まずは一緒に浜を見ようと結論づいた話
市役所から慌てた口調で「今度の会について直接聞きたいことがあるという人から電話が。繋いでいいですか?」と連絡が。
島根県雲南市に来てからのご縁で、お隣の大田市からプラスチック汚染に関する勉強会のお話を頂き、来月行うために準備をしています。そんな中突然そんな電話がかかってきた。もちろんです、と返事をしたのも束の間、1分も経たないうちに電話がかかってきました。(はい、何となく雰囲気を察しますよね笑)
案の定、声が大きく口調も早く、ご年配の男性が怒っているようです。ひえ~と思いながら、クレーム対応のときはひたすら聞き役に徹するという誰かの言葉を思い出しながら、とにかくふむふむと聞いてみました。(まだ私なにもしてないのに泣)
どうやら市役所が告知で配って下さったチラシを見て、
「どこの誰だか知らない人がプラスチックについて話すらしい、出身でもないのに大田でやる?自分は目の前の浜を毎日掃除しているが、そもそもその状況を知っているんか」
と思われたようでした。いや、ごもっともで。
最初はなんか怒られていたのですが、聞いていると状況が分かってきました。どうやらその方は毎日、自分の家の前の浜だけでも拾っているが、流れ着くゴミの量がひどい。以前山陽の方に居て浜のゴミ拾いをしていたときは、土地柄周囲にオープンな人も多く結構協力してくれていた。ただこっちでは誰も手伝ってくれない。大変だなぁどうにかならないかと思っているところに私の今回のチラシ。きっと色んな所に対する色んな思いが、溢れてしまったようでした。
そんなんやるんだったら一回きたらどうだい、え?明日は!
と言われ。
確かに私は島根県の海岸にはまだ行ったことがなく(雲南市は海なしの市)、その状況を知らずにのこのこ話せないな、むしろ毎日の浜の状況を知っている人からの説明付きで浜を知れるなんてチャンスじゃないかと思い始めました。それに怒っているけど彼とは根本の想いは同じな訳で、お互い何かしら行動している者同士。現場で動いてらっしゃる人へのリスペクトがあってこそ知識のことを話せるよなと、行ってみることに決めました。
さすがに明日は無理なので週末にして、その場で時間と待ち合わせ場所も決めて速攻浜の視察アポ取りが完了。笑
おじさんとはその時点でもう仲良くなれて、浜について色々教えてくれるそうです。よかった。いや、こうでもなかったら行っていなかったであろう自分に反省しながら、島根に居るからこそできる事なのでちょっと遠いけど車を走らせてみようと思います。
どんなエネルギーでも、自分に対して向けてくれた人をまず理解しようとすること、そして動くことが、今の私に出来る事のひとつのはず
さてさてどんなことになるのか。砂浜久しぶりだなぁ!
良く見てきます!
画像:おおだ定住促進協議会より