乾紗凪という女の子について
本来であれば半年前に書くべき記事だが、
つい最近「俺を狂わせた女の話」で伝えきれないことがあったので記事を書いてみることにした。
君たちは乾紗凪という女の子を知っているか。
知っているという中にはこの娘に狂わされた方も少なくはないだろう。
筆者もその一人である。
ネタバレも含んでしまうがそんな乾紗凪の魅力を伝えたいと思う。
乾紗凪というキャラクター
乾紗凪は2009年に発売されたゲーム、ましろ色シンフォニーに登場するキャラクターである。
2009年に発売された無印（PC版）ではサブキャラクターとして登場した。
誰にでも優しく元気で気立てのいい女の子という公式の紹介文。
とあるが、実は誰より男嫌いで主人公のことを目の敵のように扱ってくる。
紗凪はメインヒロインの１人天羽みう先輩のことが大好きであり、その先輩に気に入られている主人公のことが特に気に食わないのだ。
みう先輩√では主人公と部活を通じて打ち解けていき、恋心まで抱くようになる。
しかし、主人公がみう先輩に好意があることを知り身を引くという素晴らしいまでの負けヒロインムーブを見せてくれる。
物語における失恋シーンは美しい（筆者の性癖である）
（アニメでもいいよ）
こんなん見せられたら紗凪√で救ってあげたくなるに決まっている。
しかし、前述にも記したように紗凪はサブキャラクターのため攻略することができなかったのである。
こんな紹介では魅力が伝わっていないと思うが、
ゲーム発売後の人気投票ではメインヒロインを差し置いて１位となった。
https://palette.clearrave.co.jp/product/mashiro/nt.html
そのおかげで2011年に発売されたコンシューマー版（PSP版）ではヒロインに昇格することとなった。やったね。
紗凪√の話
PSP版で追加された紗凪√では弟の理央が登場する。
この理央やぬこ部の活動を通じて紗凪との仲が深まっていくというのが話の大筋。
○紗凪の心境の変化
男嫌いの紗凪がだんだんと主人公を意識し、恋が芽生える過程、これが素晴らしい。ニヤニヤなしでは見られない。
○姉弟の関係性
素直になれない理央はお姉ちゃんよりお兄ちゃんが欲しいという。それをかなえてあげるために普段は男らしくあろうとする紗凪。
すれ違う姉弟が主人公との恋を通じて仲良くなる様は心が温まる。
○ラブラブ紗凪ちゃん
付き合う前からさんざんイチャイチャしているのに付き合ってからもイチャイチャが加速していく。殺す気か、もっとやれ
○お前が一番可愛いよ
理央のせいもあってか自分のことは可愛いと認めない紗凪。
そういうめんどくさい娘に可愛いって言い続けるのはいいよね！
「おんなのこ めんどくさいほど いとおしい」
めんどくさい女の子は可愛い。松尾芭蕉もそういってる（いってない）
紗凪は「雪のような女の子」
ましろ色シンフォニーは秋から雪への物語だが、紗凪√はそんな紗凪の心が雪解けしていく様子を描いた物語なのかなと感じた。
そんなこんなで当時の私はコンシューマ版をプレイし、紗凪√に救われた思いになりながらも少しもどかしい気持ちもあった。
やはり、エロゲにはエロがないと物足りない。
そんな胸のしこりを抱き、約10年の月日が経った・・・
ましろ色シンフォニー SANA EDITION 発売！
制作が決定したときには目を疑った。
PSP版から10年経っているんだよ？？？？
ぱれっと様には感謝してもしきれなかった。
SANA EDITIONの話
公式キャッチフレーズ
「秋よりも冬が好き。キミとの距離が近いから。」
これ綺麗すぎませんか？
初めて見たときからこのフレーズが忘れられない。
ゲーム起動時のボイス
紗凪が「ぱれっと！」と言ってくれる。最高か。
そしてUIが紗凪仕様のピンク色。
シナリオはほぼ変わりなし。
紗凪√しかないのでみう先輩や他のヒロイン√をやりたい方はもう一つのリメイク版をやってほしい。
SANA EDITIONには待ちに待ったHシーンがある。
筆者は泣きながらシコった。
嬉しさと懐かしさ、そして感謝その全てが入り混じった感情でシコった。
こんなことは初めてだ。ノスタル自慰。
Hシーン中の紗凪ちゃんも可愛すぎるので必見。
そして何より曲がいい。OPもEDもだ。
OPは公式がYoutubeにアップしてくれている。
筆者は冗談じゃなくこれをほぼ毎日聞いている。日課となってしまった。
ぜひ聞いてほしい。紗凪のために作られた曲だ。
EDは「春を連れて」
これも神なのでぜひクリアしてから聞いてほしい。
堀江昌太は天才。
SANA EDITIONにはアフターストーリーが追加されている。可愛いに溢れていて正直死ねる。
この衣装を持ってきてくれるのは感謝しかない。
これは自分の目で確認してくれ・・・
とりあえず思っていることを書き綴ってみた。
ファンからもスタッフからも愛されている紗凪の魅力が少しでも伝わってくれたら嬉しい。
紗凪の笑顔、これを見るために生きてきたのかもしれない。