なぜ今さら研究の時のことを書こうと思ったのか
先日、大学院まで続けた研究を始めた理由について書きました。でも院を卒業したのも2019年。何故わざわざ今になって過去の研究時代について伝えようと思ったのか書いてみようと思います。
興味のある若い人に実際を知ってほしい
まずは、単純に自分が子供の頃にこういう話を聞きたかったからです。研究って聞くと、白衣・実験室・試験管...みたいなイメージしかなくて、ほとんどがやっていること内容についてしか情報がなかった。私だったら自然環境のように、とある分野に興味があったとしてそこには色々な研究がありますが、何故それをやっているのか、データや結果が出るまでにどのような過程があってどんな経験が出来るのかという情報はなかなか得られませんでした。漠然と「〇〇に興味がある!」という子供や学生に対して、「それを研究するということは具体的にこういったことを体験できるんだよ。」と伝えることで、より興味を持ってもらったり何かを学ぶ目的が明確になるのではないかと思っています。私が書いているこれを、誰が人生のどのタイミングで読んでいるかはわからないけれど、少しでもこういう分野に興味を持った人がその好奇心を絶やさず、もしくは更に深まれば良いなと思います。
過程に興味がある人もいるのではと思った
その分野や研究の結果というよりは、「実際にどんなことをしていたか」ということ自体に興味がある人もいるのではないかと思ったからです。例えば私の場合なら、「プラスチック中に含まれる汚染物質とその濃度」ではなく、そのプラスチックはサンプリングとしてどんなところへ行きどうやって採ってくるのか、採ったものはどうするのか、など。研究室以外で興味を持ってくれる人にそれを伝えたとき、何か新しい気づきや考えが生まれるかもしれない?!とちょっとワクワクしました。
振り返って、人生において面白い体験だったからシェアしたい
社会人になったときに周りは学部卒で2個下だったり、同年代の学部卒の友達がどんどん社会人スキルを身に付けお金を稼いでいるのに私は何もできない、とけっこうコンプレックスのように感じていました。でも、その分人生全体で考えたときに結構面白い体験ができたのか、と思い始め。
インドでのサンプリングで壊れかけの橋の上から川の水を採っている様子w
同じ分野を研究をしている人にはあるあるな話だとしても、別の視点で見る人からしたら新鮮なこともあるかもしれない、面白がってもらえることもあるのでは?!と思ったからです。こういうことをしている人もいるんだ~と知ってもらえた上で、そんな私が今やっていること・学んでいることも伝えていったらより仲間が見つけやすくなるのではないかと思っています。
というわけで、こんな想いから研究について書き始めました。何に繋がっていくかは未知数ですが、まずは書いてみることにします!
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