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色句2句~「色句」の作り方(R18指定)

紅梅のごと染まりゆく乳嘴にゅうしかな

寒燈を絞りて君の襦袢じゅばん


さて、久しぶりの色句です。
ちなみに、私が白杯以降ちょいちょい詠んでいる「エロ句」に対し、「色句」と素敵に命名してくださったのは、俳句幼稚園の紫乃先生です。

さて、いつものごとく。
俳句の意味は「推して知るべし」。

今回使ってみた「乳嘴にゅうし」は、少し難しい言葉ですよね。
私も初めて知りました。
「乳」の「くちばし」です。

イメージしていただけましたでしょうか?
もしわからなければ、ググってください(笑)

いつもながら、さらっと色句だけアップしようと思ったのですが…
沙々杯にご参加くださった、花風さんの記事のコメント欄で、ちょいと「色句」について話題(?)になっていたので。
私なりの「色句」の作り方を書いてみようと思いました。

で、本題。
中岡はじめ的「色句」の作り方、です。

私の場合、ネット歳時記を見て、何となくイメージする場合と…
決まった季語(お題的な)から、イメージする場合。

色句に関しては、歳時記を見て作ることが多いです。
あ、これ「色句」に使えそう、みたいな感じで。

基本的には、季語に「5音」、残る「7、5音」に「色(エロ)」を詠みこみます。

紅梅のごと染まりゆく乳嘴にゅうしかな

これは、「紅梅」が季語です。
最初「寒紅」で詠んでいたのですが、何か違うなぁと思い、紅梅に変更。
春の句です。

「乳嘴」は、「寒紅の赤」というよりは、「紅梅のピンク」に近いかな、とも思いました。

寒燈を絞りて君の襦袢じゅばん

この句は、まず「寒燈」の季語から始まりました。
「寒燈」とは…

冬の夕暮とともにともされる灯のこと。
日暮の早い町にともる灯は、淋しさとともに暖かな感じがある。

きごさい

事を行うには、何をおいてもまず「灯り」を絞らねばなりません。
季語をいじるのは、いかがなものかと思いながら…
今回は、絞ってみました。
そして、「君の襦袢じゅばん」を「剥ぐ」。

「剥ぐ」という言葉は、「脱がせる」という意味です。
襦袢を脱がせる、では音数が足りない。
そこで、2音である「剥ぐ」を使いました。

エロティックな言葉を探す時は、「シソーラス類語辞典」が便利です。
もう本当に、いつもお世話になっております。

この言葉を使いたいけど、音数が足りない…
もっと上品な言い回しを探したい。
そんな時に、ピッタリです。

私の類語検索履歴は、「〇〇〇〇」とか「〇〇〇○○」であふれております(笑)
でも、数多の類語の中から、「これだ!」という言い回しを見つけた時は、本当に嬉しくなります。

例えば、「枕を交わす」「契り(を結ぶ)」「密通」「愛欲」などは、色句を美しく表現することができます。
(すべて「〇〇〇〇」の類語です)

また、事を行う「場所」についても…
ねや」「臥所ふしど」「しとね」とか。
とこに入る」なんかも使えますね。

いずれにしても、色句を作るうえで一番大事なのは、

「品」と「美」

です。
色(エロ)を、露骨に詠まない。
ほんのりぼかして、美しく上品に。
これが、私が普段心がけているポイントです。

そのうえで、一番勉強になるのが「源氏物語」です。
源氏物語は、「エロい単語」が、上品かつ美しく表現されています。

小説を読むもよし、大和和紀さんの「あさきゆめみし」を読むもよし。
それだけで、「エロの文語表現」が身につくと思います。

さて、拙作ながら。
これまで私が詠んだ「色句」の中で、気に入っているものをご紹介します。

朝寒に脚をからめて二度寝かな

背中這う指も冷たき寒露の夜

火恋し夜わが身を焦がす君の熱

埋火うずみびを奥に隠して契る夜

恍惚こうこつ極致きょくち山茶花はらり散る

…意味は推して知るべし。

色句の作り方について、本当はもう少し詳しく書きたかったのですが…
そろそろ夫が帰宅するので、晩ご飯の用意をしてきます。

あと、普段ヒマな時に「色っぽい言い回し」が思いついた時は、すかさずメモを取っておくことをおススメします。

私はスマホのメモアプリに書き込んでおります。
時に、仕事をしながら(笑)

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中岡 はじめ
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