【中学受験】「考える勉強」があさっての方向に行ってしまったご家庭のケース

文科省による大学入試改革や公立の中高一貫校入試の影響を受けて、複雑で問題文の長い入試問題が増えつつあります。

そこで、塾でもらったテキストやレジュメのうち「考える問題」だけを選んでお子さんにやらせている保護者の方を時々見受けます。

で、結果はどうかというと成績は伸びていません。考えてみていただきたいのですが、例えば職場で新卒社員の方が入ってきて、予備的な知識もなく「君には考える仕事をやってもらうから?」と言っていきなり創造的な仕事を任せられたりするでしょうか?先ずは職場で最低限の任務を遂行してもらうための基本的な知識の習得や、学んだ知識を実行に移せるようになるための研修や実地訓練を行うのではないでしょうか。

「考える問題」というのは、実は基本的な知識と基本的な思考が求められる問題が複数絡み合っている問題と言えます。ですから「考える問題」を解くためには、基本的な知識と基本的な知識を使って考えさせる問題を重ねて取り組んでトレーニングする必要があります。ところが、この「基本的な知識問題」や「基本的なれべるでの考える問題」を省略してしまっているご家庭は結構多いです。

「うちの子は考える力が足りない」という前に、塾や個別指導でもらってきているテキストやレジュメの間違っているところ、手につけてないところを今一度確認、分析してみてはいかがでしょうか。

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