ありがとうございました!
感謝をこめてのごあいさつ
ふじさわアートフェスティバル2023〈アートの庭〉
GWの4日間の開催も終わり、日常へと戻ってきて数日…。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
遅くなりましたが、
「ことのはえも」で参加した5月6日(土)、7日(日)の二日間。実際にご覧いただきました皆さま、SNSなどで応援をくださった皆さま、支えてくださった皆さま…ありがとうございました!
私達の朗読はいかがでしたか?
『エモい朗読』になってましたか?ꉂ🤭
30分という時間、皆さまとご一緒できたこと。
旧モーガン邸のあの空間でパフォーマンスできたこと。
とてもとても幸せでした。
ありがとうございました。
まとめるのにすんんんごい時間をかけてしまいました😂
そして、ものすんごく長いです🤣
お時間ある時に読み進めてください!
それではLet's go💠
お天気も味方?!になったかな?
心配していた天候は、6日は強風、7日は雨&雨&雨…
。
「雨くんと風くんも一緒に遊びたかったの?」と言わんばかりの風&雨でした😂
でも「明日は雷予報だよ」と聞いた時の焦るでもなく、諦めるでもなく、静かにいる感覚は久しぶりで。
不思議と焦らなかったのは、そう感じたからかもしれません。
5月6日 13時
ずっと雨の心配をしていたからか、まさかの強風に「マジか…」となりました😂
風の向きによっては、声がどこに飛んでいくか分からない。
へたすると、雨の時より聞こえにくくなるんじゃないか…とドキドキ。
しかも、私は学習しない女。
本番前に喉を潰しましたwww←声を作ってがなりながら練習してしまった
私の技術だと、理想はまだまだ遠かった…。
ノドイタイ。
ヤバイ。
この強風の中、マイク無しの生声でやるのか…詰んだ。
ひたすら第二類のど飴と龍角散ダイレクトで、喉へ潤いを与え続ける作戦に。
そして極力喋らない。
でも、声は慣らしたい😂
しかし、旧モーガン邸に着いたらそんなこと忘れるくらい(こらっ)、楽しくて、本番前なのに遊びたくてあちこち見たくてグルグル回ってました🤣
トレジャーしたかった。
…こんな感じで楽しんでました🤣
写真で見るだけでもあの時のワクワクが!\( ゚∀ ゚)/
そして緊張も。
だって「ことのはえも」も「満天星と猫のはなし」も初お披露目ですもの!
仕方なしっ!
止む無しっ!
(緊張すれど、大体が私がうるさくて、ちー様が物静かに耐えるタイプ)
外だから声の返りがないし、私らサイドのスタッフ的な人はいないので前から見てくれる人がおらず、どんな風に聞こえているのか分からず…で、どんどん声を張り出すふたり😂
終わった後に「どこまで行くの?!」「めっちゃ張ってたから私もやらなきゃってなったよ」て言い合うくらい、お互いに探りまくってましたw
その甲斐あってか、しっかりと言葉が届いていたみたいです。
良かった😭✨
本番後に観に来てくれた方に撮ってもらいました!
そして、一緒にトレジャー回った✨
5月7日 11時/14時
深夜。
本番明けのテンションだからか、また明日も本番だからか、全く寝れず!
尊敬&応援している俳優・和田琢磨さん出演のバラエティ番組をずっと繰り返し見てました😌
うん、ただただ無駄に緊張してる自覚しかない。
朝。
まだ雨は降っておらず。
LINEで「雨はどう?」「まだ降ってないよ」のやり取りをしながら、藤沢駅で合流。
しかし、旧モーガン邸へ近付く度にポツリポツリと雨が…。
雨バージョンはどうする?
いつも通り動くか。
動かず読むか。
…といった確認をして。
11時の回は小雨の中で披露。
テントを貼って下さって、その中で行いました。
お客様…というよりも、アーティストさんや関係者・スタッフの方が多い印象。
前日に「見れなかったの!明日はどうかな、この雨じゃね」て残念にしていたスタッフの方々と少しお話しできたからか、ある意味、晴れてる状態での開催だと見れなかったスタッフさんも多かったんじゃないかな…と勝手に思って。
『この旧モーガン邸に関わる方々に喜んてもらえたらいいな』
『この旧モーガン邸を知らない人に素敵な場所だよって伝わるといいな』
途中からそんなことを考えていた今回の参加。
終わった後も笑顔で待っていてくださって、改めてお話ができて良かったです🙏
この11時の回はまた違った想いでお届けしました。
(だからか、終わってすぐ大反省会。やり過ぎた、やり過ぎたよ、ちー様…)
14時の回は、雨が強く降り続き…中止の判断。
でも、14時くらいから小雨になって30分くらい経ってまた強くなり。
私個人的には「やってほしかったのかなぁ…」って思えるようなお天気。
ちー様には「結びつけちゃダメだよ」と言われましたが、この数ヶ月間、この旧モーガン邸と作品に想いを寄せていたので今日くらいはいいじゃない?と思ってる。
最後に挨拶に行くか…と、ドウダンツツジやレバノン杉、モーガン邸のお家へ。
雨の中にひっそりといて。離れ難し。
そのあと
居酒屋に打ち上げ…と思ったけど「早すぎる」と止められて(まだ15時くらいw)、藤沢駅の近くにあるちょっと"エモ"くてレトロな喫茶店へ…。
行ったら閉まってたwww
そこでもう一件、ちー様オススメの昔ながらの喫茶店へ!
途中、水溜りにすってんころりんして華麗な尻餅をつき、なのにほとんど濡れずに済むという奇跡!🤣
上着が水を弾いてたw
流石なり💪✨←洋服がね
もう、お腹ぺこぺこ!
本番の後だったこともあり、天候のこともあり。
なんだかんだで、気を張り続けていたからか完璧にふぬけた二人。
ぼんやりしながらオムライスとハヤシライスで打ち上げして、おつまみチョコレートを追加して。
天候でふじきゅんの登場が中止になりしょんぼりしていたら、喫茶店にぬいぐるみのふじきゅんが!
「あくどい顔して」って言ったらやってくれた、疲れているのにサービス精神旺盛である!(そしてそれを晒す私)
カラオケで練習したこととか、そこで見た映像とか。
色んなお話を聞いて、お声掛けただいて、「感謝だね~」ってつぶやいたり。
展示されていたアートの話をしたり、写真をもらったり。
閉店で声がかかるまで、ずっといました😂
奇跡のようなエピソード
ありがたいことに 、1日目も2日目も朗読をご覧いただいた方々から直接感想を聞くことができました。
貴重なお時間、そしてご感想をいただき、ありがとうございました!
励みになります😭
一部抜粋しつつ、鳥肌が立ったエピソードをご紹介します!
白い猫
朗読をご覧になった後、スタッフの方から「どこで知ったんですか?猫のこと」「いらした時に見たんですか?」と言われ、私もちーちゃんも「????」状態。
今回はオリジナルの作品であること。
確かに旧モーガン邸をモデルにしたけれど、インターネットで建築家のJ.H.モーガンさんや庭に生息している植物の生態や花言葉を調べたくらいで、あとは野﨑の中で考えて書いたことを伝えると驚かれました。
なんでも、実際にこの旧邸に白い猫が住み着いているとのこと!
誰も済まなくなったお家なので(しかも焼け跡で壁もない所などあるので入りやすい)、月に2度ある開放日以外は人間も立ち入らないので動物が住み着きやすくなっているらしく、その中に「白い猫が居座っているのよ。今日は人が多いから、出てこないかもね」とおっしゃっていました。
「白い猫ちゃんだから、お衣装が白なんでしょ?」と声をかけられ、伝わっていたのと、きっとその方が住み着いている白い猫のことを見守っていたからリンクしたのかなぁと、思わずバリケードに囲まれている旧邸を見つめてしまいました。
最初、脚本に取り掛かる時、私らが得意とするものや自信を持って打ち出せる武器のようなものを使いたいと思っていました。
そこで浮かんだのは、ちーちゃんが「歌」、私が「猫」。
歌は間に合わずに詩の朗読のみとなりましたが、あそこはお客様と一緒に手遊び歌がやりたいなと考えていたパートです。
(構成が変わったので、今後、脚本を書き直すとしても手遊び歌としては入れないかもしれませんが…)
単純に、それだけの理由で「猫」を出しました。
まさか本当に猫がいたとは…びっくり。
おっしゃっていただいた通り、今回登場した『猫』は白猫をイメージして書きました。
生まれたてで、無垢で、純粋でピュアピュアで、何も染まっていないまっさらなもの。
白の持つイメージは無限大です。
(イラストは黒だったりパープルやネイビーだったりしているけど、「満天星」を白くしたかったのであくまで猫は抽象的なものとしています)
赤ちゃんだった子猫が、不思議な庭で沢山の動植物と触れ合うことで成長して猫になり、自分じゃない誰かのために動くことで強くなる…。
そんな人物象ならぬ猫象です。
この庭の猫はどんな猫なのでしょうか?
シンボルツリーとなったレバノン杉
旧モーガン邸にはシンボルツリーがあります。
本邸の隣にそびえ立つ「レバノンスギ」です。
樹齢約100年。
物語の中では「若い子よ、このじじいに話してごらん」と、猫に寄り添い助言をする役割でした。
この木。
モーガンさんがいた時は家の屋根より伸びることのない木だったそうです。
建築家のモーガンさんの意図で屋根より高くならないように剪定されていました。
それがモーガンさんが亡くなり、剪定することもなくなり、そのままの姿でドンドン伸びていきました。
旧モーガン邸は、2007年と2008年の火災で邸宅が消失する事件が起こります。
火災の時は邸宅だけでなく、周りの植物にも火の影響がありました。
NPO法人旧モーガン邸を守る会の方々からお聞きしたのは、火事の際、レバノン杉がなかったらもっと被害が大きかったということ。
レバノン杉が昔のように剪定されて短いままだったら、周りの植物への火の移りが更に広がっていたと言われているそうです。
今回の物語で描かれた "レバノン杉のじじい" の姿に、
「レバノン杉がみんなを守ってくれたんだ」
「シンボルツリーと言われているけど、この旧モーガン邸を見守っている存在なんだ」
と、改めて気付いたと言ってくださいました。
”シンボル”って色んな役割があると思います。
単純に言葉の意味の通り「象徴」だったり。
誰かの「支え」だったり、「道しるべ」だったり。
旧モーガン邸のシンボルツリーは、どこか遠くからそっと見守っているような優しい存在でした。
でもその力強さは百年経っても変わらず、とても頼もしい姿です。
ドウダンツツジとおばあちゃん
ドウダンツツジは別名「満天星」。
名前の由来で有名なのは引用の2点。
実は同じ名前の小惑星もあるんです( *´艸`)
最後のナレーションは、紅葉の"紅"を夕焼けに見立てて夜空へのグラデーションの移り変わりと、中国の伝説と燈台(ここでは足ではなく、燈台の灯り)をイメージしました。
みなさんはお花を見たことありますか?
その木いっぱいに広がる小さな鈴なりの花は、可愛いだけでなく圧巻。
旧モーガン邸にはあちらこちらにドウダンツツジの姿が見られます。
正門を潜って右側にはサワラ林、左側にはツツジやサツキ、モミジの木々の中にドウダンツツジも並んでいます。
そして、レバノン杉の根本にも一本のドウダンツツジが。
今回、モデルにしたドウダンツツジはこの方です。
MAPを見て最初は広場にあるドウダンツツジをイメージしていましたが、実際に生の邸宅を拝見した時に物語のことを考えながらお庭を眺めていたら「ここのドウダンツツジじゃないねぇ!」と心の中で即答😅
どうしようかなぁ…と思っていたら、ちーちゃんが「あれがレバノン杉だよ」と教えてくれて近付いてみると、広場から離れたところにドウダンツツジが。
レバノン杉の根本にあるそのドウダンツツジの、さらに根元をのぞき込んでみると私の好きな”くぼみ”があり、「これじゃーん!」とハイテンション。
※なぜか幼いころから木々とか岩とかのくぼみが好きな子どもで、今も気になる箇所を見つけると写真を撮りまくります。←他人から見たら「ナニコレ?」な写真だらけ
その発見した”くぼみ”が猫の寝床になり、二人の奇妙な共同生活?がはじまります( ´艸`)
さて、このドウダンツツジ。
一番の鳥肌エピソードがあるのです。聞きたい?(コラ)
7日11時の朗読が終わった後、NPO法人旧モーガン邸を守る会の方から聞いたエピソードです。
「こんなことまで調べてくださっていたなんて、いつの間に調べたんですか?!」と猫の時と同じように聞かれ、なんのことか分からず。
白猫の時と同じように、「植物の花言葉とか生態は調べましたけれど、特に他は調べていないですよ」「あ、どこに何の木があるとかはいただいたMAPを見ました!」と返すと、絶句されました。
なんと、実際にレバノン杉の根本のドウダンツツジは花が咲かない時期があったそうなんです。
花が咲かなくてどうしたらいいのかと困っていた時、”カズコ”さんというおばあちゃんが『私が絶対に咲かせる!』と、ドウダンツツジの手当を始めました。
「ガーゼを当てたりして、手当をしていたのよ」と言っていたので、何かの病気だったのかもしれないもしれません。
カズコおばあちゃんの手当の甲斐あって、ドウダンツツジはまた可愛い花を沢山咲かせることができた…と伺いました。
聞いた瞬間、そのエピソードを知らないその場にいた人たちが皆「鳥肌が!」って言いながら腕をさすってました。
カズコおばあちゃんと旧モーガン邸を守る会の皆さんの尽力がなかったら、今も花が咲かないまま、あの場所に佇んでいたかもしれません。
最初にちーちゃんからもらった写真は葉も花も何もついていない枝だけの木。(by.2月)
「咲いたドウダンツツジが見たい…」と思ったのがファーストインプレッション。
結果、ファーストインプレッションのドウダンツツジとは違う木になったけれど、始まりはこの庭との出会い。
そんな経緯もあったからなのか、最初の頃のプロットから誕生したドウダンツツジは、若かったり年老いていたり、レバノン杉の家族だったり友達だったり成り代わり(?!)だったり…様々な姿でした。
そこから二転三転して一周して手元に戻ってきた、そんなお方。
そして、私の昇華できていない「壁」を体現している方です。
誰だって輝いていいんだよ。
輝きたいんだよ。
自分らしくいたい。見てほしい。認めてほしい。…そこまで複雑になると人間っぽくなってしまうけれど、そんな心の奥底の想いをドウダンツツジが体現してくれた様な気がします。
もう少しごちゃごちゃしたものを取っ払ってもっとストレートにしたかったけれど、私の語彙力は今の形が精一杯でした!精進します!
さいごに
色んなお話をお聞きして、「いつの間にこんなに話がクロスしていたんだろう…」と自分でも不思議でした。
確かに場所のモデルにはしたけれど、あの庭の話ではなく「架空の庭」の設定にしているからです。
ふじさわアートフェスティバルで朗読をやろう!と話が決まってから創作に取り掛かって、毎日を旧モーガン邸のことや庭に生息している植物のことを考えていました。
見学会に参加できなかったので、最初はちーちゃんの話を聞いたりネットの情報を調べたりして想像で。
その後、やっと自分の目で庭を見て、実際に足を踏みしめて。感じて、感じて。
想像とは全く違うその姿に、本番まで日がない焦りと、どうしたらこの庭と仲良くなれるのか。この庭ならではの物語を紡ぐことができるのか。喜んでもらえるのか。
ただただそれだけでした。
色んな方から話を聞いて、こうしてnoteにまとめたり、話を聞いてもらえて(ありがたいことに来れなかった方々からも色々とお声がけいただきました。感謝)。
いつの間にか想いが通じ合って、見えない所でシンクロしていたのかな…と思うようになりました。
両想いになれたのかな?
喜んでもらえたかな?
私達も久しぶりに誰かの目の前でパフォーマンスができてとても楽しかったし、嬉しかったです!
たくさんの「ありがとう」の気持ちが溢れた時間を過ごしました。
関わってくださった全てのみなさまへ。
ありがとう!
(長々とごめんよ〜!)