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ヤモメさん、について。

先日、衝動的に書いた短編小説「ヤモメさんと私」ですが。

ヤモメさん、とは私の夫です。
noteで長くお付き合いしてくださっている方は、既にご存じと思うのですが。

白杯以降ご縁をいただいた方に向けて、今一度「ヤモメさん(夫)」のご紹介をしておきたいと思います。
断っておきます。
酔っております。

トップ画像は、ヤモメさん本人です。
私が萌えに萌えている、ヤモメさんです。

ヤモメさんは、昭和46年(1971年)の生まれです。
今年、50歳になりました。
私よりは、5歳上になります。

ヤモメさんとの出会いは、職場でした。
前の夫との間に生まれた子供を、保育所に預け…
働きに出たガソリンスタンドで、私はヤモメさんと出会いました。

ヤモメさんの第一印象は「地味な人やな」でした。
中肉中背、特に目立ったところはなく。
どことなく、本音を見せない人ではありました。

ヤモメさんは、昼休みになると奥さん(前妻)とメールのやり取りをしていました。
ああ、真面目な人なんやな、と私は思いました。

どこにでもいそうなフツメン。
私の印象は、それを超えることはありませんでした。

ただ。
ある日、ヤモメさんが休みの日…
私服で職場に現れたのです。

何の変哲もない、白いTシャツにジーンズ。
ヤモメさんは、自分の原付にガソリンを入れるため、職場に来ました。

えっ…
かっこいい…

さらりとした黒髪、涼やかな目元。
ええ、一目ぼれでしたね。

ですが当時、ヤモメさんも私も既婚者でした。
私の中でヤモメさんは、あくまで「ちょっとカッコいい社員さん」の域を出ることはありませんでした。

そこから紆余曲折を経て、なんだかんだでメオトになりました。
そのあたりは、「ヤモメさんと私」に書いた通りです。

そんなヤモメさんですが。
8年前から「仏師ぶっし」を目指しております。

仏師とは。
仏像を彫る人のことです。

私はもともと、寺社参拝が好きでした。
もちろん、仏像も好きです。

自宅に仏壇が欲しい、と常々思っていました。
ですが、仏像は高い。
8年前、高野山の仏具店にて、

「仏像、良いよなぁ。でも高いよなぁ」

とつぶやいたらば。

「ほな俺が彫るわ」

と、ヤモメさんは言ったのです。

まさか。
できんやろ。

その時は、そう思ったのですが。

…ガチですか。

8年の間に、彫刻刀は増え…
木工道具も増え…
ヤモメさんは、本気と書いてマジで仏師を目指しております。

とうとうヤモメさんは、こんな仏を彫りました。

千手観音一尺坐像。
1年半の歳月をかけて、ヤモメさんはコレを彫りました。

えっ。
マジですかアナタ。

本気でそう思いましたね。

さて、そんなヤモメさんですが…
近日開催される、「第43回日本美術工芸会展」に出展する普賢菩薩・文殊菩薩の彫刻に余念がありません。

普賢菩薩。

ヤモメさん、すげぇ。
素直に尊敬します。

腐ってきます!!!
(腐女子です)

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中岡 はじめ
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