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生い立ち11〜31歳から36歳〜

31歳から36歳

心にぽっかりと穴が空いたままでは
しっかりと働くことがままならない状態でした。
この時期に働いていた携帯アクセサリー屋さんが
閉店することになりました。
これを機会にしばらく昼職はお休みして、
生活に必要な分だけ
夜にメンエスで稼ぐという生活を送っていました。
これがより精神的に負担をかけていたかもしれないなと
今となっては思います。
昼夜逆転した生活のため日光を浴びることも少なく、
考えなくてもいいようなネガティブなことが
ずっと頭の中をぐるぐる駆け巡っていました。
2年ほどこのような生活をしていました。
漠然と“昼職に戻らなくてはダメになる…”と
常に思っていました。
年齢的に当時働いていたお店を
続けることに限界を感じていた私は、
やっと重い腰をあげて
アルバイトながらも昼職へ復帰しました。
パン屋さんのレジのお仕事だったのですが、
まだ立ち上げて間もないお店だったため
スタッフみんなでお店を作り上げていくという経験を
させてもらうことができました。
この職場だったからこそ
私は昼の世界に帰って来れたのではないかなと思います。
この職場で出会ったお姉様が2人います。
出会った時期は私が精神的にどん底の時でした。
家族が次々と亡くなり、
最後の祖母までも亡くなった時期でした。
ヒステリックになり、仕事中に急に泣き出す始末。
そんな私を見捨てずに
ずっとお姉様2人は寄り添ってくださいました。
今でも気にかけて連絡をくださいます。
私が1人で食事をするのが苦手なことを知ってか、
定期的に食事にも誘ってくださいます。
ほんとうに感謝してもしきれないお2人です。
こんな人になりたいという人物像の方々が
近くにいてもらえるのはありがたい話です。
助けを求めている方に手を差し伸べられる、
私もそんな人間になりたいです。

パン屋さんで働き出して
2年ほど経った頃です。
経営者が変更になりました。
コロナの影響や店長(お姉様の1人)の退職等
色々な要因が重なったのだと思います。
この職場はお姉様2人だけではなく
スタッフ全員に思い入れがありました。
オープニングからお店作りに携わってきたからと、
新人教育を任されていたからでしょう。
店長の人選が良かったので、みんないい子ばかりでした。
私が教育してきたスタッフ達も退職し、
大好きなお姉様2人も
頼りにしていたスタッフも
そしてお世話になっていたオーナー達さえも
いなくなりました。
新しい経営者のもと
変わっていくお店…
私がいる意味が見つけ出せず、
私も退職することにしました。
私は今までの職場はどの職場も
思い入れはあるのですが、
この職場は思い入れが強いです。
昼職復帰がここで良かったなとつくづく感じます。

コロナ禍にも関わらず、
すぐに今の職場への採用がいただけて助かりました。
美術関係は全く詳しくないものの、
労働条件や人間関係も良好で
今の職場にはまだしばらくお世話になろうと
思っております。
仕事だから我慢しなければならない…という
風潮が世の中にはありますが、
個人的には数を打てば
必ず自分に合う職場が見つかると思っております。
嫌でも我慢しなければならない時が来るかもしれない…という
不安は拭えませんが、
とりあえずはなんとかなります。
皆様も体調やメンタルに出てくるような職場ならば
一度転職も視野に入れてみてください。
あなたの体は唯一無二なのです。
仕事は選ばなければたくさんあります。
お体と心を大切に生きてください。

去年、愛犬が旅立ちました。
15歳だったのでよく生きてくれた方です。
最後の2年は耳も聞こえず、
目も見えなくなり、
生きにくかったと思います。
家族全員を看取った私でも
愛犬の死だけは受け入れられませんでした。
衰弱してからの2年は
えりちゃん(叔母)にお願いをして任せっきりでした。
はな(愛犬)には元気なままでいてほしいという
私のエゴでしかないです。
現実から目を逸らすことしかできませんでした。
つくづく自分の弱さを突きつけられました。
最後まで看取ってくれたえりちゃんには
本当に頭が上がりません。
祖父、祖母の看取りもほぼえりちゃんです。
こんなにきちんと死に向き合えるえりちゃんが
叔母で本当に助けられました。
私自身が強くならなければならないのですが、
どうしてもそこだけは成長できる気がしないのです。
世間より早くに天涯孤独になり、
なぜ私だけ家族がいないの…
なぜ私だけ1人なの…と
孤独を感じてしまうことが多々あります。
でもこの状況はきっと
こんな死を受け入れられない私へ
神様がタイミングを測って
一番乗り越えやすい時期に
天涯孤独にしてくれたのだと思います。
そしてこの36年間で出会った方々が
側にいるから大丈夫だと言われているように感じます。
私の人生は私のもの。
素敵でハッピーな人生にするのも、
悲しいつらい人生にするのも私自身なのです。
それならば私は前者になりたい。
こうやってまだ幸せになりたいと思えるということは
私はまだ生きていけるのだと感じます。
明日を期待できる日々…
いつも側にいてくれる方々のおかげです。
いつも私の側にいてくれて、ありがとう。


生い立ち12〜37歳現在〜へ続く…

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