マニック・ストリート・プリーチャーズの曲タイトルはなぜこんなに覚えやすいのか
Manic Street Preachersのアルバムが8月に出るということで先行シングルが2曲発表されています。
1曲めはこちら
タイトルの「Orwellian」はジョージ・オーウェルの「1984」から来ており、管理社会・ディストピアみたいなことを意味するようです
くわしくはこの動画で。
で、つい先日発表されたのがこちら
お得意の女性歌手とのデュエット曲です。
どちらの曲もファンなら一発でマニックスだとわかる、よく言えば安心感、悪く言えば金太郎飴的な曲なんですが、やっぱり大好きです。
で、ここからが本題。
マニックスの好きなところはたくさんあるんですが、中でも「曲タイトルを曲中で連呼するので曲名が覚えやすい」というのが最大のポイントです。
例えば初期代表曲である「You Love Us」を聞けば一発で納得していただけるでしょうか。
サビの部分すべて曲タイトルである「You Love Us」で押し通す清さ。ライブではジェイムズがほぼ全部客に歌わせるところです。
また、中期の名曲「You Stole the Sun From My Heart 」
これも「You Love Us」とまったく同パターンのサビでタイトル連呼曲です。
なのでこんなクソ長いタイトルもばっちり覚えています。
さらにやはり代表曲はこれでしょう「A Desing for Life」
何度聞いてもサビで大合唱&滂沱の涙です。
もちろんアルバム全曲ではないですが、シングル曲に関してはおそらく半分以上がサビでタイトル連呼しているのではないでしょうか。
と思って全シングル曲の歌詞を調べてみました。
(Wikipediaのディスコグラフィー)
結果はこちら
「○」が付いているのが歌詞に曲タイトルが含まれている曲、「×」が含まれていない曲です
なんとなんと56曲中50曲が歌詞に曲タイトルが入っています。
約90%ですね。予想以上です。
やはりいちばん多いのはサビで連呼パターン
問題作「The Holy Bible」の中でもわりとポップな「Revol」や
日本でもCMで使われた「Everything Must Go」なんかはサビで殺しに来てます。
また、「Roses in the Hospital」のように
サビではなくヴァースの部分で連呼する曲もあります。
さらにカーディガンズのニーナとのデュエット「Your Love Alone is Not Enough」のように
冒頭からサビまで連呼しっぱなしな曲もあります。
改めて確認してみるとこれはもう明らかに意図的なものですね。
まあポップス・歌謡曲であれば売るために曲タイトルを覚えてもらわないことにははじまらないのでしょうがないのですが、ロック系だと結構珍しいのではないでしょうか?(そうでもないか)