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21.7.1_TAGOE活動記
テーマ決め
昨晩徹夜。朝まで、いや昼までかかって、なんとか映像完成。久しぶりの完徹に頭がぼぉーとしつつ、ビルに向かう。今日から7月、そして三期の2回目のTAGOE。今日はさすがにテーマを決めなければならない。前回は、ラブストーリーというテーマに、男子達が猛反対。ラブって男女だけのことだけじゃないんだよ、と伝えつつも、なかなかこの抽象的な問題に(だからこそ取り組む楽しさはあるのだけど)舵を切ってよいのかどうか悩む。そんな中、自分としてもひとつのテーマが浮上してくる。
みんなが小学校で、漢字をいろいろ習い始めていて、結構楽しそうな感じがあり、普段からその片鱗を見聞きしていた。やっぱり、知らないことを知ること、自分が扱えるようになることは楽しい。それが知的な好奇心というものなのだろうか。自分としても、長らく漢字、そして文字には興味があった。が、本格的にアプローチする機会はなかった。しかし、それこそ白川静の『字統』などを数ヶ月前に購入し、リビングテーブルに常備してあり、何か気になることがある度に引いている。そもそも前回のTAGOE展覧会に合わせて制作した『Sleeping images』も、甲骨文字が起点になっている。やはり、漢字は表意文字であるというところに惹かれる。つまりは絵であり、グラフィックであり、そこには古代に込められて描かれるたびに発動してきた何かが宿っている気がしている。なので、みんなにそれとなくテーマは文字とかどお?と聞くと、かなり乗り気の様子。アサキは、「みんな、テーマは文字祭りでいい?」と言う。そうして、すんなりテーマが決まった。文字。さっそく文字に、ぐんぐん想像力が付与されていく。たとえば、漢字の好きなパーツ。サツキは"しんにょう"が好きらしい。しんにょうだけをたくさん書いている。サクタやコウノスケは自分の漢字をひたすら書いている。では、自分の漢字を分解して、あらたな文字や絵を作ってみたら?と盛り上がる。サクタは、自分の名前の中に月と太陽があることが誇らしいよう。まず好きかどうかということ、それに自分。今回もまたそこからスタートしよう。
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神奈川県逗子市の小学生&映像作家の山根晋によるアーティストコレクティブ TAGOE(たごえ)です。2020年の夏より活動をはじめ、毎期ごと…
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