機能的な色
魚の骨抜きとして、毛抜きを使っている。
この毛抜きは昔100円ショップで買ったけど、細い毛は抜けなくて「安かろう悪かろう」商品だった。でも太い魚の骨は抜けた。大きさもちょうどよくて、とても重宝している。
この骨抜き(毛抜き)、サイズだけでなく重宝している理由がもう一つある。それは、ピンク色をしていることだ。
我が家では大さじ・小さじ・木べらなど、小さめの調理器具を一つの引き出しの小さなエリアにまとめて放り込んでいる。骨抜き(毛抜き)もそこに入っている。
使うときは調理中に慌ただしく引き出しを開けて取り出すことが多い。
小さな骨抜き(毛抜き)が、他の調理器具と同じシルバーのステンレスなら、さっと見つけられないだろう。いったん手を洗って、両手でかき分けて、やっと見つけているだろう。
でも、私の小さな骨抜きはピンクだ。引き出しを開けた瞬間、ピンクが目に飛び込んでくる。小さくても目立っていて、すぐに見つかる。これが、本当に助かっている。骨が抜けるとか抜けないとかより、一番の機能性だと思っている。
何かをデザインするとき、色の決め手がなかったら、機能性に目を向けてみるのもいいと思う。
目立つ色
目立たない色
馴染む色
汚れが目立たない色
経年変化が生きる色
デザインの対象物の機能、使われる環境、場所、その他いろいろな条件で色の決め手は変わるだろう。
デザインをするとき「かわいいから」「感じがいいから」「雰囲気で」こんな理由で色を決めたら、あとで必ず後悔することになる。
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