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落語家と診断士の共通点

こんにちは。タガックスです。
前回の廣瀬さんに続いて、今日はちょっと趣味寄りのお話を。

実はここ数年、落語を聞きに行くのが趣味になっています。
(といっても、寄席や、二つ目の噺家さんの独演会などに年数回行くぐらいのレベルですが…。)
体験する前は「伝統芸能だし、敷居が高いんじゃないか」「素人がいきなり行って楽しめるものなのか」など、さまざまな不安がありました。しかしいざ体験してみると、一人芸とは思えないような豊かな表現や噺の巧みさにすっかり虜になってしまいました。

で、何かの時に噺家さんがおっしゃっていたのが、落語の楽しみ方。
要約すると「落語を楽しむポイントは想像力。話の情景を頭の中でうまく描ける人ほど、落語を楽しめる。」というような内容でした。
それを聞いて、ものすごくハラオチしたことを覚えています。

確かに落語って、映画や演劇に比べると圧倒的に情報量が少ないです。
演者はたったひとりだけ。衣装や小道具はもちろん、BGMもありません。
それにもかかわらず聞いているうちに、話の舞台となる江戸の町が目の前に広がり、話し手が江戸の職人や女将さんやお侍に見えてくるような気がしてくるのです。
それを可能にしているのが、話し手の技量なのだと思います。芸歴の長い噺家の方ほど、こちらが情景をイメージしやすいようなヒントを話の中にたくさん散りばめてきます。表情や視線の動き、声色のちょっとした変化、間の取り方など、一見些細なことがストーリーの世界観を共有する鍵になっています。

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で、この「聞き手にイメージさせる能力」、実は診断士活動でも大事なことではないかと思っています。

診断士活動には、企業支援、セミナー講師、執筆など、さまざまな種類がありますが、これらの活動に共通する目的は「相手に動いてもらうこと」。企業支援であれば経営者に施策を実行してもらう、セミナーや執筆であれば受講者・読者に行動してもらうなど、働きかけた相手が自分で動いて初めて診断士の役割を果たしたといえるのではないでしょうか。
そして、相手に動いてもらうためには、聞き手が「自分が行動している姿」をイメージできるような伝え方をする必要があります。

では、相手にイメージしてもらうためにはどんな風に伝えたらいいのか?
……その話は、また次回。

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