中小企業診断士の資格、満足度は低いのか??
こんにちは。タガックスです。
先日、中小企業診断士の資格保有者を対象にしたアンケート結果を読む機会がありました。
その中で特に気になったのが、診断士資格への期待と、格取得後の満足度を調査したもの。独立志望者、企業内診断士とも「資格取得前に期待したほどの満足度を得られていない傾向にある」とのことでした。
私自身は、資格を取ったことで得られた機会に満足している方なので、この結果は意外に感じました。
それと同時に、お金と時間と労力をかけて取得したはずの資格の満足度が低い、という事実はなんだか夢がないなぁとも思ってしまいました。
なぜそうなってしまったのか?と考えた時に、中小企業診断士の活動の幅広さ、自由度の高さを活かせていないのでは…?と思い当たりました。
中小企業診断士の資格は、弁護士や会計士等の他の資格と比較して、受験理由や、資格取得後の活用のしかたやスタイルが多様なことが特徴です。
取得理由は「独立したい」「コンサルに転職したい」「自己啓発」「勤務先で評価が上がる」など、ぱっと思いつくだけでも数多く上がります。また、資格の活かし方も、本業なのか副業なのか無報酬の活動なのか、どういう形をとるのかによって関わり方が変わってきます。診断士の仕事の内容も、企業診断、執筆、講師などさまざまです。
自由度が高く選択肢が多い分、「こうやって活用するのが正解」という、王道ルートがないのが診断士の資格。診断士協会や研究会など、活動の場はたくさんありますが、なんとなく参加しているだけだとそのうち飽きてきたり、「何のために参加しているのだっけ?」と悩んだりするかもしれません。診断士活動とどうかかわっていくのか、資格に何を求めるのかを割り切ることが必要かなと思います。
(余談ですが、アンケート結果の中で印象的だったのは「人脈形成」は満足度が高い、という点です。診断士の集まりは、(コロナ期を除いては)飲み会が多いので、飲み仲間が増える、という点ではとても楽しいコミュニティです。ですが、ただ飲み仲間が増えただけで、その先に資格を活かせる何かを見つけられなければ、長期的にモチベーションを保持するのは難しいのでは、と思います。)
折しも3~4月は、先日試験に合格した方を対象にしたセミナーやイベントが多く開催される季節です。
新しく診断士になった方は、まずはそういう場所でいろんな事例の話を聞いてみて、自分の診断士としてのキャリアプランを描いてみるのはいかがでしょうか?