「だらしなき愚句(下剋上控室)」
こちらは、現在行われている「俳句インポスターズ 品評会」の控室となっております。
↑本会場は、こちらです!!
麗しき決勝投票進出20句から漏れた、だらしなき愚句…
果たしてこの中から、下剋上にて決勝まで残る句はあるのか!?
はたまた麗しき20句から、控室へと転落するのか!!??
真実は誰にもわからない!!!
だらしなき愚句
縋る背を持たぬ指先閨を舞う
バックする片手は君の膝の上
藍染めて今日恋しさの白日夢
行ってから戻ってくる間の添い寝かな
安全と危険の札でダウトかな
今日は彼バッグをあけてニヤケ顔
やらしいぞそんな画像を見つけたぞ
いやらしい思いを捨てず生きている
やらしいなそんなあなたに五里霧中
其の泪時空を越へて同化する
ピクピクと己の身体ピクピクと
こんにちわ笑顔剥き出るマドマゼル
湿る薔薇顔を埋めて蜜を嗅ぐ
マウントを取りつ取られつセミダブル
煮えきらぬコネるも栄えずきりたんぽ
イッた振り見抜ける我を呪おうぞ
昂りに舌を這わせて冬の閨
イカないでその一言になに想う
悠久の時間も凍る刹那かな
ここならば誰も来ないさ栗ご飯
生死掛け聖なる夜に身を焦がす
剥き出しの内臓に血の色を差す
ふうふうとそっと銜えるきりたんぽ
めくり上げずり下げ刹那の情事かな
二人してシーツの海で鮎になる
たたぬなら添い寝でいいの抱きしめて
いかにして彼女のトビラ開こうぞ
夜鷹蕎麦舐らるる身に沁みて泣く
明けぬ夜軽い接吻から超爆発
真っ赤なる消防車膣の奥
甘鯛の骨しゃぶりつくワレメの香
百万遍毛布と君にくるまりて
白き丘紅きあしあとてんてんと
ぬめぬめと舌ざわり佳きなめこ汁
落ちてなお奪いきれない後屈の関
渇望し秘密の蜜を吸い上げる
何かつく小指の香りイチョウかな
指からめ切なく吼える交わし合い
腹のみぞひかりさやかに舌はしる
やはらかな肌を這わせる昼下がり
口移しで芽キャベツ口紅つるり
鍋囲う友の愚妻も煮えたぎり
栗と栗鼠皮を剥いたら潮吹かん
鰭酒や舌はピアスの痕なぞり
ひぐらしの声より勝るとなり部屋
上や下右に左とチュッパチャップス
夢で会い朝のおはよう目を見れず
松茸も洗わず舐めたら苦いかな
松葉酒くずしてほろ酔い乱舞の夜
指先までサイダー溢るるごと快楽
寒い夜あなたの芯で暖をとる
そよ風に朝露溢れ小鳥鳴く
あの日からあなたを想い瞳閉じ
立つんだジョー燃え尽きるには早すぎる?
口移すワインこぼれて花の露
綿密な作戦立てても秒殺か
ぷっくりと膨らむ蕾口づける
濁り湯の乳房の紅し温め酒
部屋帰りおかえりんこに答えれず
愛欲に溺れ狂いて冬銀河
白髪も口に含みて愛でこねる
そこはダメダメだと知ればそこへ行く
熱視線貫き反す濡れ雨林
熱燗で舐め合う度に極楽へ
指先で摘み絆さるや冬苺
愛してるそんなのは嘘傷の舐め合い
のけぞる背七合めまでは中指で
吾の腿の寒紅這ひし跡さやか
肩に落つシャワーのしずくキミの髪
肩に沿う永き馴染みの腕まくら
西成の冬靄に立つ女の香
紅葉狩り満月の夜この逢瀬
あと少しあなた登頂我れ下山
指先と声でたわむる恋の舞
渇く肌這わす指先満ちる壺