社会人博士について

人生いろいろある。
自分は大学院を出て就職したのだが、1つ心残りがあった。
博士号をとりたかったのだ。

金銭的事情や家族の理解を得られなかったこともあり、一旦就職した。
現在働いている企業は待遇面も申し分ない企業で、自分に合っていると感じる。人にも大いに恵まれた。

働き始めて2年ほど経つが、金銭面でも余裕ができ、間違いなく生活習慣は改善し、学生時代よりも精神的に安定してきた気もする。社会人として振る舞うことで一定の常識を勉強できたとも思う。

しかし、博士に進んで着々と自分の研究を進めている友人、論文をバンバン出している先輩、楽しそうに自分の研究を語る教員に出会うと、自分もこうならなくてよかったのかという葛藤が込み上げる。

ただ、一歩引いてみると、博士課程に進むということは手段の一つであって、自分の興味に従って何かに没頭したい、それを体系にして表現したいという気持ちが本当のところかもしれない。

ついこの間、尊敬している友人に「もう時間は少なくなってきているよ」といわれた。確かに、20代も後半に差し掛かり、タイムリミットは迫ってきていると思う。

少し悩んだ末、来年度は社会人博士を目指し、博士号の取得に向けて今から準備をしようという気持ちになった。

幸いにもアカデミアの道を応援してくださる先生や先輩、友人が周りにいる。一度きりの人生なので、自分のやってみたいようにチャレンジしたいと思う。

仮)400日後に社会人博士になるサラリーマン

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