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6月3日 三重県熊野市・花の窟神社にお参りしてきました
ここのところ、仕事の調子がイマイチ上がらなかった夫。
予期せぬストレスが多々あり…
とうとう、
「どっかお参りに行きたい」
と言いました。
「そやな、どっか遠くに行こうか」
ということになったのが、6月1日。
さてどこに行こうか。
どうせなら、今まで行ったことのない所に行きたい。
とはいえ、京都、奈良はだいたい行ったことがあるし…
そこで、ふと思い出したのが、もんちゃんさんの記事。
三重県熊野市にある、花窟神社です。
どこにあるのかというと…
三重県の下の方。
南大阪の我が家からは、紀伊半島を横断する形のルートになります。
奈良県和歌山県は、だいたい行きましたが…
三重県の南は、行ったことがありませんでした。
京奈和自動車道で、奈良県五條市へ。
そこから、国道169号線で、奈良県川上村~上北山村~下北山村を経て、熊野市に到着するルート。
はい。
ひたすら、山の中の道です。
しかしながら、道中の景色は自然が豊かで、とても美しかったです。
山の新緑、清らかな川の流れ。
ダムの深い碧色。
3時間半くらいかかって、花窟神社に到着しました。
国道42号線沿い、目の前は海。
駐車場に車を停め、神社に向かいました。
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花窟神社のご祭神は、伊弉冉尊火神です。
御由緒によると…
一書曰伊弉冉尊火神(いざなみのみこと)を生み給う時に灼(や)かれて神退去(さり) ましぬ 故(か)れ紀伊国 熊野の有馬村に葬(かく)しまつる 土俗(くにびと)此神の魂(みたま)を祭るには 花の時に花を以って祭る 又鼓 吹幡旗(つづみふえはた)を用て歌い舞いて祭る
伊弉冉尊神は、火の神である軻遇突智神を生んだ際、陰部を焼かれて死んでしまいます。
その伊弉冉尊神が葬られたのが、花の窟神社だと伝えられているのです。
ご神徳は、「よみがえり」。
伊弉冉尊神が葬られた場所だということで、この地を「黄泉の入り口」としたのですね。
蘇り。再生。
夫がリセットするためには、ちょうどいいと思いました。
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さて、鳥居をくぐり、参道を進みます。
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国道42号線のすぐ近くにあるというのに、境内はとても静かでした。
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木洩れ日が心地よい。
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前を歩いているのは、夫です。
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境内には稲荷神社もあったので、お参りしました。
稲荷社の隣には、龍神神社もありました。
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画像の建物は、参籠殿です。
御朱印、お守りなどはこちらで頂くことができます。
参籠殿の向こうに、ご神体が祀られています。
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とても大きな、白い岩がご神体です。
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とても不思議な形に編まれた、縄。
これは、「三流の幡」といって、伊弉冉尊神への供物にあたるんだとか。
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ご神体の大きさが伝わるでしょうか…
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夫とふたり、靴を脱いでお参りしました。
何だろう…
圧倒されるような、でも温かい雰囲気でした。
南国のような暖かさも、感じました。
穏やかな、熊野地方の空気感なのかもしれません。
何とも言えない、不思議な感覚でした。
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それにしても大きい。
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手水は、龍の形をしておりました。
お参りをしてから、神社の向かいにある七里御浜に下りてみました。
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七里御浜は、熊野市から紀宝町に至る約22㎞続く、日本で一番長い砂礫海岸です。
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その昔から「浜街道」として、熊野詣・西国三十三か所詣の重要な街道だったそうです。
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海を眺める夫。
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見た目は悪くないのに、いつも写真写りの悪い夫。
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帰路は新宮へ出て、本宮から国道311号線を通り…
田辺市からは阪和自動車道に乗りました。
長旅でしたが、良き休日でした。
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