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【創作一句】まさかここで「妙適」を持ち出すことになるとは

妙適びょうてきを分かちあう夜冬隣ふゆとなり

まず、「妙適」の説明をしないことには、始まりません。
おそらく、ほとんどの方がご存じないであろう言葉。
それが、「妙適」。

「妙適」とは、端的に言えば「イっちゃうこと」です。
性的恍惚の状態ですね。

さて、この「妙適」ですが…
実はお経の中に出てくる言葉なのです。

真言宗が日常的に用いるお経である「理趣経りしゅきょう」の中に登場するこの言葉は…

妙適淸淨句是菩薩位びょうてきせいせいくしほさい

という一句です。

意味としては、「男女交合の妙なる恍惚は、清浄なる菩薩の境地である」といったもの。
理趣経は「十七清浄句」といって、「すべての行いは清浄で菩薩と同じくらい尊いものである」と説いています。

理趣経は、欲望を完全否定しません。
なので「男女の交歓を肯定する経典」ともとらえられがちですが…

理趣経の真理は、

人間の行動や考えや営み自体は本来は不浄なものではない。
しかし、人たるものそれらの欲望を誤った方向に向けたり、自我にとらわれる場合が問題なのだ。

と、されています。
(Wikipediaより)

理趣経について、興味を持たれた方は⇧へどうぞ。

ちなみに真言宗の「十善戒」には「不邪淫戒」というのがあります。
文字通り「みだらな行いをしてはいけない」という意味なのですが…
ま、不倫をしてはいけない、ということですね。

今は不邪淫戒は犯していませんよーーーー(笑)

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中岡 はじめ
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