絵描きの保護猫さまとの出逢いと別れを綴ってみた (全四回) その三
仔猫をさらう?
化学系企業の研究所に勤めていた時のお話です。
昼休みを迎えると、それぞれの研究室から、社食やカフェテリアにゾロゾロと研究員たちが向かいます。
私は今も昔ものろまは相変わらずなので、実験着から私服に着替えるのが他人よりも遅く、建物の外に出る時は、大抵ひとりでした。
今日はうどんでも食べようか、などと考えながら、敷地内を歩いていたのかどうかは、憶えていませんが、芝生の奥の垣根の下に小さな猫さまを発見しました。
以前ウチの子だった「太一」(1話の主役) とちょっぴり