激動の時代~価値観の危うさ~
コロナになって早一年、世の中の様相も大きく変わりました。
オリンピックの延期、隆盛を誇るかに思えた日本の観光立国推進の戦略も一時ストップせざるを得ない状況になりました。
新型コロナウイルスで経済環境が一変することは、重厚な設備投資がある大手には大変な環境変化のように思います。しかし中小企業にとってみれば、ゲームチェンジのパラダイムシフトで有り、ビジネスモデルを変える大きな転機です。事実テレワークが進み、地価の高い都心にオフィスを置かなくても良いのではと考える企業、出張費・営業費をかけなくてもZOOMによる営業でも充分な成果があがるのではと、考え行動に移している企業も多数出現しています。
また現在のスマホの普及率は8割を越え、垣根のない情報の発信によって、新聞やTV等のオールドメディアの存在価値が揺らいでいます。情報の氾濫があり玉石混交の中で、自分にとって価値ある情報を、効率よく短時間に収集する技術が求められています。この点に関してはAIの発達にも期待がかかるところですが、誰かの見えざる意図によって、多くの生活者が誘導される社会が気づけば構築されています。中国では個人の信用力が数値化され、ITによって管理され、監視社会の様相を呈してきているのは否定できない事実であります。
個人が主体性をもって情報収集し、ネットの検索結果に流されずに、自らを価値化していくあらたな方策を探る必要、またネットリテラシーを高める努力をする必要があると考えさせられました。
私の子どもたちは全くテレビや漫画に興味を示さず、暇さえ有ればYouTubeをみています。TVでユーチューバーが紹介されると、TVの解説よりも詳しく、そのユーチューバーの事を説明してくれます。SNSやInstagramが隆盛の時代に産まれた「デジタルネイティブ」の若者達がつくる時代・文化はいったいどのような発展を遂げていくのか非常に注目するところです。
通信販売も、ネットを利用したライブ配信型の販売も増えてきており、全国発信、グローバルな発信のツールであった、ネットの世界でも、ご当地ユーチューバーなど地域性のある有名人も増えてきました。皆さんの地域にもご当地のユーチューバーいませんか?
話は変わり、アメリカの米大統領選挙をウォッチしていたのですが、左派マスコミとTwitterやFacebookなどのIT大手の会社が結託し、行き過ぎた偏向報道がありました。
ここに恐ろしさを感じます。クラウドにアクセスすれば便利に情報をとれる世の中になりましたが、ある意味一夜で、天知がひっくりかえるような、情報の書き換えが行われる可能性もある恐ろしい時代のようにも思います。それぞれの国や企業、個人で、自分の安全や生活基盤を担保する情報や、自分自身を自分たらしめる、履歴や経歴等のID情報をどのように守っていくかが非常に重要であると感じます。高度な情報セキュリティーの構築とサービスの提供が必要であると感じた今日この頃です。
ネット社会の情報が書き換えられて、今までの価値観が180度変わっても、あなたは、自分らしく生きていく自信があるでしょうか、なかなか難しいのではないでしょうか?
スマートフォンを一人一台が当たり前のこの時代に、ITやAI、氾濫する情報に振り回されずに、自分の個性や特徴をどう活かして生き抜いていくかが問われています。
激動の時代を、強くしなやかに生きていきたいですね。