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アパレル接客販売

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15年間のアパレルの接客販売経験と8年間のアパレル会社のシステム管理で培ったことを綴っています。 大きなカテゴリとして「接客論」、「店長論」、「アパレルと小売の未来」の3つに分け…
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#ec

THIS WEEK WOW !! (8/21 ~ 27)

『コンピュータビジョンとAIで服のフィット感をより正確に見られる仮想試着室「Revery.ai」 | TechCrunch Japan』  アパレルにおいて、ECがリアルよりも劣っている点として「質感」と「サイズ感」は大きな要素です。しかし、この記事のようなAI技術が進めばECでもサイズ感がリアルと変わらないほど正確に把握できる可能性があるし、その実現にはあまり時間がかからないと思われます。 『「マトリックス4」の正式タイトルが決定し、映像がコンベンションで公開! 私の一番

アパレルと小売の未来_08

現在話題になっている「5G」や「自動運転」などのIT技術が世間に普及すると、環境が一段と変化していくと思います。「自動運転」は物流における革命に近いものであり、あらゆる分野で変革が起きます。それはアパレル業界にとっても大きな変革になるでしょう。「自動運転」によって、物流におけるコストや制約が大幅に削減されていきますので、フレキシブルに配送が可能になっていくと思われます。 例えば、路面店や百貨店で商品を購入すると同時に、自動的に倉庫にデータが飛び、その日のうちにお客さんの家に

アパレルと小売の未来_07

今後もEC強化が進行していき、リアル店舗が縮小していくとリアル店舗の存在意義は無くなってしまうのでしょうか。小売に関する書籍などを読むと、「店舗の役割が変わっていく」と書いてあることが多いです。 ECがないブランドや会社では、商品を店舗でしか購入できず、「購入」という大きな存在意義がありました。ECができると、リアル店舗の「購入」という存在意義が小さくなります。ECでは、どこにいても、好きな時に購入でき、商品を持ち帰る必要もないのです。便利性についてはECのほうが高いかもし

アパレルと小売の未来_06

ECとリアル店舗の融合のための「顧客管理・在庫管理の統合/一元化」について述べてきましたが、EC強化を進め、EC売上の比率が上がるとまた別の変革が必要になってきます。 EC売上が伸びて、リアル店舗の売上が下がってきた場合、店舗にたくさんの在庫を置いておく必要があるのでしょうか。全国に店舗を持っているアパレル会社では、商品の「倉庫⇄店舗」間移動や「店舗⇄店舗」間移動が発生します。1点1点の移動にかかる費用は少額ですが、1年間の全店舗と倉庫の商品輸送費はアパレル会社にとって莫大