い。FWキャプテンとしてチームをまとめる。栗原は世代屈指のスクラムハーフといっても過言ではない。アジリティが高く、鋭い球捌きでアタックをリード。ラン能力も素晴らしく、抜群のスピードでラックサイドを突破し、サポートプレーにも長ける。タックルも強く、ディフェンスでも光る。佐藤はスピードのあるランで高い決定力を示す。取り切る強さも備え、チームの得点源となる。キックも上手い。
1年生陣は福岡県代表の主力として全国ジュニア大会第2ブロックAで優勝を果たしたLO/FL益田小鉄(1)CTB/WTB山下心平(1)WTB/FB瓜生敬悠(1)が並ぶ。
益田は圧巻の出来で全国ジュニア大会優秀選手に輝くなど中学時代から超有望選手で、強烈なコンタクトと凄まじいボールキャリーが魅力で決定力も備える。アウトサイドセンターを担う山下は巧みな仕掛けでブレイクを連発。局面を打開する能力に長け、プレースキッカーも務める。瓜生は抜群のアジリティとスピードからなるランが魅力で、1対1で抜き切る。
ほか、昨季から主力を張るPR渡辺怜恩(2)PR/HO高尾真佐樹(2)や、昨季Bigman&Fastman Campに参加した189cmのLO山田遼汰(1)や広島県代表として全国ジュニアを経験したSO折出敬資(1)ら好選手が揃う。

↓↓ 2021年の創部から15人制の戦績まとめ

ここからは、X(旧Twitter)のポスト(旧ツイート)をたどりながら、振り返る。

山下昂大監督のもと、2021年に創部

就任の経緯などはJSPORTSのラグビーコラムのリンクを貼っておきます↓↓

【2022年】

2022年5月の県総体にて15人制での公式戦初勝利

この年の花園予選は1回戦で鳥栖工業に再び勝利も、佐賀工業には0-195と大敗。

【2023年】
新チームとなり、1月の新人戦では佐賀工業に0-137で大敗も、全九州新人大会ではのちに選抜大会に出場する長崎南山に善戦を繰り広げた。

着実に力を伸ばすチームのなかでも、CTB山下恵士朗(現早稲田大1年)は際立つ存在となった。

その後、6月の全九州大会でも東海大福岡に好ゲームを披露した。

現在チームの中心を担うNo8山﨑圭介SH栗原樹CTB/SO吉廻温真は入学直後のこの頃からスタートを担った。

上記の3人に加え、その年の花園予選決勝では現FWキャプテンのPR/LO/FL田原定征WTB佐藤光希も先発に名を連ねた。

【2024年】

県新人戦決勝では敗れたものの、佐賀工業相手に初トライを挙げた。

◾️全九州新人 Aパート
1回戦 ○49-21 九州学院
   (全九州での初勝利)
準決勝 ●5-52 東福岡
3位決定戦 ●12-28 大分舞鶴

九州学院に勝利し、全九州での初勝利を挙げるも、3位決定戦に敗れて代表決定戦に進めず。

個人的に、実行委員推薦枠での選抜大会出場を期待したが、選出されず。

4月のセブンズ予選では佐賀工業に肉薄。メンバー表をみて、新入生の充実ぶりに驚く。
ジュニア時代に福岡県代表として活躍したLO/FL益田小鉄CTB/WTB山下心平WTB/FB瓜生敬悠らが入部。

前回大会優勝枠の関係で、全国セブンズにて初の全国大会出場へ

5月の県総体決勝佐賀工業戦では、トライこそ奪えなかったものの、過去戦績のなかで最も点差が小さかった。
1年生では山下心平と瓜生敬悠が両WTBで先発。SO折出敬資、HO田中統司、No8金原瑛斗が途中出場した。

全九州大会では1回戦にて長崎北に17-26で敗戦。

◾️全国セブンズの戦績
[予選プール]
○31-21 流経大柏
●5-43 御所実業
[プレートトーナメント]
○34-0 コザ
△26-26 尾道(抽選で敗退)
○38-14 光泉カトリック
○31-14 高川学園
初となった全国の舞台で実力を示した。

KOBELCO CUPのU17九州にNo8山﨑圭介CTB/SO吉廻温真が選出。

10月に「らぐびーくえすと」に登場。

花園予選決勝ではWTB瓜生敬悠が2トライを挙げるなど片鱗をみせた。
確実な成長をみせ、新シーズンへのさらなる期待を漂わせた。

【最後に】
2021年の創部から目覚ましい成長を遂げたチームには感服の一言。その鍛錬と準備は図り知れず。
2023年2月の全九州新人大会1回戦長崎南山戦での戦い(この試合を何度見返したことか)に感動を覚え、そこから2年。今大会にて見事に全国の舞台を勝ち取った。選抜大会でみせる姿をまた目に焼き付けたい。
チームは先に見据える「花園出場」という目標へ着実に歩を進める。

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