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(vol.6) なぜチームで関係性を深めるといいか?

今回は関係性を深める目的について書いていきます。

これを見ると、あたりまえのことではあるけど今までの常識が覆される人もいると思います。どのグループに属していても関係性を深めることの重要性に気付くことができますよ。

結論を先に述べると、

関係性が深まると → 結果が出る

です。

「あたりまえや!」って即効聞こえてきそうですけど、ここからが重要です。ではいきましょう!

(第一回目はこちら👉https://note.com/tahara708/n/n7bbebcc80961
(前回はこちら👉https://note.com/tahara708/n/n364dd385a66f

1.ダニエル・キム成功循環モデル

この見出しのワード聞いたことありますかね?

マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱したものです。

成功する組織やチームが織りなす成功要因には、ある循環の法則があるといってモデル化したものなんですけど、これがまぁ深いです。(成功循環モデル▼)

この画像を使って説明すると、

まず【関係の質】を高めることがスタートです。関係の質が高いと言うのは、一人ひとりが組織やチーム内で重要感を感じていたり、正直レベルでコミュニケーションがとれたり、相互理解が図れたりできている状態ということです。関係性の質が高いと組織やチームは次にどうなるかというと、【思考の質】が高まってきます。

思考の質とは、「この仲間とならできそうだ。」「この仲間と考えることが面白い。」そのように捉えることができることです。物事をポジティブに考えたり、仲間と意見を交わしながら考えたりして、自発的にやってみようという気になります。思考の質が高まると、今度は【行動の質】が高まります。

行動の質とは、チャレンジを続けることができたり、何人かでグループを組んで解決に臨んだりする状態です。行動の質が高まると、最後に【結果の質】が高まってきます。

結果の質とは、今まで成し得なかったことを達成できたり、その回数が増えたりすることです。さらには、結果の質が高まることで結束力が強まって、また関係性の質が高まってきますよね。

イメージできるかと思いますが、雰囲気のいい職場やチームって成績が良かったり、波に乗ってたりしますよね。まさにこの循環モデルに沿って取り組んでいるからだと思います。

なので結論、関係性が深まると結果が出てくるということなんです。

(※このような成功の要因となる組織やチームの循環モデルをグッドサイクルと呼んでいます。)


2.はじめに結果を求めるとどうなるか?

よく関係性をつくらずして結果を第一に求めようとする組織やチームありますけど、それはオススメしません。なぜかというと、

余計に結果が出なくなるからです。

説明しますと、結果が出ているうちはまだいいです。(でも関係性が悪いまま結果がでていたとしても、長続きしないと思いませんか?それに人は疲弊しやすいです…。)

けれど、一度結果でないと関係性をつくれていない組織やチームはどうなるかというと、人のせいにします。仲間のミスに注目したり、自分が悪く言われないようにずるをしたりして、仲間割れが起きてきます。結果がでないと関係性の質が下がるのです。

これからどうなるのかというと、関係性の質が下がると、「せっかくいいアイディアあるのに言いたくないわ」とか「何か悪いこと言われないかかな?大丈夫かな?」とかネガティブ思考に陥りやすくなり、思考の質が下がるのです。

すると、同じように、モチベーションが低いから行動に起こせなかったり、協力がなくてうまくいかないことが増えたり、ネガティブなことを考えてしまって活動が止まったりします。思考の質が下がることで行動の質も下がります。すると結局、結果の質も下がります。

(このような循環をバッドサイクルと呼びます。)


スポーツ現場でも、毎試合毎試合、結果だけにフォーカスして戦うチームがありますけど、基本的なチームワークがないと結果でないじゃないですか。(「おまえら負けたら走りだからな」とか言って勝つためにプレッシャーをかけてきたりとか。笑)リーダーが結果だけを求めてもチームはうまく機能しません。なので、関係性づくりってとっても重要なんです。


3.関係性の深いチームの成功例と深くないチームの失敗例

2019年ラグビーW杯のジェイミー監督率いる日本代表チームは代表例です。(前回大会のエディー監督率いる日本代表チームに引き続き!)

もちろんラグビー史上初の日本代表ベスト8入りという結果を目指して毎日のトレーニングに励んでいましたが、結果というものだけに執着せず、リーチマイケル主将はじめ、選手全員がチームワークを重んじていたことは誰もがわかったと思います。『ONE TEAM』が象徴化されていますよね。トレーニング以外でも関係性の質を高めるために、選手自らミーティングをひらいたり、プレー中もコミュニケーションをとる時間を増やしていたそうです。(余談ですが大会前の合宿日数は計240日間です笑。そりゃ関係性深くなるわ!) 

話は変わりますが、僕の高校時代は同じ学年同士まぁ仲は良くなかったです。試合中になるとミスは仲間のせいにしますし、私生活でもうわべのコミュニケーションが多かったですし。だから僕の学年は全然強くなかったです。笑
逆に一つ下の学年は仲が良くて試合中は勝つためのコミュニケーションを多くとってました。私生活では和気あいあいと過ごしていました。それでその代はかなり強かったですね。僕たちが3年の頃は3年が弱くて2年が主力で出てました…。笑

4.最後に

なので、大切なことなのでもう一度言わせてください。

まずは関係性を深めましょう!

関係性の質の向上は結果の質の向上に繋がります。

結果の質を最初に求めるのは逆効果です。関係性の質が組織やチームの基盤です。


では今日はこのへんで!

おしまい!




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