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血液型が分かる絆創膏

息子が二人いるが、実は血液型を知らない。
調べていないのだ。

父A型、母O型だから、おのずとAかOのいずれかということは分かるが、そのどっちかが分からない。AとO、この違いは大きい。Aは几帳面と言われ、Oは大雑把(おおらか)と言われる。ぜんぜん性格が違うのだ。どっちも悪くはない。が、息子たちに人気なのはなぜかAで、おれはA型だ、Oじゃないとずっと言っている。しかしながら真実は分からない。

今のところ、血液型が不明で困ったことは(いや困ってもいないが)この血液型性格診断だけだ。

そんなわけで、生死に関わるような問題でもないし、息子たちは注射嫌いだし、血液型を調べるために病院に行く気にはならず行っていないが、知れるものなら知りたいと思っている。

血液型の認知、世界ではどうなのか

イギリスの調査会社ユーガブが同国の成人男女に「自分の血液型を知っているか」を調査(2020年7月)したところ、「知らない」という回答が55%に上ったらしい。18~24歳では81%だそう。

アメリカでは、クエスト・ダイアグノスティクス社による調査(2019年1月)によると、43%が知らないと回答。

ちなみに血液型を知らない国ランキングの1位はオランダの67.3%で、対して日本は2.6%、お隣の韓国は1.1%。

どうして日本人はこんなに自分の血液型を知っているんだろうか。
自分の血液型を知っていて、トクがあるのか?

残念ながら何もない。

なんと、輸血前には必ず検査をしてから適合した血液を輸血するのだという。近親間の輸血も「輸血後GVHD」という副作用が起きやすくなるため、瀕死の息子に親の血を即座に輸血、みたいなドラマのような状況はあり得ないそう。

つまり、血液型を知っていても知らなくても、輸血が必要なときは必ず調べる。自己申告は無意味なのだ。

血液型を知らない子どもなんかうちの子ぐらいだ……、と親として引け目を感じていたが、医療的にはぜんぜん問題なかった!
新しい友達や彼女に血液型を聞かれたときは、盛り上がりに欠けるだろう。申し訳ない、息子よ。

血液型判定付き絆創膏

なにはともあれ、現代日本で血液型情報が必要な場面は、性格診断が大部分だと分かった。日本では初対面で「何型?」「几帳面だからA型でしょ?」と探られ、血液型と性格を結び付けられる。「O型? やっぱりね〜!」なんだそれは。何のやっぱりだ。

自分でも、他人の血液型は意外と気にしている。

RH+とか-とか、詳細まで知れなくていいので、A、B、O、ABの簡単な診断ができないものか、病院で先生の手を煩わせず、子どもが泣き叫んだりしない診断ができないか。
これ、意外と需要あるんじゃないの?

私は思いついた。

息子がケガをして絆創膏を貼ってやるたび、ああこの血は何型なんだ。絆創膏の色が血液型によって変わるとか、そんな簡単な診断があったらいいのに……と思ったのだ。

この方法なら、子どもは最初から血を流しているのでわざわざ検査のために傷をつけることはない。赤ちゃんが生まれたら、病院を退院するときに「はいこれ、大きくなってケガしたら貼って調べてね〜。」と先生からおまけみたいに絆創膏をプレゼントする。いいじゃないか!

絆創膏のパッケージはけっこう楽しい感じにして、性格診断特化の情報を載せてもいいんじゃないか。落ち着きがないとか悪い情報はなしで、各型の長所をいっぱい書くとか、結果投票の仕組みを作ってデータベース作るとか、、、妄想が膨らむ。

絆創膏メーカーさん、作ってください。

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