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クラウドファンディングをやりたいと思ったきっかけ。前編

私が初めてクラウドファンディングを知ったのは、今から6年前の2015年。
当時仲良くしていた友達から「クラウドファンディングっていう面白い仕組みがあるよ」と教えてもらいました。
その時私は、小学1年生の息子と2人でマレーシアのクアラルンプールで暮らしていました。
マレーシアに来て1年ほど経った頃で、自身の経験から日本について日本人のマインド(自分も含めた)について色々考えている頃でした。
小さい島国から、小さい小さい世界から、出て外国で暮らし始めた私は、今までの自身の当たり前が当たり前では無かったという事に気がつきました。
受けた衝撃は沢山ありますが、今回はクラウドファンディングに繋がる事柄を紹介します。

1.マレーシア人の職業は一つではない。
2.キャッシュポイントが身近にある。
3.先進国であるはずの日本が途上国より遅れている。

この3つです。
まず1、マレーシアの人に「あなたは何の仕事をしているの?」と聞くと多くの方が「〇〇と〇〇と〇〇だよ」と複数の職業を答えました。
その答えに私はびっくりしました。
私はネイリストです。それもかなりガッツリ修行し、どこの誰を相手にしても自信を持って接客できるプロフェッショナルです。
そんな私は、ネイリストである自分はネイリストでなければいけない。ネイリストを続ける=ネイルの仕事のみという、固定観念を持っている事に気が付きました。環境によって作られたマインドです。
今でこそ副業が当たり前になりましたが、当時は副業はご法度でしたよね。
「複数の職業を持ってもいいんだ!」という可能性が私をワクワクさせました!

そして2、マレーシアは食の国。美味しいものがお値打ちで手軽に食べられる外食文化です。和食のような一流の外食ではなく、手軽な食事の言わばB級グルメで町にはレストランが溢れています。
そんな中、飲食店で食事をしていると「コレ買わない?」と外から入ってきた人がテーブルに宝くじを売りに来ます。他にも手作りのお菓子を売りに来たり、雑貨を売りに来たり。
中にはハンデキャップのある方が売りに来たりします。
店員さんを見ても、気にも留めず注意はしません。成立しているのです。
不思議でした、路上ではなくお店の中に入って商売ができるのです。
あるインド料理店では、外から売りに来た人からパリパリのお煎餅を買って、それをお店で提供されたカレーに浸して食べている人がいます。
当たり前に繰り広げられる光景が衝撃的でとても面白いと思いました。
日本では絶対にあり得ないですよね笑
ここで感じたのは、日本ではものすごーく貧乏になったとしてもマッチ売りの少女は出来ないなという事。
キャッシュポイントが決められていると感じました。
「キャッシュポイントに制限が無いんだ」という可能性がさらに私をワクワクさせました!実際は、途上国であるが故まだ制限しきれないんだと思いますが。。

最後に3、これは1と2にも通じる内容になります。
外国に来て初めて「Uber」と「Airbnb」を知りました。
いわゆるシェアリングエコノミーです。
マレーシアだけで無く、シンガポールでもフィリピンでもタイでも、ベトナムでも、当たり前の様に使われているアプリです。
最初に使ったのは、Uber(GrabやMyTaxiなどもありますが、私はもっぱらUberがお気に入りでした。)
Uberというと、UberEatsで日本には知られていますね。
Uberは元々配車サービスです。
海外でタクシーに乗る事はリスクを伴います。
日本人はお金を持っていると思われ狙われやすく、流しのタクシーに乗ってそのまま連れ去られるという事件も少なくありません。
子供のいる私は、外国で流しのタクシーに乗る事はどうにか避けたい事でした。
Uberはタクシー運転手では無く、一般人が自分の車を使って空き時間にタクシー業務のバイトを行う仕組み、事前に前科が無いか等の審査を受け、車と本人の登録を行い、登録しアプリ上でマッチングを行う仕組み。
利用者が目的地を入力すると、ルートと料金が表示され、運転手の顔写真とナンバーが送られ、承諾するとマップ上で何分後に到着するなど分かりやすく表示される為、犯罪のリスクがかなり軽減されます。
運転手は星で評価を受けるため、次の仕事に繋げる為にも、良いサービスを心がけます。
初めて知った時は、素晴らしすぎて天才だと思いました。安心にもサービス向上にも繋がる仕組み。
気軽に自身の車と時間を使用しマネタイズ出来る事で1の複数の職業(副業)を可能にしていました。

そしてAirbnbこちらも以前は日本には見られないサービスで、自分の自宅の一室を宿泊施設として提供できます。
私は、外国ではホテルではなくAirbnbで部屋を探し、宿泊する事を好みます。
現地の人々の近くで寝泊まりし、文化に触れる旅が唯一無二の体験をさせてくれるので、Airbnbを使用します。
部屋は選ぶ事が出来るので、一室だけ提供の場合も、マンション一戸や一戸建て丸々提供など、人数や目的に合わせる事ができます。
日本にも、オリンピックに伴うインバウンドで、旅館業法も緩くはなり普及しましたが、実は全部OKでは無く管轄の保健所によっても許可が異なり、既存の建物をそのまま宿泊所として提供する事はほぼ出来ず、条件を満たすように工事が必要で、さらに営業にも制限がかかる為、気軽にマネタイズというわけには行きません。※許可なしのグレー営業も多いです

自分の車を使って、自分の部屋(家)を使って、気軽にお金が稼げる環境が、色々な可能性を秘めている気がして、また私をワクワクさせました。

長くなりましたが(丁寧に説明したかったので)そんなこんなで、当時私が思った事は、日本はお金を稼ぐ事が難しい国で、諸外国に比べてすでに遅れてしまっている。でした。
日本では、UberもAirbnbも使うどころか、聞いた事が無かったのに、発展途上の国の人々は当たり前に利用していましたので。

後編へ続く

https://camp-fire.jp/projects/view/387766

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