当たり障りのないデザインについて
WEBデザイナーのタグチです。
みなさん「当たり障りのないデザイン」、好きですか??
声を大にして好きです!という方はあまりいないと思います。
どちらかというとマイナスの意味で使われるこの言葉。
今日はこれについて考えます。
当たり障りのないデザインは”悪”なのか
マイナスイメージがある「当たり障りのないデザイン」ですが、はたして本当に”悪”なのでしょうか?
「なんか当たり障りのないデザインだなー」
こんなことを先輩や上司、クライアントに言われたことってないですか?
僕はあります。ええありますとも。。。(遠い目)
もちろん「ぱっとしない」や「なんか見たことある」というような意味で使われる場面も多いですが、裏を返せば目指している路線から外れてはいないということにもなります。
特にUIでは普段ユーザーが使い慣れている形に合わせていくということも重要だったりしますよね。
そう思うとそこまで”悪”とは言い切れない気がしてきませんか??
実は当たり障りのないデザインには需要がある
これは僕の実体験でのお話ですが、この「当たり障りのないデザイン」にはそこそこの需要があると感じています。
というのも予算や納期によっては何パターンもデザインを用意できない場合や、クライアントに好みがない場合など、当たり障りのないデザインが通りやすいという実感があります。
そこまで自分的にも魅力がない案件など、効率良く納品まで持っていきたい場面などでは特に役に立ちます。
もちろん好きに作っていいよ!納期もゆるゆるで!みたいな案件があれば、それはもう色々楽しいし時間掛けまくっちゃうんですが、個人で請けている案件の多くは直契約でないものが多いので、コミュニケーションコストを下げるという意味でも「当たり障りのないデザイン」は役に立ちます。
実は難しい??当たり障りのないデザイン
これは個人差あると思うのですが、駆け出しの頃なんかはこの「当たり障りのないデザイン」すら作れない、なんていう状況もあるかと思います。
前述した通り、「当たり障りのないデザイン」は「目指している路線から外れてはいない」デザインなの、である程度的を得ていて6,7割くらいは納得してもらるデザインでないと駄目だからです。
いわゆる「ド定番」や「あるある」なデザインに仕上げれるレベルということですね。
でもやっぱり、こだわりの詰まったデザイン作りたいよね!
そうはいっても自分が作るデザインは、全てこだわりの詰まったものでありたい!と思うデザイナーも多いはず。
デザインをやってる上での楽しい部分の1つでもありますからね。
なのでどっちが良い悪いとかではなくその時々で、必要な部分はどちらなのかということだと思います。
当たり障りのないデザイン ”も” できるといい
まとめとしてはこれに尽きると思います。
細かい迅速な案件では逆にこだわり無くして当たり障りのないデザインにした方がクライアントのウケが良い時もありますし、ちゃんと自分のカラーが出せているデザイナーだと、指名で来る案件なんかはそのこだわりを存分に出すことが正解だと思います。
なのでこだわりのあるデザイン ”も” 当たり障りのないデザイン ”も” できるのが良いというふうに僕は思っています。
最後に
デザインを参考にするときによくWEBデザインリンク集みたいなのってみなさん見ますよね?
あれの「当たり障りのないデザイン版」みたいなのがあっても面白いなと思いました。
そこの6,7割合格のデザインを基盤にしながら自分の色やこだわりを足していって10割に仕上げていくような使い方ができたらなーなんて。
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