【OperationVR-EXTRA #3】参加レポート
※この記事は、元記事から転載しています。
2022年3月20日(日)に、オンラインでVR会場のあるオールジャンル同人誌即売会「OperationVR-EXTRA #3」(通称オペブイ)にサークル参加しました。
初回参加の2021年から3回目ですが、すごくよかったー!!!!という気持ちが衰えません。初回の興奮をぶつけた記事も書いているので、よかったら初回参加レポもどうぞ。
今回は同イベントに通算3回参加して、自分の中で少し進んだオペブイの面白さの理解にについて書き残したいと思います。
(2022/3/26追記)ラジオ・オペブイへのリンクを追加したのでアーカイブが聞けます!
(2022/3/27追記)ラジオ投稿特典の会場フォトをいただいたのでトップ画像を差し替えました。あと、自分のスペースの話をし忘れていたので今回の思い出に追記しました。
1.今回の思い出
OperationVR-EXTRA#3でも色々ありましたね。今回のイベントのハイライトはこんな感じでした。
ゆうまさんが寝た!
主催のゆうまさん、オペブイ直前はいつも準備に忙しくて徹夜だったそうですが、なんと今回睡眠を取って当日を迎えられました!おめでとうございます!これからも健康でいてください!!!
なんかこういうのが分かるの、運営と参加者が近い感じで楽しいです。
3日間制作マラソンと並走でした
オペブイ開催日が三連休だったので、オペブイと関係なく個人で「#3日間制作マラソン」という作業デーを開催していました。よかったらTwitterハッシュタグも検索してみてください。
それに合わせて自分のスペースの装飾も遊んでます。
推しカプスタンディが今日もかわいい
画像を送ると会場内に等身大スタンディを立ててくれるという神企画があります。配置場所の希望は添えつつも運営さんにお任せなのですが、毎回場所が神がかっていて運営さんのセンスに感謝です。
今回、BBQ会場があると聞いたので、家からBBQ道具を持って春デートに出かけるイメージで描いたからBBQの近くに置いてほしいとお願いしたところ、BBQ屋台の目の前に置いていただきました。ニューヨーク風ステーキ。私が食いつかないはずがないキーワードです。
そして前回から、スタンディの絵で自分用のアクスタを作るようになりました。オペブイ当日をこのリアルミニスタンディと一緒に迎えることが目標です。スタンディ早めに描きます。はい。
毎回恒例の手厚すぎるサービス、イベント後のスタンディAR化も楽しませていただいてます。今回やっと、ARと一緒に外に出かけました。推しカプ生きてる~!ありがとうございます!
ラジオでお便りを読んでいただいた
これまでのラジオ・オペブイもアーカイブが公開されています。今回のは第5回です!
今回はお便りコーナーで、前回のオペブイで目撃した不可思議なシーン「白菜」を読んでいただきました。BGMも変えていただき感謝です(笑) お便りに書いたエピソードは全部元ネタがあります。
壁の近くに浮かぶ白菜
人間みたいな足が生えた白菜
崇められるまたはハンドパワーで浮く白菜
最初はネタが分からなくて白菜の存在感に衝撃を受けたのですが、後日ガンダムウィングのネタだと知りました。奥が深い。
オペブイ初の4SPサークル
Litbiさんがオペブイで初の4SP取得をされました。現実ではなかなかできない、オンラインイベントならではの遊びですね。横に長いスペース、壮観でした。
中央にヨリシロ君が座っていたので「4SPは特別に、スペースの間に椅子があるのかな?」と思ったら空気椅子でした(笑) プルプルしてそう(笑)
オペブイ恒例(?)、アクセス過多によるサーバダウン!
今回は閉会直前にサーバダウンしました。たぶんみんな同じ考えで、最後を迎えたくてアクセスが集中したのでしょう。公式サイトに表示されたエラー画面を見ると「今回もみんな、イベント楽しみにしてたんだなぁ」とニコニコしちゃいます。ふふっ。
運営の皆様が真っ青になっているだろうことは想像できるのですが、一参加者は何もできないので、せめて負荷をかけないよう会場に思いを馳せながらニコニコしております。焦らないでほしい…と言っても無理かもしれませんが焦らなくて大丈夫です。無料なのにこんなにお世話になってしまって…、本当にいつも、こんな素敵な遊び場を提供してくださってありがとうございます。
オペブイ レンタル開始(してます)!
オペブイのイベント運営システム、レンタルが開始されています。3月20日はガッポリ兆会議!という二次創作イベントが併設されていました。私もジャンル外ながらちょっとお邪魔しまして、オンリーイベントの熱量も浴びて健康になってきました。自ジャンルでもいつか開催されてほしいです。オペブイさんはいいぞ!
今回も盛りだくさんでした。オンラインですが、毎回最大限できる限り会場にいて楽しませていただいてます。
オペブイさんの公式まとめもできています。楽しいツイートが沢山あるのでぜひ見てみてください。Webでバーチャル同人誌即売会作った(第8回)
そしてここからは、私がオペブイの特長と思っている内容です。3回参加して、徐々に自分でも何が面白くて毎回楽しみなのか分かってきました。これからも増えていくと思いますが、今時点では「イベント会場の没入感」「参加者が勝手に楽しく遊ぶ流れ」「送り手に便利で受け手に嬉しい投げ文」について書きます。
2.OperationVR-EXTRAの凄いところ
2.1.イベント会場の没入感
イベントはオンラインなので、私は家のPCでWebブラウザから参加しています。オペブイは特別なソフトのインストールは不要なので手軽で嬉しいです。
私はいわゆるVR機器(ゴーグルとか)を持っていないので、横長の平面モニタに映る画面を見ています。それだけなのに、何故か毎回「会場で沢山遊んだ」という気持ちを持って終わります。何故こんなに気持ちに刺さるのかは、「没入感」がキーワードではないかと思い至りました。
会場は3Dで立体的に作られているので、目の前のモニターの中で上下左右の空間を360度見渡すことができます。とはいえ、これは他のオンラインイベントでも同じ機能があることが多いです。オペブイさんが何故特別なのかと考えて、会場の「遠近感のパース」「光と影」「会場の音」が大きい気がしてきました。
遠近感のパース
オペブイ会場は屋外屋内問わず、リアルイベントではイベント開催できないであろう場所を会場に設定くださることが多いです。これ全部、同人誌イベント会場なんですよ!?
屋外会場にサークル机が並んでいるのは当初からすごく魅力的で、普段はありえない景色が広がっていて最高でした。屋外は開放感もありますし、同時に風景との遠近感を強く感じました。自分の近くのものは大きく、遠くにあるものは小さく見えるという意味ですが、左右が斜めに表示されているところからも、会場を広く感じるように遠近法が強調されているのかもしれません。現実ではありえない表現方法ですが、二次元ぽい表現のイベント会場だからこそ使える手法かもしれません。
なんとなくですが、会場外の背景画像も比較的小さめにモノが描かれている気がしていて、景色が遠くまであるように感じました。会場が屋内でも、必ず窓があって外が見えるようになっており、遠近法で遠くは近くに比べて大きく動かないという仕組みを(たぶん)利用していて、外に広い空間が広がっている感覚になります。
実際のところ、遠近法の調整ってされてるのでしょうか?私がそう感じてるだけかも?なんにせよイベント会場を広く感じているのは本当です。
光と影
もうひとつが光と影です。会場の光/影/空気の色のこだわりが空間を重要に感じさせる工夫なのかなと、3月20日の回で強く感じました。
大勢いるヨリシロ君を見ていると、場所によってヨリシロ君の影の付き方が変わるので各会場に光源が用意されているのが分かります。これにより会場で人が動き回っている感じが出てきます。和室の襖に映っていたヨリシロ君の影、ヨリシロ君のポーズが変わったら影の形も変わったんです。そこまでやるのか!と驚きました。
そして、オペブイ会場の光には色が付いています。光は時間/天気/季節などで変化するので、屋外で白めの強い光だったら晴れの日の午前中とか、薄暗かったら曇りだとか、光の強さや色で時間帯や季節をなんとなく想像できることがあります。オペブイの屋外会場は晴天のことが多いので比較的明るい白色の光が強いと感じています。空気が澄んでいて気持ちいい時間帯です。
またオペブイには「夜の部」があり、夜は同じ会場なのにライティングがガラリと変わります。ここめちゃくちゃおすすめポイントです。同人イベントなのに夜!!! 自然の中で開催するロケーションが多いので周囲は比較的暗く、イベント会場範囲だけが明るいのが「夜」という感じでワクワクします。
3月20日は「お花見」がテーマだったので夜桜の雰囲気がふんだんに表されていました。見てくださいこの景色!月明かりと電灯の光を桜の花が反射して、ピンクがかった強めの光と紫色ベースの影が、ヨリシロ君をはじめ会場全体にかかっています。あまりに幻想的でした。
もうひとつの「陽射しの市場」会場の様変わり具合も素敵でした。こちらは光の色が黄味がかっていて、市場につるされた電球が輝いているようなイメージです。影も黒ではなく、光の色を含まれてクリーム色が強いという。このちょっとレトロな色味がたまらないーーーと興奮しました。画像はクリックして大きくした方が分かりやすいかも。
光と影に関して主催のゆうまさんが言及されていました。空間の感覚を大事にしてくださってたんですね。
あとおそらく、昼の部と夜の部を同じ会場で開催することで、昼の雰囲気を知っている人は夜との雰囲気の違いが相対的に強く感じられるんだろうなとも思います。うん。これからも昼夜両方楽しみます。
会場の音
会場に入るとザワザワと人混みの環境音が聞こえます。私は音楽を聞いたり人と話しながら会場に入ることが多いので、個人的にはこの音はあっても無くてもどちらでもいいかなと思っていました…が、いざミュートにすると急に寂しくなるので音の効果の大きさを感じています。恐るべし…。音楽を聞いている時はブラウザ音量をミュートにしています。
音にはあまり思い入れがないと思っていました。でも、蛍の光と拍手はずるい!毎回思います。蛍の光と拍手はずるい!!!泣いちゃう!!!
オペブイは最後に蛍の光が会場全体に流れるので、条件反射で急にしんみりしてしまいます。最後の時間を迎えるために集まった人々と一緒にイベントを見送りつつ、蛍の光が流れ終わると拍手の音が聞こえてきます。うわ~~~~!帰りたくないよ~~~~~!!!と駄々をこねながら現実でも拍手をしています。
私のオペブイの思い出は蛍の光と拍手の音で締められて脳内に焼き付いて、「最後まで会場で沢山遊んだ」という充実感が深まっています。
2.2.参加者が勝手に楽しく遊ぶ流れ
ほぼ繋がりのない人々が一つの会場に集まって楽しむのって難しいと思うのですが、オペブイは比較的上手くいっているイベントだと感じています。
特に印象的なのは、運営さんが打ち出した企画以外に、参加者が各自考えて遊んでいる点です。最初に行動した参加者の方はもちろんすごいのですが、おそらく、そう考えさせる余地を残している会場の作り自体が秀逸なのだとも思うのです。イベントの何がそうさせたか考えたときに、会場にいるヨリシロ君やスタンディの存在と、SNSでの発信のしやすさがポイントなのではないかと、最近は考えています。
ヨリシロ君のポーズ種類と、そこから見えるシーン
ヨリシロ君自体は「誰かがいる」ことしか分からない匿名情報の化身ですが、ポーズが変わることで急に人間らしい動きに見えてきます。前回のブログでも主張したんですが、顔が無いゆえにポーズや行動から楽しそうな表情を勝手に想像してしまうので、行間を読むのが好きなオタク(私)にはそう見えてしまうんです。
元々「ノーマル」な直立ポーズと「立ち読み」でハートを飛ばすポーズの2種類を持っていますが、イベントの度に会場に合わせた特殊ポーズが追加されることがあります。OperationVR-EXTRA#3は「お花見」がテーマだからか「正座する」「升酒を持つ」「カメラを構える」、前回は「クリスマス・マーケット」だったので「雪ダルマになる」と盛り上がる「片手をあげる」「バンザイする」ポーズなどが実装されました。
複数のポーズのヨリシロ君が会場に混在しているだけでも「異なる人間が沢山いる」感じが醸し出されるのですが、場所と組み合わせてポーズの意味合いが変わったりします。例えば桜の木の近くで正座したら「花見をしている」風に見えますし、サークルスペースの前で正座したら「集中して本を立ち(?)読みしてる」風に見えますし、教室の前で正座していたらどう見ても反省させられています。
さらにヨリシロ君が向いている方向によって、近くにいるヨリシロ君同士がコミュニケーションを取っているようにも見えるんです。サークルスペースの内側と外側に一人ずついたらサークル主と一般参加者が挨拶しているように見えますし、升酒を持っているヨリシロ君が複数人集まっていたら飲み会に見えます。実際にはただの偶然の配置なのですが、頭の中で勝手に出来事を想像できるのです。
会場にあるスタンディも、ヨリシロ君が一緒になって遊べる(またはヨリシロ君が勝手に絡みに行く)デザインで投稿されているものもあり、これがまた、想像力を掻き立てる要素の一つになっています。
こんな感じで、ポーズと会場環境の組み合わせで一期一会なシチュエーションと沢山出会うことができます。オペブイはコミュニケーション/交流用の機能は少ないにも関わらず、ヨリシロ君の匿名性のおかげで大人数でイベントを楽しむことができるのが不思議で面白いところです。
ちなみに会場では一人称視点で動くので自撮りができません。「ここでこのポーズしたら絶対面白い!」と思った時、私はそのポーズでじっとして「誰かに撮ってもらう遊び」をしています。上の白菜もそうですね。想像した画像がTwitterに投稿されていたら笑顔になります!(本当に私かは不明ですが、面白いのでそれでよし。)
匿名性の高さゆえにSNSと相性が良い
ヨリシロ君には個人を特定する情報が皆無なので、「撮られたくない」という気持ちに配慮する必要がありません。なので、背景の撮影がOKな場所であれば誰も傷つけずに会場の様子を撮影できますし、SNSなどで発信したり他の人とシェアしやすいという環境が整っています。
ぜひ、Twitterハッシュタグ「#OPVR_EX」を見てみてください。
その結果、会場の様子やヨリシロ君の面白写真など、オペブイが楽しいというビジュアル情報が主にTwitterでどんどん発信されています。オペブイを知らない人にもイベントの存在を知ってもらいやすくなりますし、何がどう面白いのか/何をどうしたらいいか説明しやすくなるので、SNSで情報を発信しやすい土壌があるのはすごくいいことだと思います。イベントを楽しんでいる人は、他人の面白情報を見て自ら更に楽しみに行きます。
繰り返してしまうのですが、運営さんが特にSNSの使い方やオペブイの遊び方について呼び掛けている訳でもないのに、参加者が勝手に遊び始めているのは本当にすごいと思います。例えば私が参加したころから、有志の方がTwitterで呼び掛けてラスト10分は会場に集合して人混みを自由に記念撮影する時間帯という流れになっていました。#OPVR_EXタグは参加者が楽しく自由に遊ぶ健全な社交場だなぁと思いながら眺めています。
この流れができたのは、サークル参加者の半数を占める一次創作の方々が比較的オープンなマインドの持ち主だからかと推測したりはしたのですが、OPVR_EXタグで遊ぶ人は一次二次混在しているのであまり関係ないかもしれません。二次創作の民全員に「オープンになれ!」とは言えませんが、比較的オープンなサークルさんだけ集めて撮影OKな区画があっても楽しいだろうなと想像しています。
2.3.送り手に便利で受け手に嬉しい投げ文
オペブイではサークルにメッセージを送るにはスタンディかサークルにあるハートのオブジェクトをクリックすることで、プリセットの選択肢からメッセージを3つまで選んで、記名か匿名で送ることができます。自由文章は書けませんが何度でも送れます。メッセージはサークル主と送付元の自分だけが読めます。
別のオンラインイベントに参加した時に強く感じたのですが、私、オンラインイベントは「フィードバックを渡しやすい機会」になってほしいのです。作品へのフィードバックはたぶん一番嬉しいですが、サークルスペースやスタンディなど、自分が表現したもの何でもに対してフィードバックをもらえたら最高です。オペブイさんのメッセージ機能は、それを比較的叶えてくれていると感じています。
メッセージが選択制なのは送信のハードルがをとても下げていてありがたいです。選択肢は少し変わってうろ覚えですが、「スペース」「スタンディ」「作品」などの主語も選べて、「素敵」「シュッとしてる」といった誉め言葉が並んでいるので、何を選んでも気軽に誉め言葉になります。オールジャンルなので自分の知らないジャンルのスタンディに出会うことも多いですが「スタンディ見ました。かっこいい!」みたいに送れます。これだけを作文して送るのはハードルがかなり高いですが、「スタンディを押したらメッセージ欄が出たから流れで送っちゃおう」となれば、世の中にポジティブなフィードバックが1件増えるんです。最高じゃないですか?
私は受け手として、自分宛てにメッセージが届くこと自体がすごく嬉しいです。作品かスペースかスタンディか、何を見てくれたか分かったらもっと嬉しいです。件数が多かったら更に嬉しいです。なのでやっぱり、気軽にメッセージ/フィードバックを送れる仕組みは本当にありがたいです。
長いのにここまでお読みいただきありがとうございました。お疲れ様でした。前回のレポも今回のレポも、オペブイを楽しそうと思ってもらいたくて書きましたので、オペブイに興味を持ってもらえたりその説明補足に使っていただけたら幸いです。
また次回のイベントでお会いしましょう!