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今までで一番難しかったプレゼンテーション

こんにちは。タガックスです。
 
診断士活動は「診る」「書く」「話す」と言われますが、私は比較的「話す」の比重が多いです。
加えて、本業でも研修講師などをやることが多かったので、プレゼンなどのコンテンツ作りや人前で話すことの場数は多く踏んでいるほうだと思っています。
つい最近、そんな私が、コンテンツ作成も含めて「これまでで一番難しい!」と感じたプレゼンを体験しました。
それは…。

幼い子供が相手のプレゼンテーション!
 
正確には、勤務先で開催した自然観察イベントでの前説です。
 
イベントを企画した際は小学生の参加者が多いだろうと予想していたのですが、蓋を開けてみたら参加者のほとんどが6歳以下の未就学児!ということは…。
 
・文字や読めない。細かい図も理解できない。→ イラストと口頭だけで伝える?
・長時間じっと座って話を聞くのは難しい。 → 説明は5分が限界?
・これから生き物を観察することで頭がいっぱい → たぶんあんまり話には集中していない!
 
生き物のことや観察場所の環境のこと、観察時の注意事項など、前説で伝えたかったことはいろいろあったのですが、内容よりも「子供が飽きたりぐずったりせず、スムーズに観察に移れるかどうか」が至上課題となりました。
スライドを投影する予定だった資料は、子供の目の高さを考えて紙芝居方式に変更し、「できるだけ少ない枚数で」「1枚の紙に載せる情報は1つだけ」「ビジュアルはこれ以上ないくらいにシンプルに(1枚にイラスト1個)」をルールにして、前日に内容を全て練り直しました。
 
おかげで当日はなんとか無事に(?)終わらせることができましたが、プレゼンの準備と当日の参加者の反応を振り返っていろいろと思うことがありました。例えば…
 
・「一番伝えたいことは何か」、わかっているつもりで意外とわかっていないかもしれない。
 いざ内容を絞り込もうとすると「これを伝えるならあれも言わないと…。いや、そうしたらあっちも…」と、ブレが次々に出てきてしまう。絞り込むって難しい。
・自分自身が思い入れのあること、よく知っていることほどシンプルに伝えるのが難しい。
 予め準備をしていても、いざ話し出すとあれもこれも伝えたい!言いたい!と欲が出てしまう。
 今まで大人相手にドヤ顔して喋ってきたことは本当に伝わっていたんだろうか?
 自己満足になっていたかも…。
 
普段ほとんど接することのない幼い子供たちが相手だったからこそ、気付けたことがたくさんありました。
今後、大人向けにプレゼンをする機会には、この気付きを活かせればいいなと思っています。


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