スノーボードのスイッチライディングへの道のり
手っ取り早くスイッチライディング出来るようにするには、まずダックスタンスにする事。
前足の(つま先の)向きが、進行方向に向く事で、腰や胸そして顔も捻りやすく、メインスタンスの感覚をそのままスイッチスタンスへ移行しやすくなります。
だったら後足のアングルをマイナス方向、つまり進行方向へ振る事が更なる近道となりますが、これではメインスタンスでの操作性が下がり、リフトの乗り降りも不安定となります。
ダックスタンス(例えば前足+9°、後足−9°)であれば、スイッチライディングを始めた段階でも、メインスタンスでの操作感が著しく低下する事も少ないはずです。
アングルを直したら、次はビンディングの取り付け位置です。
ツインチップの板であれば、板の中心から両端までほぼ同じ長さなので、板に推奨のスタンス位置が表示されていれば、それを基準にスタンスを広げる、縮める事をすれば、操作性にも影響は少なくなります。
ディレクショナルツインの板だと、ノーズ(トップ)部分がテール部分よりも少し長めだったりする事もあるので、その場合はその長さの差分、ビンディングをずらして取り付けて、板に対してビンディングの取り付けがなるべく左右均等な見た目になるようにします。
※ここでは、スイッチライディングをした時にテール部の方がトップ部より長いと、雪面にひっかかりやすくなり、上達しにくいばかりか不要な転倒のリスクもある為、それらを防ぐ為のものです。
単純に見た目だけ左右対称のスノーボードにしても、取り付け位置に対する有効エッジの関係性が出てきますが、それはまだまだ先の話になりそうです。
初心者の方がダックスタンスから始めたり、そしてターンが出来た初級者の方がダックスタンスで滑っている事は少ないと感じます。
多くの方が前足の角度より、後ろ足の角度の方が浅い角度のはずです(例えば前足15°後足3°や、前足9°後足0°)。
ここで左右の爪先の開き具合を対称とした事で、ひとまず緩斜面では何とかターンは出来るのではないでしょうか?
しかしこれだけではメインスタンスの様な、スムースな滑り方が出来ないのは分かっています。
あとは体の動かし方を付け加えていきます。
スイッチライディングの難しい所は、メインスタンスでの動作を知ってしまっているが故の事だと考えます。
実は、上達する為の知識、経験は既にあなたの中にあります。
大切なのは、それをどうやって体現していくか。
頭で考えて滑る事がポイントです。