見出し画像

たえひいの経験 一生に一度は挑戦したかった富士山登頂初体験 前半


富士山に登る?

いまから5年前の2018年に、一生に一度は登ってみたかった夢、富士山登頂 を果たしました!
ガイドをやっていて、お客様を富士山5合目に連れていくたびに、
 
富士山が ≪信仰の対象と芸術の源泉≫ だったという話をし、 
「2013年には世界遺産にも登録されました。
日本人は、誰もがみな、一生に一度は登ってみたい、という夢をもっているんです!」 と、話をする度に、 
「あなたは登ったのか?」 と聞かれ続けていたので、
一度は、登りたい、と 常々思っていたのです。
 
そんな話を息子①にしたら、
「実は俺も登りたいと思っていたんだよ。母ちゃん、一緒に登ろうか?」
と意外な返事が返ってきて、 
その年の、山開きが始まった翌々週に、決行したのです。
梅雨がほぼ終わり、各地の学校の夏休みが始まる前が良い、
と判断しました。 

富士山の山開き

富士山登山には、公式な登山時期が設定されていて、その時間に登れば、
係りの人たちが多くいてくれるので、何かと心強いのです。
そうでない冬期とかに登る人は、慣れている人だけ、それでも危険だと言いますから、絶対に避けるべきです。
 
登山ルートはいくつかありますが、初心者でも安心して登れるという吉田ルートは、今年も7月1日にオープン、9月10日、クローズ予定です。
 
息子①と私は、混雑が嫌いなので、ご来光の長い行列はムリ、
とさっさと、あきらめ、
前日に5合目まで新宿からバスで行き、翌日3時起床、
4時出発という予定を立てました。
勿論、息子②も誘ったのですが、「俺、仕事が忙しいからムリ!」と
軽くいなされていましました(ガックリ。。。)
 
予定を立ててから、五合目の宿や、
新宿バスタから富士山五合目までのバスを予約したり、
連日、富士山天気予報をチェックしたりして、
出発の日を首を長くして待ちました。
 
新宿バスタからは、3時間ほどで到着します。
着いた日は、5合目のにぎやかな雰囲気を楽しみつつ、
ゆっくり過ごしました。
5合目には、イワナガヒメ という、富士山の コノハナサクヤヒメ のお姉さんを祀る神社があって、
長寿と健康を約束してくれます。
実は、イワナガヒメ と コノハナサクヤヒメ にまつわる話もあるので、いつかお話ししますね。
この話は、いつも外人さんには大うけでした! 
五合目には、簡易郵便局もあり、ここから、
木でできた葉書きが送れるのです。
ロマンチックでしょう?
富士山メロンパンも甘くておいしいですよ~

 いよいよ息子と二人の山登り

前日は楽しく食事して、当日3時起き、4時出発で五合目の宿を出ました。
唯一、息子①の心配事は、途中でトイレに行きたくなったらどうしよう、ということ。
小さい頃から、心配事があると、急にお腹が痛くなるのです。
「大丈夫だよ、いざとなったら、その時考えよう!」 
なんて、言ったりして出発。
 
真っ暗で、頭に海中電動をつけて、歩き始めました。
他には誰も人がいなくので、富士山初体験の私達には意外でした。
何故って、あんなに混んでいる映像ばかり見ていたからです。
人の波が延々と続いていたのです。みんな頭に懐中電灯をつけてね。
もっとも、あの映像は、富士山山頂付近での、ご来光の映像でした。
 
私達は、本当に二人だけ。
暗い中を、「すごいね、すごいね、あれが町の明かりだね」 
何て言いながら、歩き続けました。
 
しい~ん、とした静寂の中、はるかかなたから、うっすらと、日の出が出てくる気配がしてきました。
雲海が見え隠れするなか、感動しながら、歩き進んで、
 
ご来光!
 
誰もいないので、本当に感激でした!
 
「今頃、9合目辺りは、このご来光を仰ぐ人で混んでいるんだろうね~
俺たち、誰もいなくて、このご来光、 独り占めできるなんて、
最高だね!」 
 
7合目あたりまで、本当に人には会わず、
「楽勝だね」なんて、言ったりしていたのですが、
段々ときつくなってきました。
 
そんな時は、プロティンバーとかエナジードリンクに限ります。
突然、元気が出て、疲れが飛んでいくので、不思議です。
普段は、そんなこと、感じたりしないのにです。
 
途中で、グループと遭遇。 
女性の一人が登るのに苦労していて、付き添いの年配のおじさまたちが、
「ガンバレ~ガンバレ~」と 応援しているのをみたり、
 
若いグループが、ずんずんとこちらに向かって登ってきて
少し立ち話をしたかと思いきや、
「じゃ、また!」 と大きな笑顔で颯爽と登って行く姿に、
感動さえ覚えたりしました。
 
8合目にはいると、泊まっていた人たちも出てきたりして、
少しずつ賑やかになってきました。
まだかな、まだかな、と思っていたら、9合目。
よっしゃ、もう少し頑張るぞ~

ようやく山頂へ

息子も私も、何とか頑張って、頑張って、山頂へたどり着きました!
山頂では、雪が積もっている所もあって、寒いこと、寒いこと!
これだから、山に油断は禁物です。
 
山頂の神社でお参りし、ラーメンを食べて、思い出に
Tシャツなんかを買ったりして、
「やったねぇ~。気持ちいいねぇ~最高だね~」
「思ったより、楽勝じゃん!」 なんて、語っていたのですが、
後で考えると、 
恐ろしい、怖いもの知らずの言い分でした。
 
5合目出発が朝4時で、頂上到着が11時半だから、
行きにかかった時間が7時間半、
雑誌とかには、帰りは行きの3分の2の時間で充分、
と書かれてあったのを真に受け、
12時半まで、ゆっくりと頂上で、
素晴らしい達成感を満喫していたのでした。

続きは次回へ


 楽しみに待っていてください♪


いいなと思ったら応援しよう!